40代に入り、趣味の「釣り」と「コーヒー」の2つを満喫できる移住先を探している「私(ライター:にしむら)」。時間を見つけては手頃な価格の「田舎」物件を探しているのですが、今回は、東京からの移住地として人気の伊豆半島を視察。観光地の熱海を抜けると、そこには癒やしの海がありました。
取材・文・写真/にしむら
移住者に人気の伊豆半島へ
数年前に転職し、コーヒー用のドリンクウェアなどを展開する仕事に携わっている「私」。
趣味の「釣り」は30年以上続けていて、最近、遅まきながらハマった「コーヒー」と併せて、その両方を楽しめる「田舎」の物件を1年ほど前から探しています。これまでに房総半島、鎌倉エリアなどを巡ってきましたが、今回は、以前取材したことがある素敵な移住者が住む、伊豆半島を回ってみることに決めました。
伊豆半島へは、都心から車で2時間ほどの距離。現役世代の移住先としては沼津などの電車の便が良いエリアが人気のようですが、まずは、海岸沿い(すぐ釣りができるところ)を東から回っていくことに。
観光地が続く熱海エリアを通り越し、いざ、本日の本命の「伊東市」へ。
熱海エリアにあった大きなホテルや旅館が、どんどんなくなっていき、なんとなく現地での「暮らし」を想像できる景色へと変わっていく。このまちの紋章がコーヒー豆が連なってるみたいで「かわいい」と思ったのも、実は、私のなかでポイントが高いところ。
※伊東市の市章は、いとうの「い」をイメージしたデザインが円形に「とお」(10個)描かれており、豊かな自然と円満な市民性、平和なまちを望む市民の願いを表しています
静岡県伊東市の市章。
地元ならではのコーヒーを楽しめる「ITOKU COFFEE」
ずっと車で海沿いを走ってきたので、そろそろどこかで釣り糸を垂らしたいという欲求と、その海を見ながらコーヒーを飲めたら最高だろうなという思いがよぎります。
車を停めて、地元のコーヒーショップを検索すると、「ITOKU COFFEE」というお店が近くにあるらしい。
店主の弘光さんが厳選した世界各地のスペシャルティコーヒーから、リーズナブルに楽しめるオリジナルブレンドまで、舌の肥えた地元のコーヒー好きのために毎月入れ替えているというコーヒー豆のラインナップ。
先代が30年ほど前に伊東に移住し、始めたというこちらのお店。当初は自家焙煎したコーヒー豆をホテルや喫茶店などに卸すだけだったらしいのですが、14年ほど前に今の店舗を構え、地元の方にこだわりのコーヒー豆を提供しているのだとか。
伊東の海で飲むのに最適な豆は?と尋ねてみると、一番人気のスペシャルティコーヒー…… ではなく、お店のオリジナルブレンドをおすすめしてくれました。
「地元っぽいコーヒー…… って言ったら、これですかね。こちらはお客さん(伊東の方)が『毎日飲んでも飽きない味』を目指して、あえて尖った味のスペシャルティコーヒーなどを入れずにブレンドしています」
おいしいコーヒー豆もオンラインで注文できる時代ですが、こうやって、コーヒーについて知らないことを教えてくれるお店があること。それも私の移住先探しの旅の重要なポイントです。
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