掲載:2024年9月号
キリスト教の歴史が息づく小さな漁師町の夏
濃い緑の山々を背にたたずむ﨑津(さきつ)集落
天草半島の南部、穏やかな入り江に位置する﨑津集落。
港の風景が美しい漁村で、キリスト教伝来時には布教の拠点であった。
海の上にせり出したテラスのような作業場「カケ」や、人びとの交流の場にもなっている家と家の間の小路「トウヤ」など、独特の景観が広がる。
2018年には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の一部として世界文化遺産に登録。
漁村の人たちの静かな生活と、集落や港を囲む豊かな自然との調和が見事で、何度訪れても新しい感動を覚えるところだ。
お問い合わせ:﨑津集落ガイダンスセンター ☎0969-78-6000
文・写真/佐藤尚
さとう・たかし●風景写真家。1963年、福井県生まれ。少年期を南米・ペルーで過ごす。47都道府県の農村や自然などを対象に撮影を続ける。 http://www.satophoto.net
この記事の画像一覧
この記事のタグ
田舎暮らしの記事をシェアする