住みます芸人としての使命感
「地元愛媛の新たな魅力を発見し、外部の視点を取り入れることで、より深い情報を提供していきたい」と、考えているうっつんさん。住みます芸人として大事にしていることは何でしょうか。
「大事にしていることは、まず学ぶということです。長年ずっと同じ場所に住んでいるので、当たり前になっていることが多すぎるんですよね。愛媛県外の方からしたら驚くことでも自分にとっては当たり前みたいなこともたくさんあるので、そうなりすぎないようにしています。そのほうが、愛媛県を他県の方にアピールするときに、より深い情報をお伝えできると思うので。
そして、県外や外国の方からのお話を聞くことも学びになりますね。自分では気づかない愛媛県の魅力を教えてくれたりもするので、大切にしています。住みます芸人を始めてから、『実は愛媛県のこと、あんま知らんかったな』と思わされることもたくさんありました」。テレビの仕事を通して、対外的な学びや地元の素晴らしさに気づくことが多くなったそうです。
「2018年に西日本豪雨災害があり、愛媛県内もかなりの被害を受けました。
仮設住宅に住むことになった方もたくさんいらっしゃいました。
そこで、住みます芸人として、仮設住宅をまわり、お笑いライブをさせてもらったり、地域の方と交流させてもらったんです。そのときの皆さんからの『ありがとう』や『面白かった』という言葉は一生忘れることはないと思います」。地元の人々のあたたかさも感じながら、住んでいる人に喜んでもらうことを大切にしたいと、うっつんさんは胸を熱くして話してくれました。さらに話は続きます。
「空き家のリフォームは終わりに近づいてきたので、今はレモンを使った新商品、特産品の開発に力を入れているんです。地域の皆さんに喜んでもらえる商品を考え、
・住みます芸人だからできる方法で地域を盛り上げる。
・地域の方にも、遠方から遊びに来てくれた方にも楽しんでもらえる場所を作る。
・移住を考える方の後押しをする。
といった活動を『村上村』を拠点にやっていきたいです。
全国的にも山間部や島しょ部の人口減少や、空き家の問題、耕作放棄地の問題は増えてきていると思うんです。なので、大島だけの問題ではなく、全国のそういった場所のお手本になれるように、素晴らしい村を作っていきたいんですよね」
最後に、今後の展望について伺いました。
「住みます芸人になって、僕のキャリアではなかなか一緒に仕事できないような先輩方とお仕事ができようになりました。村上ショージ師匠や水田さんとロケに行ったり営業に行ったりできるのはめちゃくちゃうれしい経験です。ショージ師匠におかれては、名前も授けていただきました。住みます芸人の活動で、人生がどんどん変わっていっているんです! だから、恩返ししたいんです。
今の僕にとって、愛媛県への恩返しって、何ができるだろうって考えたんですが、『愛媛県のおもしろリーダーになっていくこと』を目標に頑張っていきたいと思います。
・愛媛県内でのテレビやラジオにどんどん出る。
・イベントで誰よりも盛り上げるタレントになる。
・知名度を上げる。
などといったことももちろん大切な目標なんですが、愛媛県民を引っ張っていけるリーダーのような存在になっていきたいと思っています。
愛媛県は素晴らしい場所です。僕も大好きです。
ですが、問題ももちろんあります。
『山間部、島しょ部の人口減少』『高齢化による耕作放棄地の増加』『商店街の衰退』……そういった問題から目を背けるのではなく、問題にみんなで取り組むために先頭に立てるリーダー。
愛情を持って、ダメなところはダメだから直そうといえる強いリーダー。
この人と一緒になら私もなんとかしたいと思ってもらえる愛されるリーダー。
そういう存在の住みます芸人になっていきたいです」
愛媛県の「おもしろリーダー」として、地域の問題に立ち向かい、解決へ導く存在を目指すうっつんさん。今後、県民とともに歩むリーダーが地方創生の現場から、地元愛と芸人魂で、成功へと歩んでいきます。挑戦はこれからも続きます。今後のうっつんさんにご期待ください。
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