のどかな中山間地域である長野市七二会。犀川沿いに走る国道19号から少し入ったところに立つ、状態のよい物件が空き家バンクに登場。夫婦から家族連れ、ゲストハウスまで……。ここでどんな暮らしをかなえようか、想像がふくらむ家だ。
長野市街地へ車で約20分。国道近くに立つ2階建て
善光寺の門前町として発展してきた長野市。現在も、北陸新幹線長野駅を中心に都市機能が充実した暮らしやすいまちだ。
市街地から30分ほど車を走らせれば、戸隠や鬼無里(きなさ)、中条など、のどかな中山間地域が広がる。こういったエリアには、アウトドアや農的生活、スローライフなど、さまざまな暮らしを求める移住者が増加中だ。今回
は、市の西側に位置する七二会(なにあい)地区に立つ状態のよい空き家バンク物件を紹介する。
長野市と松本市を結ぶ、犀川(さいがわ)沿いの国道19号。途中でそれて県道に入り少し行くと、昔ながらの町並みが残る一帯がある。七二会エリアの中心部、笹平(ささだいら)だ。物件はこの通り沿い、道路よりも1段高いところに、広い前庭を携えて立っている。
「宅地が825㎡、裏庭に原野が327㎡あるので、広々していますね。敷地内には2棟の土蔵も立っています」
そう話すのは、この物件を取り扱う信濃鶴田不動産の鶴田美奈子さん。
空き家歴は16年だが、もともとしっかりとつくられた家であり、所有者が定期的に来て風通しや草取りなどの手入れをしていたため建物に劣化は見られない。
1階はダイニングキッチンのほか、8畳の和室が3つ。南向きの広縁は日当たりがよく、窓を開けると涼しい風が入ってくる。和室の中央に置かれた豆炭のこたつが昔懐かしい雰囲気だ。
残置物は撤去済みで、どの部屋もスッキリしている。現在ある家具類は、所有者さんのご厚意で使えそうなものだけを残してくれたそうだ。
8畳の部屋が6室もあり、ゲストハウスにも
2階にも8畳の和室と洋室が各1つ。目測で4畳ほどの納戸は、ウオークインクローゼットとしても使えそう。
「角部屋の窓からは、北アルプスの稜線が見えるんですよ」
と、鶴田さん。家からも見えるが、北アルプスの絶景スポットに近いのも魅力だ。
前庭は広く、複数台の車を止められる。一部で庭木を育ててみるのもオススメだ。家の裏には広めの原野があり、家庭菜園やガーデニングを楽しむこともできそう。
大きな補修は必要ないが、脱衣所の床が少しフカフカしているので、修理したほうがいいだろう。風呂のボイラーも、そろそろ交換するのがオススメだ。エアコンと温水洗浄便座も動かない可能性が高いので、新しいものに取り換えよう。
長野駅から車で約26分とほどよい近さで、車を複数台駐車することも可能。移住者が増えているエリアで、近くにはおしゃれなカフェもある。
「住居にするのもいいですが、田舎にのんびり滞在したい人向けのゲストハウスにして、七二会の魅力を発信するのもいいかもしれないですね」(鶴田さん)
【物件データ】
長野県長野市
750万円
土地:348坪・1152㎡
延床:49坪・165㎡
菜園:あり
改修費補助:最大130万円
家財処分費補助:最大10万円
市街地へのアクセス良好!
●6DK●宅地、原野●平坦地●都市計画区域外●築37年●水洗●北陸新幹線長野駅より車で約26分、上信越自動車道長野ICより車で約32分●国道19号笹平トンネル近く、七二会地区の集落に立つ2階建て。庭が広く、日当たり良好。敷地内には2棟の土蔵もある。バス停へ徒歩1分。土地の内訳は宅地825㎡と原野(裏庭)327㎡。
●問い合わせ先:長野市移住推進課 ☎️026-224-7721
【補修にかかる費用】
風呂のボイラーと脱衣所の床は補修したほうがいいだろう。価格は工務店などに確認を。
【地区でかかる費用】
区費…年1万7000円
祭典費…年5500円など
【参加したい地域の行事】
祭り(年5回)、道普請(年1回)、草刈り(年1回)
【周辺環境&施設】
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