【北海道 車中泊旅ガイド】経験者が本気でおすすめする立ち寄って良かった道の駅3〜2位
北海道は、車中泊旅の聖地とも言えるエリア。広大な大地と絶景の数々、各地に点在する温泉やグルメスポット——その魅力を自分のペースでじっくり味わえるのが車中泊旅の醍醐味です。とはいえ、どこに立ち寄るかで旅の快適度は大きく変わるもの。そこで今回は、北海道在住・車中泊歴20年の仲西さんが、自身の経験と視点から「立ち寄って良かった道の駅」を厳選してランキング! 温泉施設の有無、眺めの良さ、グルメの充実度、周辺の観光スポットなど、車中泊ユーザーならではの視点が満載です。本記事では、第3位〜第2位を発表! ぜひ北海道の車旅計画の参考にしてください。
車中泊歴20年の私が選ぶ、「何度でも立ち寄りたくなる北海道の道の駅」
皆さんこんにちは!北海道在住の仲西です。大阪から北海道に移住して、気づけばもう20年。車中泊をライフワークのように楽しみながら、これまで数えきれないほどの「道の駅」を巡ってきました。
僕の旅の楽しみは、温泉でリフレッシュしたあとに夕日を眺め、朝はすがすがしい空気の中をジョギングすること。そんなふうにゆったりと旅をするなかで、「ここはまた来たい」と心から思える道の駅にいくつも出会ってきました。
今回はその中から、温泉・絶景・地元グルメなど、僕自身が「大事にしているポイント」を軸に、“何度でも訪れたくなる道の駅”をランキング形式でご紹介します。
北海道での車旅をより深く、快適に楽しむためのヒントとして、ぜひご活用ください。
第3位 道の駅「厚岸グルメパーク」(厚岸町)
BBQが楽しめる道の駅
港町の風景と相まった夕日を堪能! 道の駅「厚岸グルメパーク」
道の駅「厚岸グルメパーク」は、「厚岸味覚ターミナル・コンキリエ」という愛称で親しまれている、グルメと観光の拠点です。「コンキリエ」とは、イタリア語で貝の形をした食べ物を意味し、年間を通して生食用の牡蠣を出荷できる全国でも珍しい産地の厚岸にピッタリの愛称と言えます。ちなみに、道の駅の建物の外観は、牡蠣をイメージした形をしていますので、チェックしてみてくださいね。
そして、この道の駅の魅力と言えるのが、市街地ながら厚岸湾と厚岸湖を一望できる高台に位置していることです。水平線に沈む夕日は、港町の風景と相まって絵になります。また、市街地が近いことから、散歩をしながら港や橋の上から夕日を眺めると、船舶や倉庫などのシルエットが浮かび上がって、情緒あふれる風景を楽しめます。
もちろん、道の駅では「牡蠣のまち」ならではのグルメ体験ができます。私のおススメは 、2階の魚介市場で買った新鮮な牡蠣やアサリ、サンマなどの魚介類を、自分たちで炭火焼きにして食べられるコーナーですね。
周辺の観光スポット「国定公園内の絶景ドライブ」
周辺は「厚岸霧多布昆布森国定公園」に指定されており、厚岸大橋を渡り道道123号線のドライブは至る所に展望台があり、厚岸湖や別寒辺牛湿原では、カヌーやバードウォッチングが楽しめます。
少しコースは外れますが、「できそうもない困難を乗り越え愛の栄冠を得る」という願いが込められた、「愛冠岬(あいかっぷみさき)」の絶景も見ていただきたいです。
ドライブ途中にお腹が空いたら、厚岸市街地にある「厚岸藪蕎麦」さんで、人気の「牡蠣蕎麦」を食べてみてはいかがでしょうか。
【道の駅 厚岸グルメパーク】
所在地: 〒088-1119 北海道厚岸郡厚岸町住の江2丁目2番地(国道44号沿い)
連絡先: 0153-52-4139
営業時間:
本館(各飲食店舗等とは異なります)
4月: 9:00~20:00
5月~9月:9:00~19:00
10月~3月: 10:00~18:00
定休日: 毎週月曜日(祝日の場合は翌日休館)、年末年始(12月27日~1月2日)
主な施設:水族館プティ、総合観光案内所、ドッグラン、ちびっこ遊具、EV充電施設等
公式サイトのURL:https://www.conchiglie.net/
第2位 道の駅「しらぬか恋問館」(白糠町)
リニューアルした最新の道の駅
「海の見えるサウナ」が話題! 絶景の夕日に出会える道の駅「しらぬか恋問館」
