長野県北信エリア、善光寺平の東側に位置する須坂市。歴史的町並みを活用した観光業や果樹栽培で有名だが、近年は機械・金属工業分野でも躍進を遂げている元気なまちだ。利便性と歴史、自然環境のバランスに魅力を感じて移住してくる人も多い。仕事とセットで会社員の移住を支援する「信州須坂モデル」にも注目だ。
掲載:2024年3月号
長野県須坂市の夏の風景「百々川」。
長野県須坂市(すざかし)
東京から関越自動車道・上信越自動車道経由で須坂長野東ICまで約2時間40分。電車の場合、東京駅から北陸新幹線で長野駅まで最速1時間20分、長野駅から長野電鉄で須坂駅まで約25分。
CONTENTS
1 長野県須坂市の魅力
2 須坂市移住リポート①
地域おこし協力隊に聞く移住のこと・須坂のこと
3 仕事のマッチングから住まいの紹介まで
「移住支援信州須坂モデル」を詳しく紹介
4 須坂市移住リポート②
「信州須坂モデル」の移住者受け入れ企業と就職した移住者
須坂市の魅力
都市機能と豊かな自然を併せ持ち、暮らしやすい!
春には臥竜(がりゅう)公園をはじめ、各地で桜が楽しめる。
都市機能と自然環境を併せ持った暮らしやすさが人気の須坂市。江戸時代に須坂藩の陣屋が置かれたことから土蔵の町並みが残る「蔵のまち」として知られ、近年は古い建物を活かしたおしゃれな飲食店やギャラリーが次々オープン。特産のフルーツや、味噌、日本酒、ワインなど地元の発酵食を取り入れた食文化を発信し、観光地としての魅力を高めている。
また、上信越高原国立公園に属する「峰の原高原」は、夏は涼しいアウトドアスポット、冬はスキーやスノーボードが楽しめるフィールドとして、週末など日常的に自然を楽しみたい人に人気だ。
須坂市は気象や土壌条件に恵まれたフルーツの特産地。リンゴやブドウ、モモなどが有名だ。
臥竜公園の名物「真っ黒おでん」。公園内に店が点在しており、食べ比べが楽しめる。
江戸時代には須坂藩の陣屋が置かれ、その後、製糸業で繁栄。ノスタルジックな町並みが魅力。
製糸業の繰糸機が回る音からその名がついた伝統の市民祭り「須坂カッタカタまつり」。
長野県須坂市の秋の風景「米子大瀑布」。
長野県須坂市の冬の風景「峰の原高原スキー場」。
須坂市移住リポート①
地域おこし協力隊に聞く移住のこと・須坂のこと
北 直樹さん(38歳)、杏実さん(28歳)、果歩ちゃん(取材時4カ月)
石川県金沢市出身、大阪や東京、神奈川などで暮らす。2022年、地域おこし協力隊として移住。空き家バンク事業、信州産ソルガムの拡販、営業代行サービスなど幅広い活動を行う。
中心部に生活利便施設が集まり、子育て環境や趣味活動も充実!
移住前は神奈川県川崎市で暮らしていた北さん夫妻は、子育てを考え移住を決意。2人の実家の中間地点である長野県で移住先探しの旅をし、たまたま宿泊したのが須坂市だった。
「須坂市のことは知らなかったのですが、中心部は店が多くて便利で、ちょっと郊外へ出れば自然がある。都会から来てもスッとなじめそうだと思ったんです」
子育て環境も整っている。
「駅前に子育て支援センターがあり、よく利用しています。こちらに知り合いがいなかったので、とってもありがたいです」と杏実さん。
借りている一軒家は駅近の畑付きで、夏は趣味の野菜づくりを楽しんでいる。
「いろんな人に親切にしてもらって、この町ならうまくやっていけると思いました」と、北さん。
お問い合わせ先:須坂市政策推進課 信州須坂移住支援チーム
☎026-248-9017
須坂市移住応援サイト [須坂市 移住]で検索
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