郡山市(こおりやまし)|東北を代表する商工業都市
郡山市は福島県で最大、東北で第2の規模を持つ商業都市で、工業団地も増えている。東京からは新幹線で最短76分と人・モノ・情報が集まる中核市として栄えてきた。明治時代に猪苗代湖から農業用水の安積疏水を引き、工業用水と電力も確保、商工業都市として発展してきた。2024年には市制施行100周年を迎える。音楽が盛んな「楽都(がくと)郡山」としても有名。
【移住しました!】
郡山市に移住し、駅ナカのセレクトショップで、
地元に根づいた物産や旅の魅力を伝える!
本年6月、郡山駅の「こおりやま観光案内所」にオープンした「D&DEPARTMENT FUKUSHIMA」。張子人形や和紙など県内の物産を説明・販売しているスタッフはデザイナー目線で、つくり手の熱い思いを伝えている。福島の旅の玄関口にこのようなセレクトショップができたのは画期的だ。
店長の山本さんは地域に根差した活動をしている郡山のデザイン会社に就職。ショップの運営を任されることになった。
「こちらからつくり手に会いに行くツアーも企画していきます」と山本さん。郡山らしい旅のスタイルを提案する拠点にもなりそうだ。
【郡山市の移住支援】
「こおりやま移住・定住ポータルサイト」で情報を発信。東京圏から移住された方に移住支援金(単身者60万円、2人以上の世帯100万円、18歳未満の世帯員1人当たり100万円加算)を支給。結婚に伴う新生活支援や就農支援なども行っている。
●お問い合わせ:郡山市政策開発課 ☎024-924-2021
https://www.city.koriyama.lg.jp/soshiki/21/5854.html
須賀川市(すかがわし)|国指定名勝の牡丹園やウルトラヒーローのいる街並みが有名
郡山市の南隣に位置し、玉川村とともに福島空港が所在する空の玄関口でもある。観光では全国の牡丹園で唯一の国指定名勝の「須賀川牡丹園」、毎年11月に行われる火祭り「松明(たいまつ)あかし」が有名。また、特撮の神様として知られる円谷英二監督の出身地で、「ウルトラマン」と特撮文化を活かしたまちづくりを実施。夏秋の岩瀨きゅうりの一大生産地としても知られる。
【移住しました!】
市の地域おこし協力隊として、空き家バンクの運営などを担当
福島県出身の奥さんとの結婚を機に、2022年3月に福島県へ移住した宇佐美さん。奥さんの実家のある福島県での生活を考えていたところ、以前から関心のあった空き家バンク業務の地域おこし協力隊を須賀川市で募集していることを知り、着任した。
「不動産の仕事も学びたいと思っていたので、空き家バンクの運営という仕事は希望にぴったり。主に物件の調査や内覧、問い合わせの対応などを行っています」と話す。
福島県のことをまだよく知らないので、休日は地元に詳しい奥さんとともに観光地やお店巡りなどをし、「ふくしまぐらし」を満喫している。
【須賀川市の移住支援】
須賀川市移住・定住ポータルサイト「すかがわさ、来てみねがい」では、移住者の方にインタビューした動画「だから、須賀川市民になりました!」を公開。また、空き家バンクのほか、県外からの移住者に対する住宅取得支援(最大400万円)や、新規就農者支援、創業者支援など、幅広い情報を発信している。
●お問い合わせ:須賀川市企画政策課 ☎0248-88-9131
https://www.city.sukagawa.fukushima.jp/ijyu/
二本松市(にほんまつし)|高原も里山もある福島県を代表する城下町
中通り北部に位置する地方都市で、人口は約5万1000人。日本100名城®に選定された二本松城跡が街中エリアにあり、その西側は岳(だけ)温泉を抱える温泉・高原エリア、東側は有機農業の先進地として知られる里山エリア。城下で行われる「二本松の提灯祭り」や日本最大級の菊人形展が有名だ。日本酒の大きな蔵元が4つある。
【移住しました!】
二本松東和の古民家に移住して15年。有機農業と農家民宿でマイペースに働く
15年前に農業研修を経て独立した仲里さんは、約2反5畝の畑で無農薬有機栽培した野菜を県内のスーパーなどに出荷している。
「研修中に使った軽トラを、指導者の方がくださったんです。それがなければいまの自分はないし、周りの人に助けられてばかり」と笑う。
仲間のすすめもあって、10年前に農家民宿「ゆんた」を開業。有機栽培した野菜の料理が好評で、年間100人ほどの利用客があるという。外国からの客も増えてきたので、YouTubeで英語を勉強中。マイペースで働く仲里さんの宿には、さわやかな風が吹いていた。
【二本松市の移住支援】
県外から移住して住宅を取得した方に、基本額140万円+最大60万円加算して支給。市外から移住して空き家を改修した方に、最大50万円を補助する。新たに3世代以上で同居するために住宅を改修した方に最大36万円を助成。
●お問い合わせ:二本松市秘書政策課 ☎0243-24-7120
https://www.city.nihonmatsu.lg.jp/ijyu_teijyu/
田村市(たむらし)|起業を目指す移住者を積極的にサポート
福島県中通りの最東端に位置し、面積の約7割が山林。2005年に5町村の合併で誕生した。阿武隈高地が南北に走り、移ヶ岳(うつしがたけ)、片曽根山(かたそねやま)などの名峰が点在。東日本大震災の前から移住者が多く、近年は起業を目指す移住者も積極的に受け入れている(「福島県田村市キッチンカー移住チャレンジ」プロジェクトの来年度以降の実施は未定)。
【移住しました!】
移住者に市が無料で貸し出すキッチンカーで開業してカレーを販売!
田村市は2022年、キッチンカーを無料で貸し出す移住促進策を実施。17名が応募し、コーヒーとパンケーキを提供する近藤拓也さん、ハンバーガーを手がける渡邉輝さん、カレーを販売する竹前敬治さんの3名が選ばれた。
「1人でやるより心強いし、私がいちばん年上なので、飲み会に誘って情報交換したりしています」と竹前さん。
3月に開業したばかりだが、出店場所も紹介してくれるので、週6日はスーパーやイベント会場に出かけているとか。早くも「やっていける」という手応えを感じているそうだ。
【田村市の移住支援】
田村市の「テラス石森」、東京の「渋谷スクランブルスクエア」に移住相談窓口を設置。起業支援として、最大50万円を補助する創業スタートアップ支援事業補助金、最大400万円を補助する福島県12市町村起業支援金などがある。
●お問い合わせ:田村市企画調整課 ☎0247-61-7615
https://tamura-ijyu.jp/support-1/
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