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田舎暮らしの本 2月号

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1月5日(月)
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全国第3位・北陸エリア第1位 なぜ坂井市は選ばれた? 【2026年版 住みたい田舎ベストランキング】躍進の理由

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全国第3位、北陸エリア第1位。【2026年版・第14回 住みたい田舎ベストランキング】で、福井県坂井市が“躍進自治体”として一気に注目を集めた。移住者はわずか5年で3倍。その約7割を、縁もゆかりもないIターンの子育て世帯が占めている。なぜ、いま坂井市なのか。本記事では、ランキング上位に選ばれた理由を、数字と現地取材から徹底的に掘り下げる。

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【2026年版・第14回 住みたい田舎ベストランキング】躍進の注目自治体・福井県坂井市

北陸エリア第1位 & 人口5万~10万人未満の市 全国第3位

わずか5年で3倍に増えた移住者の約7割が子育て世帯。その多くが、坂井市に縁もゆかりもないIターンだ。子育てをきっかけに地方移住を考える若者が増える今、坂井市の躍進から、子育て世帯が住むまちに何を求めているのかが見えてくる。


福井県坂井市

北陸新幹線の延伸により東京まで約3時間と、首都圏との距離がぐっと縮まった坂井市。東尋坊に代表される海の景観と、懐かしい里山の風景が日常にありながら、県都・福井市へは車で20〜30分とアクセスも良好だ。海のある三国町、山のある丸岡町、平野が広がる
坂井町、商業が集まる春江町が合併して生まれたまちで、暮らし方に合わせてロケーションを選べるのも魅力。「美食都市アワード2025 」に選ばれた、食の宝庫としても注目されている。


【編集長・生川が現地取材】
移住者5年で3倍、Iターン3年で5.6倍

若者が子育てのために選んだまち、坂井市

池田市長に聞く、躍進するまちの理由

池田 禎孝(いけだ よしたか)坂井市長
昭和37年5月生まれ。昭和61年に福井県庁入庁、県政に長く携わる。令和3年退職後、令和4年4月に坂井市長初当選。趣味はスポーツ観戦、旅行、料理。

編集長・生川(以下、生川) ランキング集計をしていて、北陸エリア第1位、人口5万〜10万人未満の市の部門での躍進は、編集部内でも大きな話題になりました。特に、縁もゆかりもないIターンの子育て世帯が増えている点が印象的です。

池田市長(以下、市長) 坂井市は、日本有数の景勝地・東尋坊を擁する海があり、日本の原風景を感じられる里山もある、もともとポテンシャルの高いまちです。県都・福井市まで車で20〜30分とアクセスもいい。そうした魅力を、きちんと知ってもらうためのプロモーションに力を入れてきました。

生川 移住希望者のニーズに合わせた、オーダーメイド型のお試し移住も好評なんですよね。

市長 実際の暮らしを体感してもらうことで、「ここなら結婚して、子どもを産み育てられそうだ」と具体的にイメージしてもらうことを大切にしてきました。加えて、2024年に北陸新幹線が延伸し、東京まで約3時間と、首都圏との距離がぐっと縮まったことも、坂井市を選択肢として現実的に考えてもらえるようになった大きな要因です。

生川 坂井市は2023年に「結婚するなら坂井市」をスローガンに、「結婚応援都市」を宣言されていますよね。「結婚応援課」を設置している自治体は、全国でも坂井市だけだと聞いています。新婚世帯への支援金や住宅取得の補助金など、かなり手厚い取り組みです。

市長 まずは、「結婚しよう」と思ってもらえること。その先に、子育て支援があると考えています。結婚し、子どもを持ち、育てていくことが「幸せな未来」として自然に思い描けるまちをつくっていくことが、何より重要です。
支援金や補助金は、若者が結婚に一歩踏み出すためのきっかけになればという思いで用意しています。

生川 市民アンケートで、20代・30代の満足度が特に高いという結果も、その考え方を裏づけていますね。

市長 住んでいる市民が「このまちで家族を持ちたい」と思えていなければ、移住者は増えません。私の妻も、あちこちで「子どもを産むなら坂井市がいいわよ」と話しているんですよ。そんなふうに感じている市民が増えている手応えもあります。
住んでいる市民が、坂井市で家族を持ち暮らしたいと幸せな未来を描けるように推進してきたことが、そのまま、全国の子育て世帯が、子育てをするまちとして坂井市を選んでくれることにつながっているのだと思っています。

生川 お話を伺っていると、「制度」に加えて、坂井市の日常の風景そのものが評価されているのだと感じました。

市長 移住を検討している方には、ぜひ移住体験ツアーを通して、公園で遊ぶ親子の様子や、地域の大人が子どもに自然と関わっている姿など、普段のまちの空気や親子の過ごし方を、そのまま見てほしいですね。

