京都・本山修験宗総本山 「聖護院門跡」で開催される秋の特別公開
本山修験宗の総本山である「聖護院門跡」は、かつて天皇や皇族の別邸として使用された、皇室と深い結びつきがある寺院。1090(寛治4)年、白河上皇の熊野御幸(くまのごこう)で護持僧を務めた増誉(ぞうよ)大僧正(だいそうじょう)が「聖体を護持した」という功績から「聖護院」と称したことにはじまります。1788年3月7日(天明8年1月30日)の「天明の大火」により御所が火災に遭った際、光格天皇の仮皇居となったことから、「旧仮皇居」として日本で唯一の史跡に登録された非常に格式高い寺院です。
そんな聖護院では、狩野派の「金碧障壁画」約120余面が配されている「宸殿」(通常非公開)の公開が毎年開催されていますが、なんと今回は「智証大師坐像」の修復が終了し、本堂に戻られたことを記念して特別展が開催されるんです。2024年10月12日(土)~12月8日(日)期間の内、金・土・日・祝日と10月21日(月)~23日(水)までの公開となりますので、お見逃しなく!
この特別展でのメインはやはり、聖護院の本堂に祀られている重要文化財「智証大師坐像」。2022(令和4)年に修復作業が開始されてから無事に修理が完了し、2年ぶりに本堂にお戻りになりました。1922(大正11)年に発見された智証大師坐像ですが、今回の特別展では、仏像の中に収められていた「像内納入品」《重要文化財》や円珍自筆の「三部曼荼」(期間限定展示)なども公開されます。これらは歴史的にも本山派修験にとっても非常に重要な宝物であり、博物館での関係特別展等でしか出陳されない品々。そんな貴重な宝物を間近で見られる、またとない機会です。ぜひ足を運んでみてください。
●「《重要文化財 智証大師坐像》修復記念特別展」
・開催場所:本山修験宗総本山 聖護院門跡
・公開日:2024年10月12日(土)~12月8日(日)期間の内、金・土・日・祝日、10月21日(月)~23日(水)
・休止日:10月25日(金)、11月2日(土)、11月29日(金) ※法務により拝観休止日が増える場合あり
・拝観時間:10:00~16:00(受付終了)
・公開内容:
大玄関(狩野派 金碧障壁画)
使者の間(狩野派 金碧障壁画)
宸殿(役行者坐像/不動明王像/蔵王権現像/三宝荒神像/孔雀明王像/狩野派 金碧障壁画)
本堂(本尊 不動明王像(重要文化財)/智証大師坐像(重要文化財)/役行者・前鬼後鬼・大峰八大童子像)
書院(重要文化財)(狩野派 金碧障壁画)
・特別展内容:
智証大師坐像修復報告(正面・背面パネル展示)
像内納入品(重要文化財)(智証大師像造立願文/円珍入唐求法目録/銀製舎利容器/斑竹筒/七宝宝相華文 絹袋/如意輪心中心真言観)
三部曼荼(円珍筆)(期間限定)
神變大菩薩 軸(伝 円珍筆)
智証大師画像 軸(画・作者不詳/賛・道晃法親王)
・参拝料:大人800円、中高校生・大学生600円、小学生以下無料(保護者同伴)
※団体15名以上は700円(旅行会社様 団体料金でのクーポン適用不可)
※10名以上の団体様は事前予約をお願い致します。
(予約先/京都春秋 FAX 075-231-6420)
※来院に関する注意事項等はホームページをご覧ください→https://www.shogoin.or.jp/
▷所在地:〒606-8324 京都市左京区聖護院中町15
出典・写真提供:株式会社京都春秋
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