多様な歴史の舞台となった関門海峡を南に望み、西から北に風光明媚な海岸線が広がる下関市。中心市街地に交通網などの都市基盤が整う一方、内陸へ少し入れば山里の風情に包まれます。「海にも山にも近い平屋でゆったり暮らしたい!」という夢も実現できそう! そんな下関市の物件探しのポイントと魅力を、現地不動産店に聞きました!
三方を海に囲まれた本州最西端のまち
漁師町から温泉地まで選択肢は多彩
教えてくれたのは…てらうち不動産㈱ 寺内典子さん
絶景・歴史・美味が集う、便利で快適な海峡都市
古くから海峡都市として栄えた下関市は、日本海と瀬戸内海が取り巻く本州最西端に位置。関門海峡や角島(つのしま)に代表される美しい海の風景でも知られます。
なかでも関門海峡周辺は、壇ノ浦の合戦、高杉晋作による奇兵隊結成、日清戦争後の下関条約など、各時代を象徴するエピソードの舞台に。そんな歴史を身近に感じられるだけでなく、海の幸の宝庫という一面も。高級品のイメージがあるフグは、小ぶりのものなら普通のスーパーで安く手に入れられます。
交通面では山陽新幹線の新下関駅、中国自動車道の小月(おづき)インター・下関インターがあり、九州や関西方面と直結。空路では県内の山口宇部空港に加え、北九州空港と福岡空港がおおむね車で1時間圏内に収まります。関門海峡周辺の中心市街地に対して、合併前の旧4町それぞれの地区ごとに異なる表情を持つのも特徴でしょう。
都市の利便性と田舎の安らぎを併せ持つのが、川棚温泉がある地区として親しまれる豊浦町(とようらちょう)です。海岸線のすぐそばに山並みが迫る一方、中心部には大小の商業施設が揃い、新下関駅や下関駅方面へ車で30〜40分というアクセスのよさも。
北部の豊北町(ほうほくちょう)は少し不便ですが、市内を代表する風光明媚な海と山の景観に恵まれ、本当の田舎暮らしを求めるなら最適。ゆとりある土地の物件が多く、農業などをしながら暮らす場所として申し分ありません。
山側が希望なら「ホタルといで湯の里」こと豊田町(とよたちょう)、最近は住宅地の開発が進む菊川町(きくがわちょう)などを検討するのもいいでしょう。
地域密着で取り組む当社では、豊浦町・豊北町を中心に田舎暮らし物件を数多く用意。場所によっては海辺の物件も意外に手ごろな予算で手に入れられるので、ぜひご検討ください。
【下関市】田舎物件の価格帯は?
南の中心市街地はこぢんまりとした物件が多く、価格の目安は2000万円弱と割高です。豊北町は500万円を切る物件も見られ、例えば500万円で補修したとしても合計1000万円以内と割安に。ただし利便性が劣ることは否めません。両地区の真ん中に位置する豊浦町の場合、補修不要の物件価格も、中古購入+補修の予算も、1500万円前後が目安です。
また、山側のうち菊川町は、豊浦町よりも若干相場が高め。本格的な田舎暮らしが楽しめる豊田町には、豊北町よりもさらに手ごろな物件も少なくありません。
【下関市】地域の魅力&強みは?
- 年間平均気温16.7℃と温暖な気候に恵まれ、特に海側ではほとんど積雪も見られない
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人気の川棚温泉のほか、市内広域に個性さまざまな温泉が点在
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フグ、クジラ、アンコウをはじめ、多彩な海産物が揃う
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小倉駅へは下関駅から在来線でわずか14分。博多駅へも新下関駅から新幹線で最短25分と近い
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中国自動車道と山陽自動車道が接続し、車でのアクセスも良好
- 5つの地区からなり、海辺の暮らしも里山の暮らしも選べる
<不動産情報のお問い合わせ先>
てらうち不動産㈱ 住所/山口県下関市豊浦町大字川棚6938-1
☎083-774-1333 https://terauchi-shimonoseki.jp
文・写真/笹木博幸
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