田舎暮らしの生活費はココが安い・高い
■安いもの
住宅にかかる費用…売家の価格も固定資産税も、都会とは比べものにならないほど安い。賃貸住宅の家賃も月3万円以下というケースが多い。
食費…家庭菜園で小規模自給を目指せば、食費の大幅カットが可能。外食が減ること、山菜やキノコなどの食材を保存することもコストダウンにつながる。
■高いもの
車の経費…中古車は20万円くらいから手に入るが、車検と重量税と自賠責保険が1年おきに12万円以上、自動車税と任意保険が毎年約8万円と安くない。必要経費と割り切ろう。
灯油代…田舎物件は寒冷地にあるものが多く、暖房や給湯をすべて灯油に頼ると通常はひと冬で6万円以上になる。
■生活費を安く抑える方法
田舎では、まれに月10万円以下で暮らす人もいる。ただ、それは単純に年間120万円で暮らせるという意味ではない。消費支出と非消費支出に分けて考える必要がある。
非消費支出とは節約が難しい支出のことで、地方税などの税金、国民健康保険料などの社会保険料、車代・車検代・税金・保険料などの車の経費が含まれる。合計すると消費支出とは別に、年に最低60万円くらいかかる。
消費支出は食費、ガソリン代、日用雑貨費、水道光熱費、通信費、交際費などからなる。畑は機械を使わない小規模自給に抑える、週1~2回のまとめ買いに慣れる、熱源に薪を使う、小屋などは廃材利用でつくる、といった工夫の積み重ねが必要だ。
文/山本一典 イラスト/関上絵美・晴香
12
この記事のタグ
田舎暮らしの記事をシェアする