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田舎暮らしの本 12月号

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11月1日(金)
890円(税込)

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【2024年秋】滅多に見られない日本の“宝”大公開BEST3!京都・大徳寺真珠庵、聖護院門跡、滋賀/京都・世界遺産「比叡山延暦寺」で特別公開を堪能!

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日本全国の神社やお寺には、古くから伝わる歴史的価値の高い宝物が数多く保管されています。また建物そのものが文化財として指定されていることも多いですが、一般公開されずに普段は見ることができない貴重なお宝もたくさんあるんです。この記事では、2024年秋に特別公開される文化財や建造物、寺宝などの公開情報をいち早く紹介していきます。滅多に見ることのできない日本の“宝”を目に焼き付けて、歴史や伝統を感じてみてはいかがでしょうか?

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京都・大徳寺埠頭「真珠庵」が3年ぶりに一般公開

 京都にある禅宗寺院「大徳寺」の埠頭「真珠庵」が2024年秋季に特別公開されることが決定しました。

京都にある禅宗寺院「大徳寺」の埠頭・「真珠庵」が2024年秋季に特別公開されることが決定いたしました。

 歴史的価値の高い国宝や重要文化財や建造物などの寺宝を数多く保有しており、織田信長や豊臣秀吉といった戦国大名ゆかりの地として知られる大徳寺。茶人・千利休や日本美術史上最も重要な人物のひとり・狩野永徳を代表とする“狩野派”が活躍した場所でもあり、当時の文化の最先端とされていました。

 日本でも有数の規模と大きさを誇る大徳寺には20を超える塔頭(たっちゅう)がありますが、実はその中で拝観できる寺院は多くありません。常時拝観が可能なのは「龍源院」「瑞峰院」「大仙院」「高桐院」の4つのみ。大部分の塔頭は参詣を受け付けてなく、特別拝観を行うことも非常に少ないんです。

※塔頭…いくつかの建物が並んで群れをなす、大きな寺院の敷地内にある独立寺院のこと。本来は禅宗の寺院のなかに設けられた高僧の墓のことを意味していて、弟子たちがその周りに小さな庵を建てて守っていた。

 そんな滅多にお目にかかれない大徳寺の塔頭のなかで、今秋に特別公開されるのが「真珠庵」です。なんと一般公開は3年ぶり。真珠庵は、とんちで有名な“一休さん”こと一休宗純和尚を開祖として創建された寺院で、重要文化財の書院「通僊院」、茶室「庭玉軒」、「七五三の庭」と呼ばれる方丈東庭など見どころがたっぷりあります。

 また2018年、約400年ぶりに新調された方丈襖絵は『釣りバカ日誌』で有名な漫画家の北見けんいち氏、ゲーム「ファイナルファンタジー」のアートディレクターを務めた上国料勇氏をはじめとした第一線のクリエーターが手がけたもの。今回の特別公開では、この方丈障壁画『楽園』も2020年のお披露目以来、4年ぶりの公開となります。

2018年、約400年ぶりに新調された方丈襖絵は『釣りバカ日誌』で有名な漫画家の北見けんいち氏、ゲーム「ファイナルファンタジー」のアートディレクターを務めた上国料勇氏をはじめとした第一線のクリエーターが手がけたもの。今回の特別公開では、この方丈障壁画『楽園』も2020年のお披露目以来、4年ぶりの公開となります。

方丈障壁画『楽園』 | 漫画家 北見けんいち氏の作品

 さらに境内には、現在大河ドラマの主人公として注目の“紫式部”が産湯として使ったとされる井戸が現存しています。そんな“紫式部ゆかりの地”としても知られる真珠庵ですが、今回なんと17世紀に作られた『源氏物語図屏風』が初公開されるんです。

