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田舎暮らしの本 11月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 11月号

10月3日(木)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

東京から高速バスで90分の南国でワーケーションを楽しもう! 親子で地域と交流も【千葉県南房総市】

 

参加者に聞きました!
親子ワーケーション@南房総「 体験しての感想は?」

今村 茜さん 葵ちゃん(小6) 菫ちゃん(小4)
東京都から参加した今村さん親子。今村さんが代表を務める親子ワーケーション部のFacebookでは、親子ワーケーションの情報がチェックできる。この日、ご主人と2歳の息子さんは東京でお留守番。

茜さん「親子ともに田植えは初めての経験でした。田んぼの感触がすごく気持ちよくて、フワフワで、なかなか日常生活にない感覚ですよね。東京だとこういう体験ができる場所はなかなかない。子どもにお米ができる過程を言葉で教えても『ふーん』で終わって響かないけれど、体験してもらうと自分のこととして響いてくれる。子どもたちも、お米のありがたみがよりわかったと思うし、これからもそういうことを経験して大きくなってほしいですね」

葵ちゃん「学校ではバケツで苗を育てたんですが、ほとんどスズメに食べられちゃった……。広い田んぼで植えられて、汚れたしちょっと動きづらかったけど、達成感がありました!」

 

小田真維さん 結利乃ちゃん(小5) 圭祐くん(小2)
東京都から参加した小田さん親子。真維さんは翻訳の仕事を中心に在宅ワーク中。電車好きな圭祐くんのリクエストで、南房総までは電車を乗り継いでやってきたそう。

真維さん「南房総に来たのは初めてですが、海も山もあってとてもよいところでした。1泊したので、灯台を見に行ったり、花火をしたり、田植えも初めて体験して満喫できました! 娘が朝ご飯にフレンチトーストをつくってくれて、環境が変わっていつもとは違う子どもたちの行動や表情が見えたのもよかったです。普段、仕事は自宅でしているのですが、集中できなかったり、家のことが気になっちゃったりもする。こういう場所に仕事を持ってきたほうが集中できるのかもしれませんね」

結利乃ちゃん「足の指の間に泥が入ってきて、最初は気持ち悪かったけど、慣れると気持ちよくなりました。稲刈りもしたいし、できたお米も食べてみたい!」

 

南房総市観光協会 多田さんに聞きました!
オススメの親子ワーケーションプラン

釣りや花摘みなど手軽なアクティビティに挑戦を!

 「いきなり親子でワーケーションとなるとハードルが高いので、今回のようなイベントをきっかけに南房総に来ていただいて、いろんな楽しみ方に気づいてもらえたら」と多田さん。

 ワーケーションコンシェルジュもいるが、個人でワーケーションを楽しむなら、まずは好みの施設を自分で予約して気軽に挑戦してみよう。観光協会が提案しているアクティビティのなかには親子で参加できるものも多い。

 また、市内にはコワーキングスペースが複数あるので、宿泊施設と併用してみるのも気分転換になりそうだ。

 「手軽にできる釣りやビーチコーミング、花摘み、フルーツ狩りなどの体験をお子さんと楽しみながら、その合間に仕事をするのがオススメです。あまり詰め込み過ぎず、余裕を持って楽しんでいただきたいですね」

岩井海岸で行われる地引網体験。「団体向けのプログラムですが、コロナ禍前は観光協会でも定期的にイベントを開催していました。たくさんの人が集まる人気の体験です!」と多田さん。

南国の雰囲気があふれる千倉地区には、花摘み体験ができる施設も多い。12月~5月ごろにかけてナノハナやポピー、スイセン、キンセンカなどの花が摘み取れる。

多田福太朗さん
南房総市白浜出身で、10年前に南房総に戻ってきたUターン組。定期的に都内に行っているそうで、アクセスのよさを実感しているという。「元地域おこし協力隊と協力してイノシシ狩りツアーなども企画しています!」

 

南房総市 移住&子育て支援情報

2021年度は689世帯が転入。手厚い学習支援も好評!

 昨年度は689世帯、880人(うち0~18歳は62人)が転入した南房総市。今年3月から移住特設サイト「七色の自然に暮らす」を立ち上げ、多様な南房総の自然が感じられる写真や動画、先輩移住者たちへのインタビュー、移住ガイドなどを掲載している。支援や補助金についても確認しやすいので、ぜひサイトをチェックしてみよう。子育て支援策も多彩で、特に教育環境の整備に注力。学習機会の提供と学力向上を目的に、小学校5・6年生、中学生を対象に、放課後や夏休みなどを利用して学校内で塾講師の授業が受けられる学習教室を実施している。

問い合わせ/企画財政課 ☎︎0470-33-1001
「七色の自然に暮らす」https://www.minamibosocity-iju.jp/

サーフスポットとして知られる千倉海岸。市内には千倉や白浜、富浦など7つの地区がある。自然や生活スタイルもそれぞれ異なるので、自分の好みに合わせて移住先の選択が可能だ。

ふるさと回帰フェアに参加するなど、市では移住相談や現地体験イベントなども積極的に行っている。

 

文/強矢あゆみ 写真/鈴木千佳 写真提供/南房総市、南房総市観光協会

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