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田舎暮らしの本 10月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 10月号

9月3日(火)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

消滅可能性自治体/自給自足を夢見て脱サラ農家37年(55)【千葉県八街市】

この場所には去年、マルチを張ってサツマイモを作った。そのマルチを生かしてソラマメを次に植えた。マルチはもう1回使えるな。秋のキャベツか白菜をここに植えよう・・・僕は何でも捨てられない性質である。

この場所には去年、マルチを張ってサツマイモを作った。そのマルチを生かしてソラマメを次に植えた。マルチはもう1回使えるな。秋のキャベツか白菜をここに植えよう・・・僕は何でも捨てられない性質である。

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この記事の画像一覧

  • 梅酢で食べるオクラとトマト。シンプルなサラダだが、この色彩の組み合わせは、さあこれから仕事という朝の食卓での活力となる。
  • 富士には○○が、睡蓮には雨が・・・よく似合う。この睡蓮の花の下では何匹かの蛙が暮らしている。
  • 激しい雨に打たれたチャボの羽からは水がしたたり落ちている。その羽の下には3匹のヒヨコがいる。
  • 200リットルの水タンク。同じものがあちこちいくつも置いてある。何かの事情で井戸ポンプが動かなくなったらこの水を使って煮物をし、珈琲をいれる。
  • 光の強い日には裸になる。ガールフレンド「フネ」の言う原始人。その原始人にとっての光とは言葉を要しない、阿吽の良き友なのである。
  • 子供の頃から、赤ミミズのわくようなドブでの遊びが好きだった。汚れを気にしない精神は70年たった今も引き継がれている。
  • 青い空に白い雲。どんなに暑くとも雨よりは晴天が好き。晴れた空に胸をときめかせるのはソーラーパネルがいっぱい発電してくれるせいでもある。
  • カンカン照りだと抜いた草は翌日にはもうしぼむ。そして数日するともう土に同化する。
  • 毎年、梅雨の連日の雨ではトマトは精彩を欠く。しかし今年のこの猛暑はトマトにとって幸いだったようである。廃材を組み合わせて突貫工事で組み立てたビニールハウス。豊作である。
  • かつてこの場所には前住者が植えた杉の大木があった。今は根株だけになっている。こいつが僕の草刈りをいつも邪魔する。
  • 黒にも近い深い青色のブルーベリー。たわわに実ったその実と白い椅子。そこに差し込む金色の光。三者はなかなかの味わいコントラストを見せてくれる。
  • 真剣な眼である。イチゴを駄目にされた怒りなどぶつけようもない、まさにいま母とならんとするものが見せる顔の迫力である。
  • こちらは我が寝室の、物置代の下。イチゴと、ここと、偶然にも2羽が同時に抱卵した。本文にはそう書いたが、新たに追っかけ2羽が抱卵態勢に入った。生後1年3か月。そろそろ親になれとの脳指令が全ての鳥にどうやら出されたようである。
  • この場所には去年、マルチを張ってサツマイモを作った。そのマルチを生かしてソラマメを次に植えた。マルチはもう1回使えるな。秋のキャベツか白菜をここに植えよう・・・僕は何でも捨てられない性質である。
  • 今年は梅とアンズとこのプラムが全くの不作。受粉時の気温低下でミツバチが飛ばなかったせいだと言われている。
  • チャボは4時には寝床に行く。しかしニワトリたちは6時半まで活動する。夕刊を広げた僕の前にこうして遊びに来る。
  • 7か月、倉庫で保管した大豆の種は発芽率90%以上。
  • 僕は電気ポットを2つ持っている。1300ワットで1.8リットルの水を5分で沸かしてくれるやつ。もうひとつは800ワットで15分近くを要するやつ。庭での仕事の合間に飲む珈琲は800ワットの方を使う。
  • 世間にはニワトリは頭が悪いという説があるが、そうではない。体験した出来事の記憶はずっと残っている。ただ、このチャボは、僕のことを家族と思っているのか、ケガを治してくれた町医者だと思ているのか、それはわからない。
  • 暑さよりも辛いのは、夕暮れ時に襲ってくるブヨと蚊である。ブヨは刺すだけでなく目の中にも飛び込む。
  • ストレッチしながら夕刊を読む。そんな僕の足をツンツンとつつくものがいる・・・遊びなのか、それとも靴下についている草の実を食べているのか。
  • 会社員ならば、仕事を終えて、友人や同僚と居酒屋で一杯。楽しい時間を持つ。僕も欠かさず風呂上がりに一杯やるが、その前の楽しみは畑仕事を終えての夕刊読み。不思議なほどの安堵感と静けさがそこにある。
  • 一心不乱に仕事をする・・・ということは案外少ない。目と指先はたしかに作物の世話のために一心不乱である。しかし頭のすみでは、例えばこの原稿のことがしばしば浮かぶ。これは忘れないでおこう、そう思った時は手を止めて荷物置き場に行き、段ボール箱なんかにメモしておく。
  • ジャガイモ、人参、ピーマン、トマト、エダマメ。この写真の他に大根、キュウリ、カボチャ、ナス、バジル、卵。荷造りしながら時々考える。お客さんはこれを何日くらいで食べきるだろうかと。
  • 頭髪がとみに薄くなった。晩年の頃の父の頭に似てきた。しかし薄くなった頭髪は、もしかしたら帽子もかぶらず365日、太陽の光を浴びているせいかも・・・そう思ったりもする。
  • 1箱の荷物を仕上げるのに3時間かかる。野菜の説明を兼ねた挨拶状を書き、ガムテープで留めると今日もやったぜの気持ちが湧く。雨の日は余計である。
  • いつもブログを読んでくれている方が、中村さんは筋骨隆々ですねエ、私は食べて寝るばかりなのでブクブクです・・・そう最近ほめてくれた。しかし実際は、肩幅せまく、腰回りほそく、僕は華奢で小さな男である。ただ腕と背中の筋肉だけは発達している。機械なし、スコップを使う作業が毎日5時間に及ぶからであろう。
  • 天気に関係なく毎日走る。老齢の今、若い頃のように長くも速くも走れないが、でも走る。30代、現実の苦しみから逃れたくてひたすら走った。「長距離ランナーの孤独」・・・いま思えばそれがピッタリの30代だった。
  • カボチャのように強く、たくましく。つかまる物があればどこまでも登っていく、そんなカボチャが僕は好きである。
  • 日焼けがすごい。ブヨや蚊に刺されて痒い。それで毎日、風呂上がりに全身タップリとクリームを塗る。しかし夜になっても30度近い今はそれで困ることがある。エアコンのない僕は、全身にクリームを塗ると体熱が逃げず、余計に体が熱くなるのである。

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