 公開期間は、2024年9月20日(金)~12月8日(日)まで。歴史ある作品の数々を堪能してみてはいかがでしょうか。

●大徳寺 塔頭 「真珠庵」
・公開期間:2024年9月20日(金)~12月8日(日)
・休止日:10月21日(月)、11月24日(日)~26日(火)
・拝観時間:10:00~15:30(受付終了)
・拝観料:大人2,000円・中高校生1,000円・小学生以下500円(保護者同伴)
・公開内容:
現代作家が描く方丈障壁画、本堂、
書院 通僊院(つうせんいん)、茶室 庭玉軒【以上全て重文】
方丈東庭「七五三の庭」、通僊院庭園(史跡名勝)
・特別展示:『源氏物語図屏風』

▷所在地:〒603-8231 京都府京都市北区紫野大徳寺町52

 また大徳寺では、毎年春と秋には通常非公開の「黄梅院」「興臨院」「総見院」の3つの塔頭が特別公開されており、今年も開催予定ですので、合わせてチェックしてみてくださいね。

| 大徳寺 塔頭「黄梅院」

「黄梅院」(おうばいいん)は、織田信長によって創建され、その後豊臣秀吉によって増築された、戦国時代の名だたる寺院です。千利休が66歳の頃に作庭したとされる「直中庭」(じきちゅうてい)は特に有名で、禅宗寺院としては現存最古の庫裡(くり)《重要文化財》や、加藤清正が朝鮮出兵の際に持ち帰ったとされる釣鐘、さらには狩野永徳や長谷川等伯と並ぶ桃山時代の絵師・雲谷等顔(うんこくとうがん)の障壁画《重要文化財・複製》などが公開されます。

●大徳寺 塔頭 「黄梅院」
・公開期間:2024年10月5日(土)~12月8日(日)
・休止日:10月28日(月) ※法務の都合により拝観休止日が増える可能性有
・拝観料:大人800円・中高生400円・小学生以下無料(保護者同伴)
・拝観時間:10:00〜16:00(受付終了)

・公開内容:千利休作庭「直中庭」、武野紹鷗好み茶室「昨夢軒」、方丈庭園「破頭庭」
【重文・複製】雲谷等顔筆 本堂障壁画、【重文】庫裡

| 大徳寺 塔頭「興臨院」

 室町時代の建築様式を示す特徴的な本堂《重要文化財》と唐門を有するこの寺院は、能登の守護大名である畠山義総(はたけやまよしふさ)によって創建されました。優美で安定感のある本堂や、「昭和の小堀遠州」とも言われた作庭家・中根金作が復元した方丈庭園を持ちます。

●大徳寺 塔頭「興臨院」
・公開期間:2024年8月31日(土)~9月22日(日)、 9月28日(土)~12月15日(日)
・休止日:休止日は法務により増える可能性有
・拝観時間:10:00~16:30(受付終了) ※12月2日(月)以降は16:00受付終了
・拝観料:大人800円・中高生400円・小学生300円(保護者同伴)
・特別公開:【重文】表門【重文】本堂
   方丈庭園、茶室「涵虚亭」(かんきょてい)

| 大徳寺 塔頭「総見院」

「総見院」(そうけんいん)は織田信長の追善菩提(成仏することを願いつつ供養を捧げること)のために羽柴(後の豊臣)秀吉が建立した寺院。信長公の葬儀に際して作られた木造織田信長公坐像《重要文化財》は、高さ約115cmの等身大で、慶派の仏師・康清によって制作されました。信長亡き後の政権争いの中で秀吉が主導権を握るために建立された歴史的に重要な寺院です。

●大徳寺 塔頭「総見院」
・公開期間:2024年10月7日(月)~11月30日(土)
・休止日:11月21(木)、11月22日(金) ※法務の都合により拝観休止日が増える可能性有
・拝観時間:10:00~16:00 (受付終了)
・拝観料:大人800円・中高生400円・小学生以下無料(保護者同伴)
・特別公開:本堂、【重文】木造織田信長公坐像、信長公一族の墓碑、お茶室

出典・写真提供:株式会社京都春秋

↓↓次のページでは、「聖護院門跡」で行われる特別展を紹介します↓↓

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