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田舎暮らしの本 12月号

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田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

2023年11月23日(木・祝)~12月17日(日) ※月曜休

「こんなイベントがあったの!?」1000年以上続く織物のまちで布の祭典!国内唯一の布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2023」の見どころを紹介!

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布の芸術祭「FUJI TEXTILE WEEK 2023」が開催中!

 布をテーマにした芸術祭である「FUJI TEXTILE WEEK 2023(フジテキスタイルウィーク)」が、織物のまちである山梨県富士吉田市にて12月17日(日)まで開催中! 身近な布をテーマにしているイベントで、アート好きはもちろんですが、そうでない人でも楽しむことができる楽しい仕掛けが盛りだくさん! この芸術祭は地方創生としての一面もあり、富士吉田市を活性化にも一役買っています。

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FUJI TEXTILE WEEK2003キービジュアル
FUJI TEXTILE WEEK2023キービジュアル

「FUJI TEXTILE WEEK 2023」とは?

 FUJI TEXTILE WEEK は1000年以上続く織物の産地でもある山梨県富士吉田市の産業の歴史を今後も伝承していくために、伝統産業および地域活性などを目的として2021年からスタート。今年で3回目となる国内唯一の布の芸術祭です。この芸術祭の魅力は、芸術を楽しめるだけでなく富士吉田市の下吉田本町通り周辺の活性化にも繋がっていること。

 たとえば、使用されることがなくなってしまった織物工場や倉庫、店舗などを展示会場として再利用したり、物づくりの基点として国内外のコミュニティと産地をつなげる機会を作ったりと、イベントを通して織物の街である富士吉田市の活性化に繋がったイベントでもあるのです。

なぜ富士山の麓のまちで布の芸術祭が開催されているの?

 なぜ富士山の麓のまちで布の芸術祭が開催されているのか。それは江戸時代から富士吉田市が気候や土壌の性質などの影響で農耕に適さないとされ、その代わりに織物産業が発達してきたという背景があるから。3回目の開催となる今年は「Back to Thread / 糸への回帰」をテーマに展示やプログラムを通じて地域の素材に焦点を当て、参加者に布を身近に感じて、楽しんでほしいという思いで開催されています。

「FUJI TEXTILE WEEK 2023」の歩き方

 「FUJI TEXTILE WEEK 2023」は山梨県富士吉田市の中心市街地「富士みち(本町通2丁目)」周辺エリアで開催されていて、徒歩でのんびりとまちを歩きながら楽しむことができます。

 イベントを楽しむために必要なチケットはネット販売での購入はもちろん、現地での直接購入も可能。現地の場合、車で訪れる人は、駐車場が近いマップ①のFUJI TEXTILE WEEK 総合案内所がおすすめです。電車を利用する人はマップ⑩、会場の最寄りの下吉田駅を降りてすぐにある下吉田駅案内所で購入することが可能です。

 身近な布をテーマにしている「FUJI TEXTILE WEEK 2023」。アート好きはもちろんですが、そうでない人でも楽しむことができる楽しい仕掛けが盛りだくさん! 今回は様々な楽しみ方をご紹介します。

まち全体とともに展示作品を楽しむ

地域活性化を担った会場設置

 まずご紹介する芸術祭の楽しみ方は「地域と密着した会場で、展示作品を楽しむ」です!

 今回作品が展示されるのは、富士吉田市下吉田本町通り周辺の複数の場所に点在する空き家や工場跡地など、様々な建物や施設。かつて鉄鋼一次製品卸売業商社が営まれていた建物なども使われています。そのため、街を歩きながら作品を見て回ることができ、まるでまち全体が大きな展示会場のよう。

 さらに鑑賞できる作品も、今回の芸術際にはネリー・アガシ氏や清川あさみ氏といったアート界で著名なアーティストをはじめ、世界中から幅広いアーティストが集まっているため、世界中の芸術に贅沢に触れながら、歴史ある織物産業の風景や街並みを感じることができます。

