1月に発表した2025年版 第13回「住みたい田舎ベストランキング」において、秋田県秋田市が「人口20万人以上のまち/若者世代・単身者部門」で3年連続1位を獲得。今回は、秋田市の施策をレポートします。
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【秋田県秋田市】
面積 906.1㎢/人口 29万6286人(2024年10月1日現在)/年平均気温 13.7℃
アクセス:東京駅から秋田新幹線で秋田駅まで約3時間40分。羽田空港から秋田空港まで約1時間5分。
↑ 秋田駅から徒歩圏内の癒やしスポット「千秋公園大手門の堀遊歩道」
秋田駅周辺にある千秋公園大手門の堀遊歩道。7月上旬ごろから9月中旬ごろまでハスの花を楽しむことができる。
クリエイティブな取り組みで夢に挑戦したい若者を応援!
地方でも若者が夢に挑戦できる環境づくりに力を入れている秋田市。芸術文化に関する取り組みに加え、クリエイター共創施設や文化施設なども続々オープン。クリエイティブな活動をしたいと若い世代の移住が増えている。
秋田市の魅力◎ 中心市街地はあきた芸術劇場ミルハスや秋田市文化創造館など暮らしを豊かにしてくれる文化施設が充実 ◎ ITや再生可能エネルギー関連の新規誘致企業が増加中。無料の創業相談窓口などの起業のサポート体制も ◎ 商業施設や医療機関、福祉施設など都市機能と自然の調和がとれた県都 ↑ 子育て世代の移住者が立ち上げたイベントが人気! 人口減少・移住定住対策課 ☎️018-888-5487 |
芸術文化と若者の力で地域活性化を目指す
秋田県の人口の約3割に当たる約30万人が暮らす県都・秋田市。秋田新幹線や秋田港、秋田空港など、陸・海・空の交通の利便性がよく、暮らしやすいまちだ。
中心部にはさまざまな文化施設があるほか、近郊にもクリエイター共創施設がオープンするなど、芸術文化による活性化の流れがまち全体に広がっている。2023年から市内の若者たちが映像制作を通じて夢に挑戦できる機会を創出するプロジェクト「MIRRORLIAR FILMS AKITA(ミラーライアー フィルムズ アキタ)」を展開するなど、若者に魅力的なまちを目指して活動を行っており、2024年度は、約70人の若者・単身者世代が移住した。
23年10月に東京都から秋田市へ移住した勝谷俊樹さん(29歳)は、秋田市文化創造館で施設の管理をはじめ、市民協働によるまちづくりのプロジェクト「文化創造プロジェクト」のイベント企画・運営をしている。「地元住民やクリエイターの方と一緒にまち歩きやものづくりの機会をつくっています。秋田市の魅力を毎日発見できるので楽しいです」と勝谷さんは語ります。
↑ 映画×地域の力×若者の挑戦=まちの新たな可能性
24年に開催された「MIRRORLIAR FILMS AKITA」ではプロデューサーとして俳優の山田孝之さんがかかわり短編映画を制作し、小栗旬さん、浅野忠信さんらも監督として参加した。
アート施設のイベントで移住者が活躍中!
写真/伊藤靖史(Creative Peg Works)
勝谷さんが企画・運営した文化創造館のイベント。「廃屋群を直さないでアーティストと遊ぶ」といったテーマでトークセッションが行われました。
↑ 3Dプリンターを活用したワークショップの様子。
勝谷さんは青森県出身。秋田公立美術大学を卒業後、東京で内装デザインの仕事をしていたが、「ART JOB FAI R」で、市民が新しい活動を生み出すための拠点施設「秋田市文化創造館」への就職先を見つけ、約1年前に移住。
秋田市長からのメッセージ
秋田市長・穂積 志(ほづみ もとむ)
挑戦する人を応援! 新たな可能性が生まれています
「秋田市ではさまざまな夢を持つ若者が集い、短編映画制作をはじめ、『文化創造プロジェクト』や子育て世帯マルシェイベントなどに挑戦し、新たなまちの可能性や人の流れが生まれています。秋田市は挑戦する人を応援し、若者や子育て世帯向けの支援制度も充実しています。これからを生きる、若者世代のみなさまをお待ちしています」
文/福田恭子 写真提供/秋田市人口減少・移住定住対策課
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