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田舎暮らしの本 11月号

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田舎暮らしの本 11月号

10月3日(金)
890円(税込)

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農業はやっぱり3Kと思われているのか/自給自足を夢見て脱サラ農家40年(74)【千葉県八街市】

僕は百姓として食える日まで、昼間は仕出し弁当屋の配達をやり、夜は英語塾をやった。だから、定年退職後、カネの心配する必要なく、ずっと自宅の定位置に座り、妻が作った食事を食べていればよいというこの男性には、すごいなあ、いいなあ、感動さえするのである。

僕は百姓として食える日まで、昼間は仕出し弁当屋の配達をやり、夜は英語塾をやった。だから、定年退職後、カネの心配する必要なく、ずっと自宅の定位置に座り、妻が作った食事を食べていればよいというこの男性には、すごいなあ、いいなあ、感動さえするのである。

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この記事の画像一覧

  • 指先の細かい動きで土を寄せ、軽く押し付ける作業をジリジリと照り付けるお日様の下でやっているところ
  • 朝のランニングは長袖がちょうどよかった。この爽やかさはいつ以来か。なんだか懐かしくさえある。そして僕も嬉しいが、野菜たちはもっと嬉しいに違いない。
  • 僕はアイス珈琲を飲まない。真夏でもホットを飲む。朝の幸せと、さあ今日もしっかり働くぜというファイトをくれるのが熱い珈琲とパンなのだ。
  • 今年初めて本物の秋を感じる天気の1日であった。湿度が低い。光に濁りがない。起きた時ひんやりしていたので長袖のセーターで7時20分、ランニングに出た。しかしそれでも寒いと感じた。だがこひ太陽が高くなるとまだ気温は高くなる。今日はまずネギの移植から。太陽の位置が変わり、日陰の時間が多くなる場所から移し替えるのだ。収穫は来年1月以降になる。
  • 我が物顔に繁茂した草の撤去。まず、手で抜けるものは抜く。スコップで取れるものは取る。そして最後は重い4本刃の鍬の登場である。これをフルパワーで打ち込むとほとんどのツワモノ草も掘り出せる。それを最後はベルト状にして引きずるのである。次は土に手を入れ、大中小の根っ子を根気よく探り出す。
  • タネをまきおわったら、ブルーネットで囲う。他の農家にはない手間がひとつ増える。耕したばかりの土にニワトリたちは興味を示す。引っ掻き回す。それを防ぐためだ。大鍬を使っての荒起こしからブルーネットで囲うまで2日がかり、のべ10時間の作業だった。
  • 今月初めの激しい雨で雨漏りした寝室。応急処置として張ったビニールの一部が風でプカプカしている。土嚢を増やさないといけないな。土嚢7つを持って屋根に登った。今年は幸い、まだ台風が来ない。今日も日中は32度に及んだが、風雨より猛暑の方が僕はいい。そう思うわけは雨漏りする家に住んでいるせいでもあろうか。
  • 僕は百姓として食える日まで、昼間は仕出し弁当屋の配達をやり、夜は英語塾をやった。だから、定年退職後、カネの心配する必要なく、ずっと自宅の定位置に座り、妻が作った食事を食べていればよいというこの男性には、すごいなあ、いいなあ、感動さえするのである。
  • 3匹しか写っていないが、同時に10匹ということもある。いちいち追い払っていたらタネまきの効率が悪くなるのでほったらかしする。自宅の定位置から動かないという人生相談のあの男性は、きっと蚊に刺されるなんてことはないんだろうなあ・・・極小のレタスのタネをポットに慎重に落としていきながら、僕はそんなことを考えたりもした。
  • 大きなバケツを持って栗拾いに向かう。ああ、そういえば「秋を感じる」食材は何ですかというアンケート調査の結果を新聞が伝えていたな。梨、サンマ、柿、マツタケをおさえて1位は栗だった。先週だったか、栗の専門農家をテレビが取材していた。今年の高温は品質と収量に影響を与えているらしい。この下の写真は色づいた柿。うちの柿もやはり高温、雨なしが響いて実は小ぶりだ。
  • 先週だったか、栗の専門農家をテレビが取材していた。今年の高温は品質と収量に影響を与えているらしい。この写真は色づいた柿。うちの柿もやはり高温、雨なしが響いて実は小ぶりだ。
  • 先週まいたとんがり帽子型のキャベツだ。土を足してやり、水やりをする。ワンポット3つ発芽しているものはいずれ別なポットに分割する。畑に定植可能なサイズになるのは10月中旬。3日がかりで草を払って整地した場所に植えてやる。収穫はたぶん1月からだ。
  • 地に足を着けて働く田舎暮らし。雑念なしに無邪気に働き、出来上がった野菜や果物を楽しんで食べる自給生活。それは健康というオマケをもくれる。もうおわかりであろう。健康のK。これで合わせて4Kだ。先輩格の3Kを数字で1つ上回った。KはノックアウトのKでもある。勝負あったではないか。
  • 昨日は晴れたり曇ったりの1日であったが、晴れている時間の暑さはものすごく、温度計は31度を差していた。昨日まで3日連続、栗拾いをしつつ栗の木の下草刈りに汗をかいた。
  • 今年はやたら蜂が多い。春に切り落とした栗の木の太い枝をどけようとして遭遇した足長バチの巣。触れる寸前に気づいて手を引っ込めたからいいが、うっかりつついていたら総攻撃を受けていただろう。
  • おやりなさい。足を踏み出しなさい。キャリア40年の先輩が自信を持ってアナタに推しています。小泉八雲が言った通り、生き残れるのは自然と共存し、足るを知る人間なのです。
  • 大きなバケツを持って栗拾いに向かう。ああ、そういえば「秋を感じる」食材は何ですかというアンケート調査の結果を新聞が伝えていたな。梨、サンマ、柿、マツタケをおさえて1位は栗だった。

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