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田舎暮らしの本 10月号

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田舎暮らしの本 10月号

9月3日(水)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

土の下から聞こえて来るG線上のアリア/自給自足を夢見て脱サラ農家40年(73)【千葉県八街市】

先週の台風は強い雨だけでなく風もかなりだった。それでソーラーパネルが傾いた。固定しなおすとともに、ちょうど良い機会、周辺の草も取ってやることにした。この作業をしながら思い出すのは、秋田県由利本荘市の洋上風力発電のこと。

先週の台風は強い雨だけでなく風もかなりだった。それでソーラーパネルが傾いた。固定しなおすとともに、ちょうど良い機会、周辺の草も取ってやることにした。この作業をしながら思い出すのは、秋田県由利本荘市の洋上風力発電のこと。

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  • 激しい雨の中で働く。送るべき荷物があるだけでなく、雨だからって、部屋の窓から外を眺めてたってつまんない。前に、自給自足、田舎暮らしの下準備は2つだけ、暑さ寒さに耐える体を作ること、筋肉を鍛えておくこと、そう書いたが、もうひとつ付け加えておこう。雨の中でズボズボになりながら畑仕事が出来ること。出来るだけじゃなく、それを心地よいことと感じる心も大事である。
  • 荷作り作業を終える時刻、いつも僕は夕食の準備をしておく。お客さん用に収穫した野菜を袋に詰めながらチェックし、不合格品を集めて我が夕食とするわけだ。今日の夕食はゴーヤ・ピーマン・ニンニクと牛肉の煮もの、それにカボチャとサバ。そして湯上りのビール。
  • 人間も辛いが、野菜はもっと辛い。この下の写真は定植半月の白菜。猛暑に痛めつけられ、数日前の強雨に叩かれ、いま再び猛暑にさらされている。さらに不運だったのは虫害。青虫や毛虫には熱中症というのはないらしく、むしろ、低温気味の天候よりも活動が活発になる。この白菜は激しい雨と高温でダメージを受け、さらに青虫に食われてのトリプルパンチなのである。どうやら生長点がダメになったみたいだから外葉は伸びても巻くことはあるまい。ニワトリの餌にするしかない。
  • 先週の台風は強い雨だけでなく風もかなりだった。それでソーラーパネルが傾いた。固定しなおすとともに、ちょうど良い機会、周辺の草も取ってやることにした。この作業をしながら思い出すのは、秋田県由利本荘市の洋上風力発電のこと。
  • 抑鬱症状を減らす伝統的な日本食。しかしそれにも弱点があるという。精製された白米には食物繊維やミネラルが少ない。漬物や干物には塩分が多く、日本食では乳製品や生野菜、果物などが不足しがちになる。
  • ポポー
  • 野菜にとって辛い天気は依然として続く。発芽から日の浅いものにとって、焼け付くほどの光がどれほどキツイものか、想像に余りある。それでも年間のスケジュールに従い種まきはやっておかねばならない。今日は普通の大根と聖護院大根をまいた。相変わらず猛暑何するものぞと、何もかもを覆い尽くすほどのカナムグラ、それを撤去しながらの畑作りである。
  • 日中の光はキビシイ。しかし朝一番の風にはかすかに秋がある。オクラの花が心地よさそうに咲いている。ただしそれも一時のこと。昼前にはもくもくと雲が立ち上がり、やがて雷鳴と強い雨。ここ数日すっかりこのパターンになった。
  • 僕は激しいリズム、テンポの速い音楽、それが若い頃から苦手。暗く、緩やかで、沈み込むような音楽が好き。焼け付くほどの太陽の下で裸で畑仕事をする僕は、友人・知人から野蛮人、原始人とも呼ばれるが、こと、音楽に関しては間違いなくネクラな男のようである。
  • カボチャのアートを楽しむ
  • さて、9月も半分が過ぎた今は夏なのか秋なのか。気温こそ少しばかり下がったが、カラッとした秋の空気には程遠い。高い湿度は野菜を苦しめる。かつまた僕をも苦しめる。

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