全国に広がっている住みます芸人の笑いあふれる地域協力活動にフィーチャーした、「47都道府県エリアプロジェクト(あなたの街に“住みます”プロジェクト)」をレポートする本連載。
今回は、生まれ育った地・佐賀県で「住みます芸人」として地元佐賀の魅力を全国に発信し続けているメタルラックをクローズアップ! 彼らがどのように地元愛を深め、地域活性化に貢献しているのか、その活動の全貌に迫ります。地元への深い愛情と、笑いを通じた地域貢献の形を、メタルラックの活動から感じ取ってください。
CONTENTS
佐賀県住みます芸人
メタルラック
のなか(左)|1987年9月18日生まれ。佐賀県佐賀市出身。ボケ担当。趣味は野球観戦、料理。特技は料理。
美意識タカシ(右)|1987年9月9日生まれ。佐賀県佐賀市出身。ツッコミ担当。趣味はサッカー、ファッション、自撮り。特技はサッカー、自撮り。
高校の同級生が2011年10月にコンビを結成。福岡よしもと所属。同期は、霜降り明星、コロコロチキチキペッパーズ、ビスケットブラザーズ、男性ブランコ など。
佐賀県住みます芸人歴:2013年~
活動拠点:佐賀県
主な活動:イベント・祭りのMC・ネタ出番・地元テレビ局の出演、地元企業とのコラボ商品開発。
TVレギュラー:「かちかちプレス」(サガテレビ・火曜日コーナー「バス旅ロードSHOW」)
X(旧Twitter):のなか @metal_nonaka 美意識タカシ @metal_yamasaki
Instagram:のなか @metal_nonaka 美意識タカシ @metaltakashi
YouTube:おかげさまで、佐賀ん芸人です
【佐賀県】
「佐賀県は毎年、魅力度ランキングで最下位争いをしているんです……。確かに全国的には知名度は低いかもしれません……。正直、九州の中でも一番目立ってない県なのかなとも思います……。他県の人からはよく、『佐賀には何があるの?』とか『隣県の福岡、長崎の通り道』と言われています……。でも、佐賀には良いものがたくさんある! 大自然、世界に誇れる特産物、歴史、魅力がいっぱい! サガせばいろいろよかとこあるばい!」(のなかさん。以下、省略)
よかとこあるばい!佐賀! -佐賀県住みます芸人メタルラック-
地元の佐賀県を愛し、その魅力を全国に伝えるために、日々奮闘している。佐賀県住みます芸人のメタルラック。
「みなさんこんにちは!
佐賀県住みます芸人メタルラックのなかです!
おなか、せなか、のなか!!!
僕たちコンビは2013年から、佐賀県住みます芸人として活動してます!」。早速、自己紹介してくれたのはメタルラックでボケ担当ののなかさん。続けて活動内容を伝えてくれました。
| 地元愛に燃えるメタルラックの活動
「住みます芸人としての主な活動は、地元のテレビ局の出演やイベント出演などです。県民の皆様のお手伝いコーナーでは草むしりをしたり、自転車に乗って佐賀88ヶ所お遍路巡りをしたり、バスに乗って街ぶらをしたり、農園作りなども行っています。地元ですが、あらためて佐賀の皆さんの優しさに触れて、あたかい気持ちにさせてもらっています!」と、地域に根ざした様々な活動を行っているメタルラック。それにしても、草むしりとは大変そうです。
「はい、芸人冥利に尽きますね(笑)。でも、そういった活動を通して地元の方々と密に関われるのが何よりうれしいんですよ」
地元愛を熱く話してくれるのなかさん。住みます芸人をやろうと思ったきっかけは、一体何だったんでしょうか。
「実は当初は乗り気ではなかったんですよ……。福岡よしもとに入ったばかりだったので、『また田舎に戻るのかよぉ……』と思っていました。住みます芸人になる2年前に、地元佐賀から、隣の福岡のよしもとに所属するために、引っ越ししたんですよ!! せっかく都会に進出したのに(笑)。ただ、『住む場所はそのままでいいから』ということで、『地元だからいいか』っていう軽い感覚で引き受けたんですけどね(笑)。なので、自宅のある福岡県から佐賀県に通っている“佐賀県住みます芸人”です。実際、住んでいませんが、ご容赦いただけると……。
でも、活動を続けていくうちに、学生時代には気づけなかった“佐賀の良さ”を知ることができて、もっと佐賀の盛り上げに貢献したいと思うようになりました」と、活動を通して郷里の魅力を再発見した、のなかさん。住みます芸人での体験を通じて、毎日素晴らしい時間を過ごしているそうです。
| 地域に根ざした様々な住みます芸人の活動
最初は乗り気ではなかった仕事が、一転してライフワーク化するほど好きになったのなかさんですが、実際に佐賀県で活動してみて、どのような影響があったのでしょうか。
「地元の方々と密に関われるのが、住みます芸人になって、とてもよかったと感じるところですね。その土地の住民の方々と話すことで、地域の新しい一面を発見できますし、その良さをその都度知ることができます。
ただ、
やはり芸人なので、面白いと思われたいです!
佐賀を中心に活動する芸人って、あまりいない状況なんです。そうなんですけど、レギュラー番組などの出演で、お茶の間に登場する機会はまだまだ少ない……。ですが、『佐賀の芸人といえばメタルラック』と言ってもらえるよう、関わる人に面白いコンビだと思ってもらえるよう、頑張っています! いろいろ挑戦している日々が続いています」
活動のなかで、ときには思わずびっくりしてしまう仕事もあったとか。
「たまねぎ詰め放題の司会では、たくさんのお客さんにもみくちゃにされながらも特産品のたまねぎを売りました!」
「干潟で行われる『ガタリンピック』の盛り上げでは、干潟のドロに全身まみれて誰かわからない状態でワーワーさせてもらいました!」
「子どもお笑い教室では、小学生を中心に漫才ワークショップを定期的に行っており、子どもたちのお笑い感性にビックリです」
「などなど、いろいろ勉強させてもらってます!!!」。地元の人々との交流を大切にしながら、芸人としての面白さも追求されているメタルラック。泥まみれになるなんて大変そうですが、それがまた佐賀らしい魅力なのかもしれません。
「ほんと、佐賀ならではのお仕事をさせていただき、うれしいかぎりです!
そして、ありがたいことに少しずつ、県民の皆様に顔と名前を覚えてくれているような気がします!
一日警察署長も体験させていただきました!」
「時々、『アナウンサーでしたっけ?』とか、『友達のお兄ちゃんに似てる』とか、『小学校のときの先生に似てる』とか言われますが……」。地道な活動の成果が出てきているようです。
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