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田舎暮らしの本 9月号

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田舎暮らしの本 9月号

8月1日(金)
890円(税込)

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暑さに立ち向かう/自給自足を夢見て脱サラ農家40年(72)【千葉県八街市】

今日は、先月までキャベツがあって、収穫終了後ほっといたら小さなジャングル状態となった、そこを耕し、人参をまく準備に取り掛かった。障害物がなく、太陽光をストレートに受ける畑の表面温度はごらんのとおりである。

今日は、先月までキャベツがあって、収穫終了後ほっといたら小さなジャングル状態となった、そこを耕し、人参をまく準備に取り掛かった。障害物がなく、太陽光をストレートに受ける畑の表面温度はごらんのとおりである。

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  • 身長が低いぶん地上温の影響を強く受ける。子どもの体の周囲の温度は大人より7度も高いというのだ。これを聴いて僕は思った。オレも毎日、地面に近い所にいるなあ、子どもみたいに・・・。単に身長が低いからではない。日々の作業の多くは中腰か腹ばいになってやるからだ。
  • 今日は、先月までキャベツがあって、収穫終了後ほっといたら小さなジャングル状態となった、そこを耕し、人参をまく準備に取り掛かった。障害物がなく、太陽光をストレートに受ける畑の表面温度はごらんのとおりである。
  • 読売新聞に気象予報士の随筆連載がある。今回は「猛暑対策 筋トレや日傘も重宝」という見出しに興味を持った。筆者・蓬莱大介氏は朝晩の筋トレを欠かさない。食事も抜かない。「炎天下で体の中を空だき状態にしないこと」が大切だと言う。僕も前回の原稿に書いた。筋肉細胞は貯水能力に優れる。熱中症予防の根本は運動で筋肉を増やすことなのだ。
  • 日傘は「日陰を持ち歩くようなもの」という表現に百姓の僕は頷く。同じ畑仕事でも、360度ひとつも障害物のない場所と、どこか1方向に高い木なんかがある場所では感覚的に5度以上の温度差がある。
  • 週間天気予報では35度か36度がずっと続く。夜も26度か27度だ。午前中3時間の作業を終えてランチの前、どうにもこりゃメシどころじゃない、という日は水シャワーを浴びる。猛暑でも食欲は落ちないのだが、水シャワーでもって味覚がだいぶ回復する。
  • 「紫外線は『肌の敵』浸透」・・・新聞にそんな大きな記事があった。化粧品大手「コーセー」の研究では、屋外での運動時に日焼け止めを使用することで疲労感が軽減される可能性があるらしい。日焼けという言葉が一般に浸透するようになったのは明治時代末、日焼け止めが発売されたのは大正時代。ただし日焼けは健康に悪いという認識は1990年代までは高くなかったという。そして今、男も日焼け止めを塗る、日焼け止めを使う男は20代、30代が中心らしい。
  • 平年、最も遅い梅雨明けは7月20日頃だ。しかし今年は6月以降まとまった雨が降ったのは10日足らずだった。雨なし高温の天気を喜んだのはまずトマトで大豊作。ジャガイモもよく出来た。ブルーベリーは糖度が高く、ナス、ピーマンも上出来だった。ポポー、柿、栗も順調に育っている。
  • バナナは親株の足元に子株がどんどん出て来る。これを別な鉢に植えてやるといくらでも増やせるということを僕は知った。しかし問題はやはり越冬なのだ。年によってはマイナス7度まで冷え込む当地ではそれが問題なのだ。
  • 僕は料理は下手だが、栄養学的な意識は高く、肉、魚、野菜、果物、乳製品・・・日々、まんべんなく食べる。クスリは全くのまず、健康サプリメントのようなものとも無縁だ。すべて健康は食べ物からという意識がある。目下の猛暑、それを乗り切るには目いっぱい体を動かすこと、栄養バランスを心がけた食事をすること、そして、昼間の労働の疲労をバネに、よく眠ることと考える。
  • 鯛の調理法をひとつ紹介しよう。圧力鍋で半日煮込む。そうすると身と一緒に食べられるくらい骨が柔らかくなる。血液をサラサラにする成分EPAやDHAが摂取できる魚は健康に良い。特に骨には切り身の数百倍のカルシウムが含まれているという。回転寿司のマグロやサーモンも悪くはなかろうが、参考にすべきことであろう。
  • 7月が終わる。猛暑は依然続くが、朝7時台の空気はほんの少し体に優しい。ランニングを終えた僕は朝顔に水やりする。ほどなくしおれてしまう花を愛でる。朝食をすませたら暑さとの闘いが待っている。朝顔はその前の、チョッピリ、しかし貴重なくつろぎタイムだ。
  • 誰かと異なることに自分の生きる道がある
  • 気温37度。無風。熱気の綿が我が全身に覆いかぶさる。先が見通せないほど高く茂った草、その7×10メートルに今日は腕1本で挑む。自分へのご褒美は風呂上がりのスーパードライ500ml。ドライの酔いと昼間の労働の疲労をバネとし、朝まで扇風機を回し続けて僕は深く眠る。

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