引越しシーズンも佳境に。入学、卒業、就職……新たな門出のとき、現代の若者は一体どのようなポイントを重視するのでしょうか? 本記事では、18~29歳の男女を対象に行った「引越しに関する調査」をもとに、Z世代の引越し事情を考察します。
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Z世代の引越し事情をアンケート調査!
春の足音がすぐそこまで聞こえるこの時期は、「引越し繁忙期」といわれています。国土交通省が発表した「令和4年度における大手引越事業者6者の引越件数」においても、3月の引越し件数が最も多く、進学や就職に伴って引越しをする人が急増することが分かります。
さて、飛躍的に技術が進歩する現代社会に生きる若者たちは、引越しの際にどのようなポイントを重要視するのでしょうか。そこで今回は、株式会社サマリーが運営する宅配収納サービス「サマリーポケット」が、18歳〜29歳の「Z世代」を対象に実施した「引越しに関する調査」をもとに、新時代を担う若者たちの引越し事情に切り込みます。荷物の収納・管理に関する市場調査を定期的に行う同サービスが、春の引越しシーズンに合わせて行った本調査によって、Z世代特有のある特徴や心理が見えてきました。この季節に引越しを考えている人、新しい門出を迎える人は、ぜひ参考にしてみてください。
【調査概要】
調査名:引越しに関するアンケート調査
調査実施日:2023年12月
調査手法:インターネット調査
調査対象者:18〜29歳の男女、直近3年以内に引越しをしている単身者、合計200人
対象者居住地域:全国
Z世代は引越しにおいてもタイパ・スぺパを意識する?
【収納サブスク「サマリーポケット」調べ】
直近3年以内に引越しをしているZ世代を対象に、「引越しにおいてタイムパフォーマンス(タイパ:時間対効果、時間に対する効果や満足度)や、新居のスペースパフォーマンス(スぺパ:空間対効果、空間の利用効率を上げる暮らし方)を意識しますか?」と質問したところ、いずれも約7割が「意識する」と回答しました。
「効率性」「合理性」「生産性」を強く意識するといわれるZ世代ですが、引越しにおいてもその傾向があらわれています。ビジネスシーンやコミュニケーションだけでなく、日々の“暮らし”においても、効率化が求められる状態であるといえるでしょう。
また、「荷解きにどの程度の時間を要しましたか? 」と質問した結果、約8割の人は引越しから1週間以内に荷解きを完了させていることが分かりました。(※荷解き:引越しで運んだダンボールの9割以上を開梱完了すること)新生活を始めるZ世代の多くは「一人暮らし」であるため、限られた時間と労力の中で効率的に引越しを終わらせようと考えていることが分かります。
Z世代が引越しで参考にするのは「クチコミ」! SNSを駆使して情報収集
では、荷造りの方法、引越し業者の検討、新居の間取りといった“引越し情報”を集めるために、Z世代はどうするのでしょうか?
【収納サブスク「サマリーポケット」調べ】
「荷造りや新居の間取りを検討する際に、親や友人の助言を参考にしましたか? 」という問いに対し、なんとZ世代の約59%が「参考にした」と回答。非Z世代を見てみると、クチコミを参考にした割合は約33%であるため、これもZ世代特有の意識だといえるでしょう。身近な人のクチコミは、信用できる情報源として捉えている若者が多いようです。
さらに、実際に引越しをする際の情報収集においてもZ世代ならではの特徴が見られました。
【収納サブスク「サマリーポケット」調べ】
上のグラフからも分かる通り、なんとZ世代の約7割がGoogleやYahoo!といった検索エンジンではなく、SNSを活用して引越しの情報を集めていることが分かりました。“デジタルネイティブ”といわれるこの世代は、物心ついた頃からスマホやパソコンに慣れ親しんでいることもあり、普段から情報源としてSNSを利用しています。その中でも最も多く使用されているのがInstagramで22.5%。2位はYouTube(20.5%)、3位はX(旧Twitter)(19.5%)という結果になりました。サイバーエージェント次世代生活研究所が行った「2023年Z世代SNS利用率調査」によると、Z世代(15~25歳)のうち75.6%がInstagramを利用していることが明らかになっています。短時間で手軽に情報収集ができるSNS媒体は、引越しの際にも多いに活用されているのです。
Z世代はコスト削減のために約4割は引越し業者を利用しない!?
さらに、Z世代は引越し時のコストを減らすために様々な工夫を施していることが分かりました。
【収納サブスク「サマリーポケット」調べ】
引越しをするときには、なにかと出費がかさみます。特に3月の繁忙期ともなれば金額が大きく変動し、相場が高くなる傾向にあります。そのため、Z世代のほとんどが引越しコストを減らすために様々な工夫を施しているといいます。たとえば、「自分で荷造り・荷解きをした」(52.5%)り、「引越し前に荷物を減らした」(44.0%)りと、細かい部分で節約をしている人が多いことが分かります。
また、なんとZ世代の約4割もの人が、業者を利用せず自力で引越しをしていることが明らかになりました。重い家具・家電の運搬や車の運転、家財や住宅を破損しないための梱包技術と、かなりの手間を要するものの、出費を抑えるために業者を使わずに引越しをする若者が多いようです。中には、引越し前後でフリマアプリや買取サービス、荷物の保管サービス(トランクルーム含む)などを活用し、こまめに荷物を整理していた人もいました。
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