「和紙」の街・越前の魅力
越前での暮らしが紫式部の創作の原動力になった理由のひとつに、上質な「越前和紙」との出会いがあったといわれています。伝統工芸品にも指定されている越前和紙の歴史は1500年以上。越前市は、古くから和紙の産地として知られていました。
越前和紙のひとつである「檀紙」(だんし)は、その品質の良さから紫式部が『源氏物語』の中で「麗しき紙」、清少納言は『枕草子』で「優れた美紙」と讃え、後に豊臣秀吉や歴代の徳川将軍も愛用するほどの高級品として長く愛されてきたのです。
| 日本でも珍しい紙の神様を祀る「岡太神社・大瀧神社」
“和紙の街”越前市には、紙の神様を祀った「岡太(おかもと)神社・大瀧神社」があります。国の重要文化財にも指定されるこの神社は、約1500年前に岡太川の上流に現れた美しい姫が、「この地は清らかな水に恵まれているから、この水で紙漉きをして生計を立てよ」と、村人に紙漉きの技術を伝えたとされており、和紙業界の総鎮守(そうちんじゅ)として知られています。
●基本情報
・住所:福井県越前市大滝町13-1
・営業時間:拝観自由
・アクセス
JR武生駅から福鉄バス南越線「和紙の里」下車徒歩約10分
北陸自動車道武生ICから車で10分
・駐車場:あり
・関連資料:岡太神社・大瀧神社パンフレット
| 伝統と歴史が体験できる「越前和紙の里」
越前和紙の産地・今立地区には「越前和紙の里」があります。ここは、全長230mの通り中に越前和紙の関連施設が集中している複合施設で、職人技を見学したり、紙漉きを体験する施設などが豊富に並んでいます。また越前和紙の歴史を学ぶ資料展示もあるため、越前和紙の文化に触れながら、伝統的な美しい街並みも楽しむことができます。
●基本情報
・住所:福井県越前市新在家町8-44
・電話番号:0778-42-1363(パピルス館)
・駐車場:あり
・アクセス
車の場合:武生I.Cから車で約10分
電車の場合:JR武生駅より福鉄バスで約30分
福鉄バス「南越線」→和紙の里行き「和紙の里」下車
もしくは福鉄バス「池田線」→金山行き「和紙の里」下車
・公式HP:https://www.echizenwashi.jp/
出典・写真提供:ふくいドットコム
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