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田舎暮らしの本 12月号

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田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

老いと幸せ/自給自足を夢見て脱サラ農家37年(49)【千葉県八街市】

そろそろ今日の仕事が終わるという夕暮れ、僕はいつも西の空に目を向ける。

そろそろ今日の仕事が終わるという夕暮れ、僕はいつも西の空に目を向ける。

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この記事の画像一覧

  • まだ高いところでの作業も苦にならない。
  • 背中がぱっくり開いたセーター。ガールフレンドの「フネ」が撮った1枚。
  • 部屋の中で育てているキャベツやレタスの苗。
  • 窓辺に光が差し込まなくなる午後3時から2時間ほど、この植物育成ライトを照射する。
  • 朝は焚火。ぶっとい木もたやすく燃え上がる。
  • 焚火で温まりながら、ガールフレンドの「フネ」と朝食。
  • 新聞がうまくめくれない。使い終えたティッシュがしつこく指から離れない。文句ひとつ言わずこの手は酷使に耐えている。
  • ビニールハウスにジャガイモを植える。うまくいけば4月に収穫が可能。
  • 焚火のそばで本を読む。ささやかな贅沢タイムであるか。
  • 冬の朝の光。それは静かに美しくやって来る。
  • ピーマンたちよ、今日までよく頑張ってれた。
  • 今日は冬至。空は真っ青で、吹く風は冷たい。明日からは日照時間が少しずつ長くなっていく。
  • ビニール代は2つで1万6000円。それが明日への大きな夢を育む。
  • 1枚のビニール上で過去と現在が交錯する。
  • 4月に岐阜から届いたヒヨコたちは今は立派な大人。大量の糞をする。
  • 袋に詰めた鶏糞堆肥は20キロ。そいつを2日かがりで8つ運んだ。背中が曲がり腰痛がひどくなるはずだ。
  • 畑で体を動かし続ける。年末も正月も、最期の日まで、僕はそうする。
  • さあ燃えろ。しびれ手で林から枯れ木を集めて点火。我慢の時である。
  • キクイモの茎は中が空洞。瞬間的な発熱量はガスにも劣らない。
  • この広いビニールハウスの中に、たった1匹、小さなミツバチが舞う。
  • 思えば10歳の頃から土が大好きだった。
  • 小さな命に心を寄せる。戦争なんて、おろかだねえ・・・トカゲに向かって囁く。
  • うちのニワトリとヒヨコたち。
  • 500Wの蓄電器。電熱パッドは100Wなので5時間もつ。
  • 電熱パッドの上から毛布でしっかりとくるむ。途中で電気は切れるが朝までゆるやかな熱気が残っている。
  • 朝、珈琲を片手に新聞タイム。「静謐」ともいえる時間が愛おしい。
  • デコポンは寒さゆえに本場のような出来とはならない。でも味はすこぶる良。
  • すべてはランニングから始まる。
  • 雨の日はビニーハウスに籠って仕事する。
  • 庭にやってきた痩せて毛のないタヌキ。
  • このパソコンも老体である。メモリーも4ギガしかない。でも懸命に働く。
  • お節料理を食べたいとは思わない偏屈老人は元旦にも台所に立って煮物を作る。
  • 種まきから1か月。遅々とした成長が我が楽しみを引き延ばしてくれる。
  • そろそろ今日の仕事が終わるという夕暮れ、僕はいつも西の空に目を向ける。

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