まだまだあります田舎のご近所付き合いエピソード。初めは驚きの連続でもいつの間にか、それが当たり前になっていくもの。そうすればアナタも立派な「田舎のご近所さん」だ。
お友達家族を3組誘ったつもりが、気づけば40人がわが家へ大集合!
地元の花火大会が家からよく見えるので、お友達家族3組10人弱を家でのBBQ&花火見学にお誘いしたんです。
花火大会当日、お友達のそのまたお友達までなんと驚きの40人が続々と我が家へ!「初めまして!」の方も多
数でした(笑)。
料理も持ち寄りしてくれて、なかにはアイスを販売している人がいてアイスの大盤振る舞いもあり、気づけば豪勢なパーティーに。忘れられない1日となりました(笑)。(森本さつきさん、29歳)
都会ではなかった、名前呼び グッと距離も縮まる感じ
今まで住んでいた都会では「●●さんの奥さん」と呼ばれていたのですが、移住先で突然「みよこさん」と名前で呼ばれてびっくり。
聞けば、ご近所さんのほとんどが、幼稚園や小学校からの同級生なんだそう。1クラスしかなく、同じ名字の人も多い地域だからか、今でも自然と名前で呼んでいるみたいです。
初めはこそばゆい感じでしたが、今では下の名前で呼ばれると心の距離もグッと近づくようでうれしい日々です。(鈴木みよこさん、60歳)
朝5時集合!? でも共同作業は大切なコミュニケーションの場
回覧板で「堰普請があるので集合してください」との告知が。何のことかとご近所に聞いたら、「田んぼの用水路の清掃だ」と言
います。
うちは田んぼをやっていないので関係ないですねと話したら、「いや、その用水路は防火用水も兼ねているので、全員参加だよ」と言われてびっくり。しかも、早朝の5時からなのです。今の農村は農家ばかりでなく勤め人も多いため、そういう時間設定にしているのだとか。
実際に参加して、共同作業はコミュニケーションの場でもあると実感しました。 (渡辺広さん、62歳)
方言で何を言ってるのか、Oh no! わからな~い!(涙)
子どもがまだ小さいとき、おんぶひもでおんぶしていたら、近所の方から次々と「ややがおっちゃけよーよ!」と言われて。
意味がさっぱりわからず聞き返したら、声が小さくて聞き取れなかったと思ったのか、今度は声のボリュームが上がって再度「ややがおっちゃけよーよ!」。言葉がわからないとも言えず、対応に苦しみました。
もちろん今は、バッチリ意味がわかりますよ(笑)。
「赤ちゃんが落ちそうになっているよ!」。( 齊藤優子さん、3 4 歳)
集落の結婚式は出席必須 幼稚園児がわが家の代表に!?
近くの街で働くご近所の長男が結婚することになりました。顔を見たこともないのですが、結婚式の招待状が届いたのにはびっくり。同じ集落なら当然なのだそうです。
ただ、その日は村おこしのイベントがあり、役員の私たち夫婦は欠席できません。そう親に伝えたら、ニッコリ笑って「愛子ちゃんがいるでしょ」と言うのです。愛子とは、幼稚園の年長組にいる娘のこと。
ご近所さんに引率いただけることもあり、娘をわが家の代表として送り出しました。 (山田裕美さん、38歳)
文/西郡幸子、山本一典 イラスト/今井ヨージ
※本文中の氏名はすべて仮名です。
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