掲載:2021年8月号
海も岬も赤に染まる サンゴの海の夜明け
宮古島の東端、約2kmにわたり細長く続く東平安名崎(ひがしへんなざき)。
南側に太平洋、北側に東シナ海、先端に「のぼれる灯台」として人気の平安名埼(へんなざき)灯台がたたずむ。
浅瀬に散在する巨岩はサンゴ礁の石灰岩で、津波石(つなみいし)と呼ばれる。
7月の午前5時半、天空が赤く染まり夜明けを告げた。空の反射を受けて、海だけでなく
地表までもが、無限のトーンの赤に染まる。地球の営みに飲み込まれる瞬間だ。
晴れた昼中は、南海のエメラルドグリーンと岩に砕かれる波の白が、やわらかいコントラストを見せる。
※現在、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、平安名埼灯台の見学は休止中。
文・写真/佐藤尚
さとう・たかし●風景写真家。1963年、福井県生まれ。少年期を南米・ペルーで過ごす。47都道府県の農村や自然などを対象に撮影を続ける。 http://www.satophoto.net
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