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- 【無印良品のある暮らし】田舎暮らしYouTuberがおすすめをリポート!➀鹿児島県種子島「島のおばあちゃんちで暮らす」|空間に芯ができる存在感に惹かれて、愛用しています。
【無印良品のある暮らし】田舎暮らしYouTuberがおすすめをリポート!➀鹿児島県種子島「島のおばあちゃんちで暮らす」|空間に芯ができる存在感に惹かれて、愛用しています。
鹿児島県種子島の古民家に夫婦で移住し、日々の暮らしの記録を発信しているYouTubeチャンネル「島のおばあちゃんちで暮らす」。古民家やDIYした空間にもすっと溶け込む無印良品のアイテムの魅力や、古いものを大切にする暮らしのことなど、教えていただきました。
掲載:2025年9月号
CONTENTS
YouTubeチャンネル「島のおばあちゃんちで暮らす」www.youtube.com/@shimaoba
祖⺟が暮らしていた種⼦島の古⺠家に移り住み、夫婦と猫3 匹で過ごす⽇常を配信。島暮らしならではの地域の⾏事やご近所付き合い、古⺠家のアップデートなど、⽇々のささやかな出来事を映像でゆるやかに届けている。
写真/祖⺟が暮らしていた家は、昔ながらの⽥の字形の間取りです。季節に合わせてカーテンで仕切りをつくり、空調対策をしながら空間の変化も楽しんでいます。( 島のおばあちゃんちで暮らす・以下同)
家と対話しながら、⾃分たちの⼿でつくる暮らし
DIYで仕上げたキッチンは、無印良品のアイテムを主役に据え、素材感をできるだけ統⼀。全体の調和を意識し、私たちにとって居⼼地のよい空間を⽬指しています。
2020年に私たち夫婦は猫2匹と⿅児島県の種⼦島に移り住みました。妻の祖⺟が暮らしていた家がしばらく空き家になっていたこともあり、⾃分たちで⼿を⼊れながら、ここでの暮らしを始めることにしたのです。もともと住宅の設計の仕事をしていたこともあり、古い家を⽣かしながら住むことには興味がありました。島に来てから猫がもう1匹家族に加わり、今では⼈間より猫のほうが多い我が家です。
そんな⽇々の暮らしを記録するなかで、「島のおばあちゃんちで暮らす」というYouTubeチャンネルを始めました。
祖⺟が⻑年暮らしていた家は、柱や梁に約140年前から受け継がれてきた⽊材が使われている古⺠家でした。築年数ゆえの不便さもありますが、壁の漆喰塗りや⽔回りの改修、キッチンカウンターや収納のDIYなど、必要なところだけを⾃分たちの⼿で整えてきました。そのほかは、なるべく祖⺟が暮らしていたころのまま残し、家の歴史や記憶を⼤切にしています。
不具合をひとつずつ直していく過程は、まるで家と対話をしているようで、住むほどに愛着が深まっていくのを感じます。現代的な機能を詰め込むのではなく、家本来の呼吸を妨げないように、今あるものを⼤切にしながら暮らすことが私たちの⽇々の楽しみとなっています。
静かにたたずみながら、空間の軸になる
移住前から使っている無印良品のペンダントライトは、もともと緑⾊のシェードでしたが、今の空間に合わせて⽩⾊に塗装しました。
控えめなデザインのものが好きな私たちにとって、無印良品の⾃然素材や落ち着いた⾊みのアイテムはとても魅⼒的で、その数は暮らしのなかで⾃然と増えていきました。雑多になりがちな古⺠家でも、無印良品のアイテムは静かになじんでくれるため、空間がすっきり整います。主張しすぎないのに空間に芯ができる存在感があり、そこに惹かれて愛⽤しています。
また、⾃分たちでDIYした家具とも無理なく調和してくれるので、古い家を⼿直ししながら暮らす私たちにとって、無印良品のアイテムはとても⼼強い存在です。シンプルなデザインだからこそ、ほかの家具とも合わせやすく、使いやすさと機能性を兼ね備えているのが魅⼒です。
これまでに廃番となった無印良品のアイテムも、我が家では⻑く愛⽤しています。移住前から使用しているペンダントライトには塗装を、中古で購入したダイニングテーブルにはこまめなメンテナンスをすることで、今も変わらず暮らしになじんでいます。まるで古道具のように使い続けることで味わいが深まり、暮らしの⼀部として⽋かせない存在になっています。
これからも「直す・つくる・暮らす」をテーマに、島での⽣活を発信しながら、使い続けることの価値や、古⺠家で暮らすことの魅⼒を多くの⼈に伝えられる記録を続けていきます。時間がゆったり流れるこの家で、無印良品のアイテムとともに、四季の移ろいを感じて暮らす⽇々を⼤切にしながら――。
左から、ひじき、だいず、こぐま。ひなたで寄り添って昼寝をしたり、みんなで猫草(A・以下2ページ目で紹介)を⾷べたりと、いつも⼀緒に過ごす仲よしの3 匹です。
DIY でつくったキッチンの仕切り壁にはガルバリウム鋼板を張り、キッチンタイマー(B)など、マグネットツールを張り付けて収納しています。
いただいたウメの実でシロップをつくるのが毎年の恒例です。配膳⽤の⾓型トレー(C)は、縁のシャープさを残しつつ、構造的にも無駄のないデザイン性が気に⼊っています。
キッチン下収納は、⼀般的な公団型流し台の扉をDIYでシナ材に変更。無印良品の冷蔵庫(D※)の取っ⼿形状に合わせて収納扉の取っ⼿も付け替え、デザインに統⼀感を持たせています。※写真の冷蔵庫(ステンレス)は、現在販売していません。
キッチンの家具は、ポリプロピレン収納ケース(E)に合わせてつくりました。暮らしに合わせて細かな納まりを⼯夫できるのも、DIY ならではの楽しさのひとつです。
落ちワタ混ふきん(F)などの⽇⽤品はインターネットで購⼊しています。離島でもすぐ届く環境なので、暮らすうえでの不便はほとんど感じません。
出かけるときはジュートのマイバック(G)が重宝します。⾃⽴するので⾞への積み込みがラクです。
無印良品のアイテムが調和するDIYのポイント
空間全体の調和を考え、⾃宅のDIYでは⽊材の⾊みを揃えて素材感を統⼀しました。特に無印良品のダイニングテーブルで使われているタモ材を基調に、キッチンカウンターの天板を合わせ、そのほかの家具や収納扉をシナ材で統⼀することで、⼀体感のある空間を⽬指しています。
↓↓ 次ページでは、ご夫婦の愛用品を紹介! ↓↓
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