農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.23
本格的な冬の足音が聞こえてくる11月。気温もぐっと下がり、「もう植えられる野菜なんてないよね?」と思う人も多いはず。ところが家庭菜園の世界では、11月から育て始めても間に合う野菜が意外とたくさんあります。寒さが厳しくなるこの季節こそ“虫が減る・甘く育つ”というメリットが生まれるため、初心者でも失敗しにくい絶好のタイミング。今回は、農業YouTuber・黒壁勇人さんに、11月から植えてしっかり育てられる野菜を3つ厳選して紹介してもらいました。
11月に植えるべき野菜はコレ!
すっかり寒くなって、冬がいよいよ本番って感じですよね。「さすがにこの時期はもう育てられないでしょ?」と思うかもしれませんが、じつは11月からでもしっかり育つ野菜はたくさんあるんです。
今回は、僕が自信を持っておすすめできる、11月植えて欲しい野菜を3つ紹介します。
なぜ“今”植えるの?
理由はこの3つ! 寒い時期に野菜が育つの?とよく聞かれますが、11月に植えるメリットはしっかりあります。
① 虫被害が激減する
寒くなると害虫がいっきに減るので、農薬を使わなくても失敗しづらい時期になります。初心者にとってはこれがめちゃくちゃ大きいポイント!
② 野菜が甘く育つ
寒さに耐えるために野菜の中でデンプンが蓄えられ、糖度がアップします。たとえばホウレン草は「4℃以下」で育てると糖度だけじゃなくビタミンCも2倍に! 冬野菜がおいしいのは“寒さのおかげ”なんです。
③ 品種を選べばしっかり育つ
もちろん冬に弱い野菜もありますが、寒さに強い種類を選べばいいんです。ポイントを押さえれば、11月植えでもしっかり育ちますよ。
11月に植えるべき野菜3選!
それでは、僕が「11月に植えるならこの3つ!」とおすすめする野菜を紹介します。
ラディッシュ
20日で収穫! プランターでも楽しめる超手軽野菜
ラディッシュは、プランターでも簡単に育てられて、しかももし失敗してもすぐ再挑戦できるコスパ最強の野菜。いわゆる“二十日大根”と呼ばれるだけあって、種まきから約20日で収穫できます。
おすすめ品種
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カラフルファイブ
赤・白・ピンク・薄桃色・紫の5色が楽しめる! -
コメット
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レッドチャイム
彩りがとてもきれいなので、サラダに入れると映えるんですよね。
チンゲン菜
一年中育つけど、じつは“今”がいちばん失敗しづらい!
中国野菜の青梗菜(チンゲン菜)は、暑さにも寒さにも強い万能野菜。でも実は、11月がもっとも育てやすいって知ってました? 夏は害虫が多いし、春はすぐに花が咲きやすい。だから今の時期がいちばん安定して育ちます。
おすすめ品種
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ミニチンゲン菜
15cmほどで収穫できる小型タイプ。プランターでも育てられるし、普通のチンゲン菜が60〜90日かかるところ、20〜30日で収穫できます。
そらまめ
家庭菜園でこそ食べてほしい“とれたてが神すぎる”高級野菜
「おいしいのは3日だけ」と言われるくらい鮮度命のそらまめ。だからこそ、家庭菜園で育てて“とれたて”を食べてほしい野菜No.1です!
そらまめ=難しい野菜と思われがちですが、実はそんなことありません。ただひとつ注意するのは アブラムシ対策。そらまめの失敗の9割はこれが原因といってもいいくらいです。そこさえ気をつければ、1株で60〜80本のさやが収穫できますよ。
もちろんプランターでも育てられます。
おすすめ品種
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一寸そらまめ
粒が大きくて育てやすい定番。初心者でも上手に育てられます!
【まとめ】11月は“冬だからこそ育てやすい野菜”がある! 今がチャンス!
寒い11月は家庭菜園に向かないと思われがちですが、実は“冬だからこそ”育てやすい野菜があります。虫が少なく、甘さも増して、種類を選べば初心者でもチャレンジしやすいタイミングなんです。
今回紹介した「ラディッシュ」「チンゲン菜」「そらまめ」は、どれもプランターでも育てられ、冬を乗り越えてしっかりおいしく育ちます。
「もう遅いかな……」と思っていた人も、ぜひこの11月植え家庭菜園に挑戦してみてください!
写真提供:YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」
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この記事を書いた人
黒壁勇人(農業YouTuber)
黒壁勇人(くろかべ・はやと) 登録者数8.7万人のYouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営。 より多くに人に農業の魅力を知って欲しいと、YouTubeチャンネルでは、家庭菜園から野菜の植え方・育て方、そのコツまで誰でも簡単に農業を楽しめる方法を初心者にもわかりやすく紹介している。
Instagram:@kurokabe_farm
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