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田舎暮らしの本 12月号

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田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

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猛暑を忘れる涼の隠れ家!苔の聖地・奥入瀬渓流で究極の癒やし旅|星野リゾートの最高の「苔」のおもてなしで非日常を体験!五感を満たす「おいらせ苔旅」【青森県十和田市】

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「観測史上最高の暑さ」を軒並み更新している日本列島。少しでも涼が取れる場所に逃げ込みたい気分です。今回は、避暑地として名高い、青森県の奥入瀬渓流(おいらせけいりゅう)で、涼みながら癒やされる「おいらせ苔旅」という斬新な旅行プランをピックアップしてご紹介。苔の魅力に迫ります!

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「おいらせ苔旅」って?

 星野リゾート奥入瀬渓流ホテルでは、2013年から同ホテルならではの“苔”にまつわる様々な宿泊プランを10年以上も提供し続けており、毎回人気を集めています。

 今回紹介する「おいらせ苔旅」は、2024年6月20日~ 8月31日の期間限定で行われている苔づくしの宿泊プラン。本物の苔に包まれた苔スイートルームで2泊3日の癒やしのステイや、ルーペを用いて苔を間近で観察し、その魅力を知り尽くすアクティビティ「苔さんぽ」、 苔をイメージした「苔モーニング」「苔アフタヌーンティー」などのグルメまで、朝から晩まで苔づくしの滞在を楽しめるプランとなっています。大自然の澄みきった空気や、かわいらしい食事とともに、“苔の世界”で非日常を体験したい人におすすめです。

青森県にある星野リゾート奥入瀬渓流ホテルで行われている苔づくしの宿泊プランが「おいらせ苔旅」
遠目で見ても癒やされる苔は、実はルーペで拡大してみると幻想的に。まるで自分が小さくなって苔の中に入り込んでいるような、不思議な気分が味わえます!

奥入瀬渓流の苔
苔を拡大して観察してみると、まるでミニチュアの世界に入り込んだよう。普段見ている姿とはまったく違った世界が広がっています。

青森県奥入瀬渓流で見られるコツボゴケ

青森県奥入瀬渓流で見られるオオシッポゴケ

青森県奥入瀬渓流で見られるジャゴケ
奥入瀬渓流で見られるコケ。写真上からコツボゴケ、オオシッポゴケ、ジャゴケ。

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

 奥入瀬渓流沿いに佇み、自然と一体化したリゾートホテル。渓流が目の前に広がり、岡本太郎作の巨大暖炉が印象的なラウンジが癒やしの空間を演出してくれます。「渓流スローライフ」をコンセプトに、心から満たされる演出が堪能できます。自然と一体化できる露天風呂も人気です。

青森県奥入瀬渓流沿いに佇む星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル
奥入瀬渓流が目と鼻の先にある好立地。川のせせらぎをBGMに最高のおもてなしを受けることができます。

岡本太郎作の巨大暖炉が印象的な奥入瀬渓流ホテルのロビー 森の神話
岡本太郎作の巨大暖炉をゆったりと囲むことができる星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルのロビー 森の神話。

青森県にある奥入瀬渓流ホテルの渓流露天風呂_苔
大自然が奏でる音、渓流が発生させるマイナスイオンなど、奥入瀬渓流ならではの癒やし効果が楽しめる開放的な露天風呂。

苔に包まれる究極の癒し体験

日本の貴重なコケの森に選定された奥入瀬渓流

 十和田八幡平(とわだはちまんたい)国立公園内を流れる奥入瀬渓流は、国の特別名勝、天然記念物、国立公園の特別保護地区に指定され、日本で約1800種類ある苔のうち約300種類以上が生息しています。同時に、日本のなかでも、苔の聖地として知られ、2013年には「日本の貴重なコケの森」に認定されました。

 認定の背景は、2011年に東日本大震災が発生し、奥入瀬渓流の観光客が大きく減少したことにあります。観光事業を復活させるべく、注目されたのが“苔”でした。2012年より、地元のネイチャーガイドたちによるモス(=苔)プロジェクトがスタート。2014年には、「日本蘚苔類学会第43回大会」が奥入瀬渓流ホテルで開催され、2018年には、十和田市で「モスツーリズムシンポジウム」が開催。その結果、苔の研究発表や観察会、ツアーなどで賑わいをみせるようになりました。以来、地域の事業者が苔の魅力を発信し続け、「日本の貴重な苔の森」として注目を集めています。

奥入瀬渓流は林床の朽木、樹幹、岩石上のほか、流水中の転石上まで満遍なくコケ植物群落が見られます
渓流の石の上に多様な蘚苔類が生育する景観は、奥入瀬渓流を代表する景観のひとつとなっていて、遊歩道沿いに点在する岩や、倒木や橋の欄干にまで苔がびっしり。

奥入瀬渓流は林床の朽木、樹幹、岩石上のほか、流水中の転石上まで満遍なくコケ植物群落が見られ、蘚苔類の存在が景観上重要とされています
奥入瀬渓流は林床の朽木、樹幹、岩石上のほか、流水中の転石上まで満遍なくコケ植物群落が見られ、蘚苔類の存在が景観上重要とされています。

 ↓↓ 次ページ「苔の魅力を知り尽くす癒やしの体験とは?」 ↓↓ 

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