坂井市役所にて、池田禎孝 坂井市長(右)と田舎暮らしの本編集長 生川(左)

数字が示す、坂井市の“躍進”

子どもの学力や体力、不登校児童の少なさが全国トップクラスとされる福井県の子育て環境をベースに、新幹線延伸が追い風となった。「ゆかりのない土地だからこそ、職員がオーダーメイドでアテンドする移住体験ツアーなど、不安を取り除く取り組みがIターン移住者の獲得につながっています」(市長)

年代別に見ると、20代・30代の満足度が高く、結婚や子育てを前提に暮らしを描く世代ほど、坂井市での生活をポジティブに受け止めていることがわかる。

「結婚をきっかけに坂井市に移住する方は増えています。年齢に応じて支援額を設定することで、結婚への一歩の後押しをしたいと考えています」(市長)

※新ふくい人…市や県の支援を受け、福井県に住民票を移した人を「新ふくい人」として集計。

編集長 生川がナビゲート!
選ばれるまちの子育て世帯にうれしい施設

「日常の中に高水準の遊びと学びがある」。そんな環境が、坂井市が子育て世帯に選ばれる理由のひとつだ。2026年3月には、全天候型の子どもの遊び場「さかいキッズパーク」がオープン予定。坂井市の子育て環境はますます進化していく。

福井県総合グリーンセンター

広さは東京ドーム約4個分。家族で一日中遊べる

熱帯植物が茂る温室ドームをはじめ、森林浴が楽しめる大型都市緑化植物園や、広大な芝生公園が広がる。敷地内にはウッドハウ
スや水上ステージ、ミニボート、複数の大型遊具が点在し、年齢を問わず楽しめるのも魅力。

「まるでお城のようなドームは、遠くから見ても圧巻でした」(生川)

エンゼルランドふくい

遊びながら学ぶ、体験型の科学ミュージアム

宇宙飛行士・毛利衛氏が名誉館長を務める体験型の科学施設。展示に触れ、試し、考えることで、子どもの「なぜ?」を自然に引き出してくれる。屋内施設のため、雨の日でも安心して過ごせるのもうれしい。

「巨大な恐竜型の屋内遊具が楽しい! 無重力体験をはじめ、遊びながら学べる工夫が凝らされているのが親にはうれしいポイント」(生川)

ゆりの里

年間を通して楽しめる「花と水と光のテーマパーク」

6月には約15万輪のユリが咲き誇る「ゆりフェスタ」を開催。夜にはイルミネーションやプロジェクションマッピングも楽しめ、昼と
夜で異なる表情を見せてくれる。

「園内には農産物直売所やバーベキュー施設もあり、坂井市の“食”も一緒に楽しめる施設です」(生川)

体験型宿泊施設 ちくちくぼんぼん

廃校をリノベーション。地域と出会う宿泊体験

廃校を活用した体験型の宿泊施設。魚つかみやヤギとの散歩、イノシシの檻見学など、地元住民が講師となり、自然や地域と触
れ合う体験を提供している。子どもにとって“忘れられない原体験”が生まれる場所だ。

「朝食と夕食は、元給食室で地元の方が手作り。旬の食材を使った料理を楽しみたい」(生川)

まとめ|坂井市が選ばれた理由

【2026年版・第14回 住みたい田舎ベストランキング】で、全国第3位、北陸エリア第1位に選ばれた福井県坂井市。

移住者は5年で3倍に増え、その約7割をIターンの子育て世帯が占めるという結果は、坂井市が“子育てのために選ばれるまち”であることを示している。

数字と現地取材が裏づけたその理由は、新幹線延伸による首都圏との距離の縮まりだけではない。若者が結婚し、家族を持ち、暮らしていく未来をポジティブに描ける制度と、親子が笑顔で過ごせる日常が、このまちにはあった。

地方移住を考える子育て世帯は、ぜひ一度、現地でその空気に触れてみてほしい。

問い合わせ

移住定住推進課 ☎0776-50-3034  https://sakai-iju.info/

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  • 福井県坂井市
  • 池田 禎孝(いけだ よしたか)坂井市長
  • 坂井市役所にて、池田禎孝 坂井市長(右)と田舎暮らしの本編集長 生川(左)
  • 坂井市新ふくい人UIターン推移
  • 坂井市新ふくい人年代別比較
  • 坂井市新ふくい人移住元別推移
  • 坂井市 年代別住みやすさ(%)
  • 「結婚応援都市」坂井市の支援

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田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

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