落ち着く木の香り、開放感たっぷりの室内、DIYの楽しさ――。今、ログハウスでの暮らしに注目が集まっています。群馬県の金子さん夫妻は、雑誌で見かけた「暮らしを楽しむ」という一言に心を動かされ、個性的な木の家の暮らしを提案する「BESS」で憧れのログライフを実現しました。ログオーナーへの道のりと、充実したおうち時間を語ってもらいました!
毎日が楽しくなる住まいに暮らしたい
ログハウスは特別な家だ。今でこそ住宅として一般的になってきたが、かつては別荘や丸太小屋といったイメージが強かったように、その独特のたたずまいは気持ちをわくわくさせてくれる。自然素材をふんだんに使った木の家であり、薪ストーブとの相性も抜群。ログ材を積み上げた構造的な強さも安心感がある。それになんといってもログハウスでの毎日を想像すると、とっても楽しそうなのだ。
アパート暮らしが長かった金子一博さん(53歳)・由紀さん(42歳)夫妻にとって、そんなログハウスはずっと憧れの住まいだった。
「軽井沢によく遊びに行ってたんです。別荘地だからログハウスも多いんですよね。やっぱりほかのおうちとはどこか違った雰囲気があって、目をひきます。それで、ああいうおうちに住みたいねぇ、なんてよく夫と話していたんですよ」
9年ほど前に結婚したとき、一度家の購入は考えたというが、一般的な住宅メーカーに足を運んだだけだった。そのなかに心から住みたいと思える家はなく、しばらくアパートで暮らすことにしたが、「周りの住人への気遣いもしなくてはいけないし、休日はほとんど出かけていました」というように、金子さん夫妻にとってアパートは住まいではあっても、そこで何かを楽しむという場所ではなかった。
そんなとき、雑誌の記事でこんなフレーズを見つける。
「暮らしを楽しもう!」
ログハウスの暮らしをリポートする記事だった。
「そのコンセプトがすてきだなって。毎日が楽しくなるような住まいに暮らせたら、それって幸せですよね。そう考えたらやっぱり自分のおうちがほしいと思ったし、自宅としてログハウスに住めるんだっていうのもわかったんです」(由紀さん)
ログハウスだから実現
自分で暮らしをつくる日々
早速、最寄りの高崎市にあるBESSの展示・体感の場「LOGWAY BESS高崎」へ行き、そこで見たのが、いま金子さん夫妻が暮らすカントリーログ「クミン」というモデル。
「サイズ感がちょうどよかったのと、広い土間の使い勝手がよさそうで魅力的でした」
とは一博さん。
一方、由紀さんはカントリーログを見て、学生のころにホームステイしたカナダの住まいを思い出したという。
「天窓のある三角屋根の木の家で、ちょうどこんな感じだったんです。家の真ん中に暖炉があって、当時すごく感激したのを覚えています」
その後、何度もLOGWAYを訪れて暮らしのイメージを膨らませ、なかなか決まらなかった土地も由紀さんの両親の知り合いを通して見つけることができた。
「地元なので知り合いも多く、近所の農家の方が穫れた野菜を持ってきてくれたりして、とてもいいお付き合いができています。夫の実家も車で30分くらいなので近いんですよ」
金子さん夫妻のログライフが始まったのは昨年1月。その後すぐに、コロナ禍で外出自粛が叫ばれるようになった。
「アパートに暮らしていたら病んでいたかもしれません(笑)」と由紀さんは笑うが、ログハウスに暮らし始めると家で過ごす時間が楽しくなるのだ。一博さんはDIYや家庭菜園を始め、薪割りも新しい仕事の1つになった。そんな日々が充実している。
「自分で暮らしをつくるというのかな。そういうの楽しいよね」
庭やウッドデッキや土間など、居室以外で過ごす時間もおうち時間を豊かにしてくれる。友達を呼びたくなるし、吹き抜けのある開放的な空間で薪ストーブの火を眺めながら読書や映画や趣味に没頭するのも悪くない。
手をかけて面白がる。そんな暮らしを楽しむヒントが、金子さんの暮らしには詰まっている。
金子さん夫妻からログライフのアドバイス!
無理はしない。できることを楽しんで
「ログハウスに暮らすと、ホントやることがいっぱいある。薪割りなど大変だと感じることもあるけど、無理はしないこと。僕は薪割り機買っちゃいましたから。楽しみながらできることを少しずつ増やしていけばいいんじゃないかな」(一博さん)
悩みがあったら相談しましょう
「ログは憧れだったけど、メンテのこととか不安もちょっとあったんです。でも、それを周りの人に話すと、アドバイスしてくれたり、応援してくれたりと、背中を押してもらえました。悩んだり、困ったりしたときは周りの人に相談すると道が開けます」(由紀さん)
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