「笑って健康になってもらう!」という地域貢献を八尾市から
「大阪府住みます芸人になって、八尾を盛り上げることを頑張りたいと決めたとき、八尾市の市長とお話しできる機会をいただきました。八尾市が力を入れている取り組みや、お笑い芸人として地元に貢献できそうなことを意見交換させていただきました。それを参考に、八尾市→大阪→全国を盛り上げる活動としてスタートしたのが『八尾健康プロジェクト』でした」
八尾市では、全国的にも数少ない、保健所内に設置した健康まちづくり科学センターが、健診、医療、介護などのデータ分析にもとづいた健康づくりやフレイル予防の取り組みを推進しています。
「人生100年時代。寝たきりになったり介護を受けずに生活できる期間、健康寿命を延ばすことを地域のつながりのなかでみんなで支えあいながら目指していこうという取り組みです。実は大阪府でも、同じく健康寿命を延ばそうという『大阪府10歳若返りプロジェクト』に取り組んでいます。八尾市から、大阪府、ひいては全国に広げていけるテーマだと思いました」
全国的に平均寿命がのびているなかで、健康寿命との差を縮めようと各自治体が力を入れています。
「実は僕、レクリエーション介護士2級の資格を持っているんです。脳を活性化させる手遊びとか、高齢者に喜ばれるレクリエーションを実施する資格です。それまでにも大阪のいろいろな施設を訪問して「介護レクリエーション』をやってきました。相方の折り紙も、脳の活性化にいいといわれているので、これまで僕ら自身がやってきたことが活かせるプロジェクトだと思いました」
「レクリエーション介護士2級を取得しました!」
「早速、八尾市をはじめ各地で行われている高齢者向けの集まりにいってみました。八尾市では高齢者向けの集まりに行って『笑って健康レクリエーション』をしたのですが、喜んでもらえましたし、僕らも楽しかったですね。アンケートで、地元の芸人が来てくれたのが嬉しかったという声を多くもらえたのも印象的でした」
「『笑って健康レクリエーション』の様子です」
| 「span! のお笑い健康カフェ」を開催!
「ご高齢の方の集まるイベントを回らせてもらって、そこでアンケートを実施すると、実際にみなさんがとても喜んでくれたことがわかりました。折り紙や運動もなんですけど、漫才が良かったという声も多かったです。高齢になると劇場まではなかなか足を運べなかったりするから、近所で見てもらえるのはやっぱり喜んでもらえるんやなと思いました」
実際に地域の高齢者と接することで、住みます芸人としての方向性が見えてきたと水本さんは言います。
「僕たちspan! は、ご高齢の方が家から出やすくする仕組みを作っていこうと決めました。アンケートの中で、各地域が集会所などで開いている交流会『ふれあいカフェ』というワードが出てきて、それがヒントになり、『span! のお笑い健康カフェ』を実施していくことになったんです。
高齢者の方、特に独り身になっている方の外出が減っているという話を聞いていたので、そういう方が気軽に行ってみようと思ってもらえるようなイベントです」
「第1回のspan! お笑い健康カフェは、地元のお寺、顕証寺さんで開催しました」
「内容は、僕の介護レクリエーション、マコトの折り紙、漫才と盛りだくさんの2時間です。地元の方に提供していただいた、お菓子とコーヒーも付いています」
参加者の反応はどうだったのでしょうか。
「『久しぶりにこんなに笑いました、ありがとう』と言っていただけて、やってよかったなと思いました。準備なども自分たちで行うので大変な部分もあるのですが、こういう言葉や、参加してくださった方の笑顔を見られることがなにより嬉しくて、やりがいがあります」
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