掲載：2023年3月号
2023年1月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
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中部の市街地から南部にかけて比較的温暖であるのに対し、厳寒期には数十cmの積雪もある新見市北部。冬はスタッドレスタイヤが必須だが、山の風景や温泉が安らぎを与え、アウトドアスポットも充実。そんなロケーションにふさわしい味のある古民家を見つけた。
敷地は小高い場所にあり、見晴らし良好。気候がよい時季には庭でのバーベキューなども気持ちよさそう。
南側に眺望が開けた高台の古民家6DK
「縁側にサクラの木が使われるなど立派な構造の建物です」と仲田さん。冬は積雪もあるが目の前の県道は除雪され、往来に不自由はない。
風情あふれる建物と
庭からの眺めが自慢
新見市の市街地から北西へ車で30分ほど走ると、鳥取県との県境にある神郷釡村（しんごうかまむら）にたどり着く。中国山地の山間に広がる地域は、冬になるとひざ下ほどの雪が積もることもあるが、夏は比較的涼しい。なかでも、初夏にホタルが舞うという清流や県道を見下ろす高台に立つのが、趣ある２階建ての古民家だ。
「各所に上質な木材が使われ、構造もしっかりとした家です。レトロな建具を含めて、古民家好きの方にオススメです」
と、仲田さん。室内へ入るとまず目をひくのが、玄関から勝手口へ続く広い土間スペース。扉付きの倉庫やハシゴがかけられた吹き抜けスペースが併設され、外回りの道具を置くだけでなく、多目的に活用できそう。
２階建ての６ＤＫとはいえ、５部屋が１階に集中し、土間から上がる２階の１部屋は離れのような感覚。１階には洋室も２部屋あり、変化に富んだつくりとなっている。
建物の味わいもさることながら、見逃せないもう１つのポイントが、清流の向こうに森の風景が広がる高台からの眺望だ。縁側からも眺められるが、東から南にかけて広がる庭はまるで展望台のよう。カフェスペースやバーベキュースペースとして活用すると気持ちいい。
内外装に目立つ傷みはないので、まずは水回りを改修すれば快適に暮らせそう。
駐車場はないが、近所の人に相談すれば借りられる場所はあるとのこと。敷地のすぐ下には、運行本数こそ少ないもののバス停もある。
物件から神郷温泉へ車で約９分、車で約20分の場所にはいぶきの里スキー場や千屋温泉いぶきの里がある。少し足を延ばした大佐（おおさ）地域では、シャワートレッキングやパラグライダーなどのアクティビティも楽しめる。
【物件データ】
岡山県新見市
100万円
土地：136坪・450㎡
延床：55坪・183㎡
菜園：あり
取得費補助：最大40万円
改修費補助：最大300万円
家財処分費補助：最大20万円
●6DK●宅地●ひな段地●都市計画区域外●築70年●汲取●伯備線新郷駅より約2.5km●新見市神郷釜村の木造2階建て。駐車場なし。中国自動車道新見ICから約21km。小学校へ約1km、保育所へ約1.5km。最寄りのスーパーは鳥取県内にあるまるごう日南店で約15.1km。日南病院へ約12.8km、渡辺病院へ約20km、新見中央病院へ23.2km。
●問い合わせ先：新見市移住交流支援センター ☎080-9581-5872
玄関正面の和室。大きめの腰窓が2つあり、8畳の広さと相まって明るく開放的。
仲田さんに聞く、ココがGood
レトロな建具に囲まれた、いかにも古民家という趣の玄関土間。倉庫も併設している。
玄関からつながっている広い土間スペース。勝手口や2階への階段が設けられている。
仲田さんに聞く、ココがGood
土間スペースの一部は吹き抜けになっていて、太い梁など伝統的な家の構造が眺められる。
洋室は5畳と3.5畳の2部屋。西側一面が掃き出し窓になっていて明るい。
キッチンは給湯設備やコンロなどの設置が必要。奥にミニカウンターがある。
仲田さんに聞く、ココが残念…
東側に並ぶ8畳と6畳の和室。ここを含めて売主による家財整理が必要なため、入居時期は要相談とのこと。
壁のタイルに木々の絵が添えられた浴室。バスタブは小さめ。給湯は灯油ボイラー。
周辺環境ココがGood
車で約9分の神郷温泉は高瀬ダム湖畔に整備された健康リゾート施設。ヒノキ露天風呂などで楽しむラドン療養泉が好評。
伯備線の新郷（にいざと）駅へ約2.5km。便数は少ないが新見駅へ20分ほどで出られる。
移住交流支援センターの仲田さんに聞く
こんな人にオススメ
山間で静かに暮らしたい方や、古民家好きの方には、気に入っていただけるでしょう。寒いのが苦手という方にはつらいかも。
新見市になじむ人はこんな人
悠々自適なセカンドライフなどはもちろん、A級食材のピオーネなどの新規就農、キャンプ、渓流釣り、スキーざんまいなど大自然満喫の生活を求めるなら申し分ない環境。まちではI CT教育に力を入れ、子育て世帯にもオススメだ。
新見市移住支援情報
県内最大級の補助金を用意
移住者の経済的な負担軽減を目的に、新見市では「空き家活用推進事業補助金」として県内トップクラスの支援制度を設けている。空き家購入費は補助率3割で最大200万円、改修費は市内の業者が実施する30万円以上の工事に対して補助率4割で最大300万円。どちらも中学生以下の子どもがいる世帯や40歳以下の移住者世帯なら、補助率が1割アップする。
問い合わせ先：移住・定住推進課 ☎0867-72-6114 https://www.city.niimi.okayama.jp/akurashi
東京や大阪などで開催された移住相談会に参加してまちの魅力を発信。
「新見で新しい暮らしを見つけませんか？ お気軽にご相談ください」と、移住・定住推進課の髙西優男さん。
文・写真／笹木博幸
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