世界的に有名なカルデラを持つ阿蘇や干潟で有名な有明海など、山あり海ありの熊本県。 豊かな名水や温泉、新鮮な食材、そしてそこに住む人たちも熊本の魅力です。 そんな熊本県だからこそ、“まっぽし(ずばり、ぴったり)”な移住先がきっと見つかります。 今回は、熊本市へ移住したご夫妻をご紹介します。
熊本市サポーターの協力がJターンの大きな力に
ともに熊本県山都町(やまとちょう)出身の宮田さん夫妻。孝治(たかはる)さん(64歳)は高校卒業後すぐに就職のため上京。熊本市内で働いていた智美(さとみ)さん(60歳)も結婚を機に東京へ。
「いつか故郷のような自然豊かなところに戻りたいと思っていました」と孝治さん。出身の山都町にこだわらず、熊本県の移住に関する情報を得るために常にアンテナを張っていた孝治さんは、あるとき、熊本市のUIJターンサポートデスクの存在を知り登録。東京で開催されたUIJターン就職面談会に参加するなど、退職前から移住に向けて積極的に動きはじめ、少しずつではあるが着々と準備を進めた。
2人が重視したのは住まい。当時熊本市には空き家バンクなどの制度がまだ整っていなかったため、自分たちでいくつもの不動産屋に連絡し、家探しをスタートさせた。そのときに大きな力になったのが、UIJターンサポートデスクで担当してくれた中田麻里さんだ。
「離れているとリアルタイムな情報は入りにくい。だけど中田さんが物件のチラシをいっぱい送ってくれるなど、地元にいる人だからわかる情報を随時知らせてくれて、本当に助かりました」と孝治さん。
その情報をもとに、2泊3日ほどの日程で実際の物件を見に熊本へ。何件もの物件を見て回ってもなかなか理想の家に巡り合えず、諦めかけた最後の一軒で、ようやく今の住まいと出合った。そこは茶室を備えた珍しい物件で、茶道の心得がある智美さんにとっても理想的な住まい。具体的に移住に向けて動きはじめてから2年ほど経った2018年、宮田さん夫妻は熊本市での暮らしをスタートさせた。
好きなことを楽しみながら第二の人生を満喫中
Jターン後、孝治さんは熊本市の移動図書館や幼稚園バスの運転手の仕事を経験。現在は熊本県農業研究センターの作業補助員として農業に携わっている。智美さんは子どものころから着物が好きで、東京時代に着付けの資格を取得。それを知っていた中田さんの案内により、写真館で着付けの仕事をしている。
「第二の人生、お互いに好きなことをして楽しんでいます」と笑顔の2人。
孝治さんは昔から趣味だったサイクリングやウオーキング、智美さんは趣味を楽しんだり友達と遊びに出かけたりと、お互いのやりたいことを尊重しながら過ごす毎日。特に孝治さんは、高校を卒業してからすぐに地元を離れたこともあり、「30年以上離れていたから、昔と変わったという変化を感じるよりも、新たな発見の日々ですね」と楽しそう。それぞれが地元の同級生と会う機会も増え、旅行や同窓会などを楽しんでいる。
「友達みんながお帰りなさいと迎えてくれたことがうれしかったです」と、出身県に戻ってきたからこそ味わえる喜びを話す。
移住から3年、離れてみてわかった都会とは違う豊かな生活環境や人のやさしさに触れた宮田さん夫妻。故郷の温かさに幸せを感じながら、のんびりとした熊本暮らしを満喫している。
熊本市(くまもとし)
2012年に政令指定都市に指定された熊本市には5つの行政区が設置され、人口は約74万人。便利な街暮らしも、ゆったりとした田舎暮らしも、地域によって自分らしいライフスタイルが楽しめる。市の中心に構える熊本市のシンボル・熊本城をはじめ、歴史的史跡も多く残る。自然にも恵まれた地域で、生活水道水は全て地下水でまかなわれている水の郷でもある。
【アクセス】
・九州新幹線熊本駅があり、各地にアクセス可能
・阿蘇くまもと空港から車で約40分
【担当者より】
熊本市へのUIJターンをお考えの方は、専用の移住相談窓口「熊本市UIJターンサポートデスク」へお気軽にお問い合わせください。就職支援員や移住支援員が、仕事や住まいのご相談に応じます。また、熊本市公式移住情報サイト「熊本はどう?」は、熊本市に移住した先輩のリアルな声や熊本暮らしの魅力、支援制度や移住に関するイベント情報など、役立つ情報が満載です。
熊本市UIJターンサポートデスク ☎0120-131-619
「熊本はどう?」 https://kumamotodo.jp/
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