道の駅「しらぬか恋問館」は、2025年4月29日に移転・リニューアルオープンした、新しい道の駅です。道の駅の裏にある恋問海岸では、太平洋に沈む美しい夕日を眺めることができます。
また、白糠町は「子育て応援日本一」を掲げていることから、子育て世代に嬉しい施設が充実しています。キッズ・ファミリースペース「こっこパーク」では、3歳以上向けのコーナーには、マグネットウォールや雲型クッション、6~12歳向けのコーナーにはスライダーや高所のネット遊具などが設置されています。また、子供向けの宝さがしやクイズなど小規模イベントが、今夏も毎月開催される予定ですので、ファミリー層は絶対に立ち寄りたい道の駅ですね。
そして、私のイチオシは、全国でも珍しい「海の見えるサウナ」ですね。
太平洋の絶景を眺めながら「ととのう」体験ができるなんて最高です。本格的なセルフロウリュが可能なサウナ室が設置されており、手ぶらで気軽にサウナを楽しめ、サウナ後には「サウナ飯」も待っています。
さらに、広大な駐車スペースには、RVパーク機能も設置されており、車中泊やキャンピングカーでの旅の拠点としても非常に便利です。
周辺観光スポット「絶景の夕日が見られるロマンチックロード」
道の駅の目の前に広がる砂浜海岸が「恋問海岸」です。ちなみに、「恋問(こいとい)」というロマンチックな名前は、アイヌ語の「波の打ち寄せる場所」が由来しています。その名前の響きもあって、ロマンチックな雰囲気を醸し出す美しい夕日を求めて、カップルに人気のスポットとなっています。
また、道の駅「しらぬか恋問館」は、釧路市までわずか10kmの距離にあります。釧路市まで足を延ばせば、釧路市動物園・釧路市丹頂鶴自然公園:など、動物たちと触れ合えるスポットもあります。
【道の駅 しらぬか恋問館 】
所在地: 〒088-0562 北海道白糠郡白糠町恋問3丁目2番地1
連絡先: 01547-5-3317
営業時間:
本館・直売所: 9:00~19:00 (時期により変動あり)
定休日: 年末年始 (12月30日~1月3日)
主な施設:
海の見えるサウナ(11:00~18:45)
コインシャワー、コインランドリー(24時間利用可能)
RVパーク(予約制、有料2,500円)
ドッグラン(9:00~19:00)
公式サイト:https://michinoeki-shiranuka.jp/
絶景・海鮮・温泉・サウナまで!旅の質が上がる“立ち寄るべき道の駅”がここに
今回ご紹介した第3位「厚岸グルメパーク」と第2位「しらぬか恋問館」は、どちらも車中泊ユーザー目線で是非訪れてほしい道の駅です。
厚岸グルメパークでは、海と街の風景が重なるロケーションの中、新鮮な海の幸を自分で焼いて食べられる体験が可能。夕景も格別で、ドライブ+グルメを存分に楽しめます。
一方、リニューアルしたばかりの「しらぬか恋問館」は、太平洋を一望できる“海の見えるサウナ”や、家族連れに嬉しい遊具施設やイベントも充実し、ファミリー旅にもおすすめ。
どちらも、単なる休憩スポットにとどまらず、“旅の目的地になる道の駅”。北海道の車旅をより豊かにしてくれる道の駅にぜひ訪れてみてください。
※原則として、「道の駅」は休憩施設であり、宿泊目的の利用はできません。仮眠や休憩の利用は問題ありませんが、長期間の停泊、騒音、ゴミの放置、火器の使用など、他の利用者への迷惑となる行為は避けましょう
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この記事を書いた人
仲西 康至
移住プランナー/移住専門FP/「一般社団法人移る夢」代表理事/空き家相談士 大阪出身。2006年国内初の移住専門FPとして独立。家族で北海道に移住し、「移住プランナー」として活動を始める。2022年には総務省「地域プロジェクトマネージャー」として鹿児島に移住。大阪・北海道・鹿児島の3拠点生活を実現。これまで18年間の活動で2500組の移住相談に対応。著書「移住を成功させる5STEP」「雪国に移住 住宅選びのテクニック20選」他
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