本誌『田舎暮らしの本』の大好評アンケート企画「2024年版 第12回 住みたい田舎ベストランキング」の中から、日本を12のエリアに分けた「12エリア別 住みたい田舎ベストランキング」の北陸エリア(新潟県、富山県、石川県、福井県)のランキング順位をご紹介します。
CONTENTS
2024年版 第12回 住みたい田舎ベストランキング
【12エリア別ランキング】
北陸エリア(新潟県、富山県、石川県、福井県)のランキングを発表!
アンケートの点数が全体的に高く、エリアの平均点が4部門ともトップだったのが北陸です。4県ともに移住・定住に対してさまざまな支援を行っている自治体が多く、生活環境や自然環境も良好といえるのではないでしょうか。
近年、移住先として人気が高くなってきている新潟県三条市は、北陸エリア「総合部門」で1位となりました。中心街に新しいお店が増えてきている富山県氷見市は「若者世代・単身者部門」1位。そして、「住みたい田舎ベストランキング」で上位常連の富山県南砺市は、「子育て世代部門」「シニア世代部門」の2部門で1位でした。今回は、この3つの自治体をご紹介します。
富山県 南砺市(なんとし)
世界遺産を有し、子育て世代にもシニアにもやさしいまち
子育て世代部門:1位
シニア世代部門:1位
総合部門:2位
若者世代・単身者部門:1位
懐かしい日本の原風景が残る世界遺産「五箇山合掌造り集落」。今も人びとが生活を営み、集落を大切に守り受け継がれているこの地は「生きた世界遺産」とも称されています。
富山県南西部に位置する南砺市は、市内中央部を東海北陸自動車道が通り、中京・東海地域からの「北陸の玄関口」にあたります。世界遺産「五箇山合掌造り集落(ごかやまがっしょうづくりしゅうらく)」をはじめとして、豊かな歴史と文化が今もなお息づいている魅力的なまちです。近年、テレワークの日常化や家族との時間を大切にしたい人の増加などにより、都市圏からの移住者が増加。子育て環境の整備に力を入れていて、2024年版「住みたい田舎ベストランキング」北陸エリアにおいて、「子育て世代部門「シニア世代部門」で1位となっています。
移住希望者への家の紹介、起業や就業する人への支援、子育て支援など、さまざまな支援を行っています。市外から転入して住宅を取得した人に奨励金を交付(新築住宅の場合100万円+要件により加算、中古住宅の場合60万円+要件により加算)。また、市内で就職し民間賃貸住宅に住む人への家賃の一部補助、起業する人の事業所開設費用等必要経費の補助なども用意されています。
お問い合わせ:南砺で暮らしません課 ☎︎0763-23-2037
富山県南砺市 移住ガイド「なななんと」
富山県南砺市のユネスコ無形文化遺産「城端曳山祭」。
新潟県 三条市(さんじょうし)
利便性と豊かな自然とのバランスがいい“ものづくりのまち”
総合部門:1位
若者世代・単身者部門:4位
子育て世代部門:4位
シニア世代部門:7位
大型スーパーや娯楽施設などが揃う市街地から車を30分走らせると大自然が広がっています(写真は下田郷)。海も山にも気軽に行けてアウトドア・レジャーに最適です。
日本を代表する金属加工産業の集積地である新潟県三条市は、製造業をはじめ、さまざまな企業活動が盛んな、“ものづくりのまち”です。市街地と豊かな自然があるエリアとの距離が近く、田舎でも都会でもない「ちょうどいい感じ」で暮らすことができます。東京から上越新幹線で燕三条駅まで約2時間。車の場合、東京から北陸自動車道三条燕ICまで約4時間という距離にあります。
市では、移住経験者でもある移住コンシェルジュが在籍し、最初の相談から、就職、住まいの紹介まで、自身の移住体験をもとに移住希望者に寄り添ったサポートを行っています。企業訪問、子育て支援施設など、希望に合わせて三条市の暮らしを1泊2日で体験できる「オーダーメイド移住体験」も実施しています。また、空き家の利活用促進にも力を入れており、「三条市空き家・空き地バンク」には多くの物件が掲載されています。空き家を利用して移住された方向けに、物件改修・仲介・引っ越しに係る補助金メニューも用意。
お問い合わせ:三条市地域経営課コミュニティ推進係 ☎0256-34-5646
【移住定住支援サイト】三条で暮らす。
三条市空き家・空き地バンク | 新潟県三条市公式
オーダーメイド移住体験で、ものづくりの現場も見学できます。(撮影:大村博明)
富山県氷見市(ひみし)
海と里山に囲まれた漁師町。中心街に新しいお店も増加中
若者世代・単身者部門:1位
子育て世代部門:2位
総合部門:3位
シニア世代部門:4位
余川から見た氷見市の風景。富山湾はブリや白エビ、ホタルイカの水揚げでも有名です。
富山県の北西部、能登半島の“付け根”に位置する氷見市は海と里山に囲まれた、人口約4万3000人のまち。古くから定置網漁が盛んな漁師町でもあり、「ひみ寒ぶり」は全国的にも有名です。近年は、中心街に新しいお店が増えるなどまちが活性化し、若い人をひきつけています。氷見市は、マイホームの取得に最大140万円、取得した空き家のリフォームに最大100万円を補助するなど、住まいや暮らしへの支援が充実しています。また、妊娠から出産、子育てまでを切れ目なくサポートする「子育て世代包括支援センター」や「地域子育てセンター」の運営など、人のつながりを軸とした子育て支援に力を入れています。富山駅から氷見市までは車、電車ともに約1時間。
日程や内容を希望者に合わせてくれる1泊2日のオーダーメイド型移住体験ツアー「ひみ暮らし旅」や、リモートワークしながら氷見での暮らしや仕事が体験できる10日以上の「氷見ワーク&ステイ」などのプログラムも用意しています。仕事や空き家、ライフスタイルなど、移住に関する相談は、市と連携する氷見市IJU応援センター「みらいエンジン」へお問い合わせを。
お問い合わせ:氷見市IJU応援センター「みらいエンジン」 ☎0766-54-0445
富山県氷見市IJU(移住)応援センター「みらいエンジン」
植物園を中心に、遊べる展示庭園や屋内空間、展望レストランなどがあり、天候や季節に関係なく一年中楽しめる「氷見市海浜植物園」。
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田舎暮らしの本編集部
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