| 新名物が誕生!? 佐賀名物を活用したアップサイクル商品を開発
地方創生活動の一環でSDGsな商品を手掛けたと聞きます。どのようなコンセプトのもと、開発されたのでしょうか。
「僕たちメタルラックが開発した“イカスミ黒ラー油”のことですね。この商品は、佐賀県の名物料理『イカの活き造り』発祥の店である『河太郎(かわたろう)』さんと一緒に作ったコラボ商品なんです。イカの活き造りって、生きたイカを調理する佐賀の名物料理なんですが、その際にイカの内臓部分が廃棄されてしまうんですよ。それをもったいないと思い、その部分を使って商品化しようと考えたのがきっかけでした。イカの内臓部分には、一般的にイカスミと呼ばれる黒い色素が含まれているんです。それを抽出して、ラー油に練り込んだのがこの“イカスミ黒ラー油”なんですね」
「開発当初は、イカスミの抽出方法や配合バランスの調整など、試行錯誤を重ねました。でも、最終的にはイカの旨みとコクが凝縮された、風味豊かな一品に仕上がりました。この商品を通して、佐賀県の食文化を全国に発信できればと考えています。それに加えて、食品ロスの削減や環境問題への取り組みにもつながるので、一石二鳥どころか三鳥ぐらい狙えるんじゃないかと(笑)。
ちなみに、完成発表記者会見を行った際は、パンクブーブーの黒瀬さんが駆けつけてくれました!」
「毎年、魅力度ランキングで最下位争いをしている佐賀県なわけなんですが、こういった新しい試みで少しでも上位に近づけたらうれしいですね。
この開発を機に、もっと環境問題に目を向け、地域の活性化に貢献できる商品開発や取り組みを続けていきたいと思っています。それがどんどん佐賀の新名物となって、認知されるように頑張っていきたいですね」。地元の名物と環境問題に取り組む斬新な商品開発ですね。地域資源を活かしながら、新しい価値を生み出そうとする素晴らしいアップサイクルの取り組みです。
| 佐賀県の魅力を再発見
「佐賀にはいいところがいっぱいあるんですが、全国の皆さんにはまだ知られていないんです。田舎いじりや自虐ネタでは有名ですが(笑)。
佐賀県としても様々なイベントやプロジェクトで全国に向けて魅力を発信しているので、僕らも少しでもそこに貢献できればと思っています。観光客が増えて、いつか魅力度ランキングで上位に入れるよう、“佐賀の良さ”を発信し続けます」。負の印象を払拭し、佐賀の本当の魅力を全国に発信していくメタルラック。このような活動がその一翼を担うことになるでしょう。
| 生まれ育ったまちで笑顔を!
「なんにせよ、生まれ育ったまちで仕事ができ、微笑み程度ですが笑ってもらって、元気を与えることができて最高です!!!
今後も地域活性化に向けて貢献できたらいいなと思ってますので、応援よろしくお願いしまーす!!!
そいぎねー!!!(佐賀弁で、またねーの意味)」
佐賀県の魅力を全国に発信し、観光客を増やすことが、のなかさんの目標。かつて一世風靡した佐賀県出身のはなわさんのように、メタルラックに佐賀県フィーバーを巻き起こし、地元に大きく貢献してほしいですね。生まれ育った郷里で笑顔を届ける彼らの活動に、今後も注目が集まりそうです。
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