全国に広がっている住みます芸人の笑いあふれる地域協力活動にフィーチャーした、「47都道府県エリアプロジェクト(あなたの街に“住みます”プロジェクト)」をレポート! 今回は、熊本県熊本市で球磨焼酎(くまじょうちゅう)の魅力を全国に広めるべく活動している、安井政史さんをクローズアップします。
熊本県住みます芸人
安井政史
やすいまさじ|1982年1月28日生まれ。熊本県熊本市出身。ピン芸人。NSC大阪校25期生。芸歴20年。同期は銀シャリ、ジャルジャル。2007年に吉本新喜劇に入団し、約10年にわたって劇場で活躍。持ちギャグは、片方の胸を触られて「イヤ~ん」とのけ反り、もう片方の胸を触られると「バカ~ん」とのけ反る。
住みます芸人活動歴:2016年7月~
活動拠点:熊本県熊本市
住みます芸人の主な活動:球磨焼酎大使。九州新喜劇のリーダーとしてお祭りやイベント参加。地元のTVやラジオにも出演している。
趣味:駅伝鑑賞、マンガ鑑賞、晩酌
特技:球磨焼酎知識
【レギュラー出演】
・九州新喜劇
X(旧Twitter):@YASUIMASAJI
Instagram:yasuimasaji
YouTube:安井政史のイヤーンch @ch-lu8ye
熊本が盛り上がらなきゃイヤ~ん!!
熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で発生した「令和2年7月豪雨」以降、被災した人吉・球磨地域の復興のために活動する熊本県住みます芸人・安井政史さん。地域の宝である「球磨焼酎」に出合ったことが、彼の大きな一歩でした。そこから安井さんは、全国に向けて「球磨焼酎」の魅力を伝え、地域の活気を取り戻そうと奮闘しました。
【熊本県熊本市】
九州の真ん中に位置する熊本県は、世界最大級のカルデラを持つ阿蘇や、長崎との間にあり天草などの島が浮かぶ有明海といった山も海もあり食の資源に恵まれた自然豊かな地域です。さらに熊本県の中央部に位置する熊本市は、アウトドア施設や熊本城をはじめとする観光スポットが多いまち。トマトやイチゴなどの果実類、キャベツやナスなどの野菜類、畜産品などの生産も盛んで、温泉地も点在する豊かな土地柄です。交通網がしっかり整備されているため、県内や近隣の県への移動も便利です。
地元・熊本を救うべくUターンを決意!
吉本新喜劇で活躍していた安井政史さん。熊本県の住みます芸人になった経緯はどんなものでしょうか。
「熊本県で生まれ育ち、20歳の頃にお笑い芸人に憧れ、その夢を叶えるため、上阪し、吉本新喜劇に在籍。大阪を拠点に芸人活動をしていました。新喜劇の仕事は順風だったんですが、心のなかで『最後は地元で暮らすのもいいな』という気持ちが、ある時から芽生えていたんです。
僕が34歳のとき、2016年4月に熊本地震が発生。僕の地元・熊本が大きな被害を受けてしまいました。
その報道をテレビで見て、熊本の復興に協力したいという思いが強くなり、熊本を盛り上げようと吉本新喜劇を退団して、芸人活動の拠点を福岡よしもとに移すことにしました。その後、熊本県の住みます芸人になったというわけです。いわゆるUターンをした芸人ですね」
北海道で行われた熊本のPRイベントにMCとして出演。
移住当初、地元での芸人活動はなかなか苦労の連続だった様子。
「大阪や東京などと違い、TVやラジオなどのネットワークのコミュニティが小さいので、お笑いをやる環境においては、最初は苦労しました。地下鉄もなく、バスやローカル鉄道の本数も少ないので、基本的には車移動となることが多くなり、道路の渋滞にハマってしまうと最悪なんです……。その代わり、山も海もあり、水がきれいで豊富なので、地元で採れる作物などは、素材そのものがおいしい!といういいところもあります。
熊本での活動は都会とは違って、地域のみなさんと比較的近い関係性になれた、ということが大きいです。近所の方々はとても温かく身近に接してくれて、応援してくれるんですね。そういった地元の人々、地元の魅力を楽しく発信することでまわりの人に喜んでいただける、というのが住みます芸人になってよかったこと。今では、すごく楽しく感じています」
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