大きさに圧倒されるネリー・アガシ氏の《mountain wishes come true》

 昔使われていた大きな倉庫である「旧山叶」を利用したネリー・アガシ氏の《mountain wishes come true》という作品は布を使い、どこか富士山の形を連想させるような作品。会場内では水をモチーフとした音楽が流れており、まさに富士山の水に恵まれている富士吉田市を表現している作品に仕上がりに。

旧山叶
旧山叶

ネリー・アガシ 《mountain wishes come true》
ネリー・アガシ 《mountain wishes come true》

刺しゅうの美しさを感じられる清川 あさみ 《わたしたちのおはなし》

 清川あさみの作品《わたしたちのおはなし》は、今は使われなくなった古びた3階建ての日本式の蔵の中に展示。少し暗い展示会場の中に展示されているにも関わらず、作品に使われている装飾品によってキラキラと光り輝いています。作品には刺しゅうならではの立体感があり、正面からだけでなく、横から見ても楽しめる奥行きのある作品です。

清川 あさみ 《わたしたちのおはなし》
清川 あさみ 《わたしたちのおはなし》

富士山絶景スポットとともに楽しむ

富士吉田市ならではの風景もアートの一部に

 次の楽しみ方としては、「富士山絶景スポットとともに楽しむ」です!

ジャファ・ラム 《あなたの山を探して》
ジャファ・ラム 《あなたの山を探して》

 会場は富士山の麓という特性を生かして、ダイナミックな富士山を背景にアートを楽しむスポットもあります。ジャファ・ラム氏の「あなたの山を探して」は富士山を作品で遮るようにするように展示されていて、いつもとは違う視点で富士山を楽しむことができます。

布を購入して楽しむ

作者や生産者とのふれあいを楽しむ

 最後は「布を購入して楽しむ」です!

 もともと、富士吉田市は織物の産地として有名です。しかし、時代とともに他の製品に代替され、織物を生産する人も減っていきました。今回の芸術祭ではそんな織物産業をもっと知ってもらえるようにと機屋と一般の方が交流する生地展<MEET WEAVERS SHOW 2023>も行われています。

生地展<MEET WEAVERS SHOW 2023>
生地展<MEET WEAVERS SHOW 2023>

 会期中には産地のファクトリーブランドの商品が並ぶマーケットも開催。実際に製品を買うことができ、製品を作った人とのふれあいも楽しむことができます。また生地展では機屋さんによる山梨県産の様々な織物の紹介やパターン、縫製に関する相談会も行われています。


 この芸術祭は、布のアート作品を見ることができる点も大きな魅力ですが、地方を活性化する活動の一つとしても注目されています。

 みなさんも富士山の麓へお出かけがてら、アート作品はもちろん、富士吉田市のまち全体も一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。

<開催情報>
「FUJI TEXTILE WEEK 2023」
会期:2023年11月23日(木・祝)~12月17日(日) ※月曜休
時間:10:00~16:00(受付は15:30まで)
会場:山梨県富士吉田市下吉田本町通り周辺地域
入場チケット:一般1200円
公式サイト:https://fujitextileweek.com
公式Instagram:@fujitextileweek

〈アクセス〉
【東京方面より】
<車の場合>
・中央道富士吉田西桂スマートICより会場周辺まで約10分
※駐車場は公式サイトをご確認ください 。

<公共交通機関の場合>
・富士急行線下吉田駅降車 徒歩5分、もしくは月江寺駅降車 徒歩5分
・バスタ新宿から高速バスにて約1時間半→富士山駅バス停にて降車 徒歩15分

【名古屋方面より】
<車の場合>
・東富士五湖道路富士吉田忍野スマートICより会場周辺まで約10分
※駐車場は公式サイトをご確認ください 。

<公共交通機関の場合>
・名鉄バスセンターから高速バスにて約4時間半→富士山駅にて降車 徒歩18分

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  • FUJI TEXTILE WEEK2003キービジュアル
  • FUJI TEXTILE WEEK 2023会場マップ
  • ネリー・アガシ 《mountain wishes come true》
  • 旧山叶
  • 清川 あさみ 《わたしたちのおはなし》
  • ジャファ・ラム 《あなたの山を探して》
  • 生地展<MEET WEAVERS SHOW 2023>

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田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

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