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田舎暮らしの本 12月号

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田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

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【田舎暮らし徹底解明】第二次・三次産業の就職相談会が多い自治体はどこ? 【公式】2024年版「ユニーク自治体ランキング」

執筆者:

これから移住する人に向けて、田舎暮らしで気になることをランキング形式で紹介。今回は、「第二次・三次産業の就職相談会が多い自治体」をクローズアップします。地元企業への就職などに力を入れている自治体にはどういう傾向があるのか、本誌ライターが分析・解説します。

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 弊誌「田舎暮らしの本」の人気企画『住みたい田舎ベストランキング』では、回答いただいたアンケートをもとに、さまざまな角度からユニークな取り組みをしている自治体をランキング化。読者の移住地選びの参考になるデータを提供しています。

【集計方法】
対象者:全国の自治体
調査方法:『田舎暮らしの本』からのアンケート
(アンケート送付は、「道府県庁経由でのメール」および「各自治体へ編集部から直接メール」の2ルート)
回答数:587自治体
アンケート実施:2023年10月末 ~ 11月下旬
※各項目の算出方法は表の下に別途記載しています。

掲載:田舎暮らしの本 2024年2月号

 

 

 田舎で関心を持たれている仕事は、農林漁業の第1産業だけではありません。自然から取りだしたものを加工する第二次産業、第一次にも第二次にも当てはまらない商業,金融業,運輸業,情報通信業,サービス業などの第三次産業も注目されています。近年は人手不足の傾向もあり、移住政策の1つとして力を入れている自治体が増えているようです。

【第二次・三次産業の就職相談会の回数ランキング】

第二次・三次産業の就職相談会の開催数順位
※算出方法:2023年度に主に第二次・三次産業の起業の就職相談会を開催(に出展)した数(2023年4月1日から10月末時点、オンラインおよび開催予定も含む)。

 上の表は2023年度にオンラインを含めて第二次・第三次産業の企業の就職相談会を開催・出展した数をランキングしたもの。ベスト10には東北から九州まで全国各地の自治体が上位に並んでいます。

第1位:山口県下関市(しものせきし)

 第二次・三次産業の就職相談会の開催数が27回で、第1位になったのは山口県下関市。「移住トーク下関」と銘打ち、下関市在住のUIJターン・移住経験のある下関メンバーと交流してもらうことで、より身近に感じてもらい、下関に来てもらう「きっかけ」づくりを公民連携で行っています。通常の相談会のほかに、企業の見学ツアーなども実施。回数が多い理由は、シニア、女性、学生などターゲットを絞って、大小の相談会を行っているから。また、企業の規模にかかわらず、就職先である企業や事業者の求人数が多いのも特徴です。

 相談会以外で移住希望者への就職支援として、奨学金返還支援を実施しています。これは下関市の未来を担う若者の市内就職促進と奨学金返還の負担軽減および市内中小企業の新卒採用支援による若者の定住を目的として、大学等在学中に貸与を受けた奨学金の返還を支援する補助金を交付するものです。

☆移住サポート情報☆移住のあれこれご紹介!! - 下関市 (shimonosekicitypromotion.jp)

山口県下関市の就職相談会の様子
セミナー形式の相談会のほか、実際に企業担当者との個別相談、企業の見学ツアーなど、数多く実施しています。

 

第2位:愛媛県西条市(さいじょうし)

 西条市管内の有効求人倍率は令和6年2月現在で1.49倍を超えており、企業や事業者の求人が多くなっています。西条市では地元高校生や大学卒業予定者などと企業が交流する場を設け、多くの若者が活躍できる機会の創出、地域雇用の安定を図るため多くの合同企業説明会を実施しています。また、東予三市(西条市・新居浜市・四国中央市)に立地する企業の合同企業説明会やオンライン企業説明会も開催。一般求職者・大学卒業予定者のみならず、高校生を対象とした合同企業相談会も実施しています。ほかにも、地元の就職エージェントと協力し、西条市単独移住セミナーで個別就職相談や市内案内の際に就職相談を行う機会を設け、就職支援を行っています。

 西条市は、移住支援として1泊2日の個別無料移住体験ツアーを実施。往復交通費、宿泊費、食費すべて無料の移住体験ツアーで、市職員が専属のコンシェルジュとなり、ひと組ごとのリクエストに合わせてツアー内容をカスタマイズしています。

移住サポート - 【LOVE SAIJO】愛媛県西条市への移住・定住サポートサイト|暮らし・お仕事・子育て情報

西条市就職相談会の写真
企業や事業者の求人が多い西条市。地元高校生や大学卒業予定者などを対象に合同企業説明会を数多く実施しています。

 


 第二次・三次産業の情報を知るには地元自治体の政策だけでなく、企業との綿密な連携が不可欠です。就職相談会が多いということは、その取り組みを積極的に推進している証し。関心のある人は、気軽に参加してみるといいでしょう。

この記事の画像一覧

  • 第二次・三次産業の就職相談会の開催数順位
  • 山口県下関市の就職相談会の様子
  • 西条市就職相談会の写真

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この記事を書いた人

山本一典

山本一典

田舎暮らしライター/1959年、北海道北見市生まれ。神奈川大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、85年からフリーライター。『毎日グラフ』『月刊ミリオン』で連載を執筆。87年の『田舎暮らしの本』創刊から取材スタッフとして活動。2001年に一家で福島県田村市都路町に移住。著書に『田舎不動産の見方・買い方』(宝島社)、『失敗しない田舎暮らし入門』『夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本』『お金がなくても田舎暮らしを成功させる100カ条』『福島で生きる!』(いずれも洋泉社)など。

Website:https://miyakozi81.blog.fc2.com/

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