阿波おどりやお遍路、鳴門海峡の渦潮などで知られる徳島県。海・山・川がある雄大な自然と、個性豊かな歴史・文化が残る徳島県を盛り上げようと、県内の市町村では多くの地域おこし協力隊が活動中です。2つの市で活躍する協力隊員の活動と、地域のオススメスポットをリポートします。
【鳴門市の地域おこし協力隊を紹介!】
釣り好きな2人はなんとミュージカル俳優!
歌や演技を通して子どもたちの心を動かす
ミュージカルで地域おこし
地域おこし協力隊の活動としては異色の「演劇」がある鳴門市。それを担うミュージカル俳優の和田一詩さんと高橋真冬さんは、2人が創作したミュージカルの上演やミュージカルスクールの運営などをしている。出演者やスクールの生徒は、主に高校生以下の子どもたち。演技を通じて、コミュニケーション能力や表現力の向上が期待できるという。
「ミュージカルには、ダンスや歌、お芝居など、さまざまな要素がある」と和田さん。
「だから心が動くきっかけが多いし、熱中できることに出合うチャンスもあります」
その結果、子どもたちには自信が芽生え、人間関係の構築についても学べると高橋さん。
「それが、人生をさらに一歩踏み出すことにつながっていくのだと思います」
ミュージカルとは全く別の分野でも
この2人、じつは釣りキチ。そして、鳴門には恵まれた釣り環境がある。2人は、大好きな釣りでの観光振興や自然教育のプロジェクトも始めている。
和田さんと高橋さんが届けたいのは、ミュージカルでの自己表現、そして、釣りを通じての自然体験。子どもたちの心と体の健やかな成長をサポートできればという2人の願いは、鳴門であれば実現できそうだ。
【徳島県鳴門市 なるとし】
徳島県の北東端に位置する四国の東玄関。渦潮で有名な鳴門海峡などの景勝地に恵まれ、鳴門鯛、鳴門わかめ、鳴門金時、塩など特産品も多い。人口約5万5000人。大阪方面から高速バスで約2時間。
【鳴門市】移住支援情報
鳴門市は、四国の東玄関口とも呼ばれ、関西方面へのアクセスが良好。また、渦潮や鳴門金時などの観光・特産品など、多くの地域資源に恵まれており、地価が安く、移住しやすいまちだ。
鳴門市への移住に興味があり、住居または仕事を探すなどの活動をする人には、お試し滞在助成金もあるので、気軽に移住体験をすることができる。ほかにも各種補助金や、空き家バンク制度もあるので、興味のある人は「鳴門市空き家バンク」で検索を。
(問)鳴門市商工政策課 ☎088-684-1158
https://www.city.naruto.tokushima.jp/kurashi/ijyu/
【鳴門市】担当者からのメッセージ
「鳴門市は、温暖な瀬戸内気候に属し、県内でも降水量は少なく、一年を通して過ごしやすいのが特徴です。また、周囲は海に囲まれ、豊かな観光資源にも恵まれています。そんな魅力あふれる鳴門市へ、ぜひ一度お立ち寄りください」(商工政策課 木村さん)
【吉野川市の地域おこし協力隊を紹介!】
元小学校を活用した宿泊&地域交流の場から
コミュニティの輪を広げる
元小学校で地域おこし
見上げるような山肌に集落が点在する吉野川市美郷(みさと)地区。この山里での田岡若葉さんの仕事は、閉校した小学校をリノベーションした宿泊交流施設「たねのや」の運営だ。
幼なじみの上家絵梨華さんと2人で宿を切り盛りし、イベントも活発に企画している。2022年3月に開催した、ワークショップや手づくり雑貨が集う「グリーンフェス」では、2日間で約1600人の来場があった。
外の世界を知って、あらためて気づく地元のよさ
これまでにヨーロッパやアジアなどいろんな国を旅し、旅行業界も経験した田岡さん。Uターンして、あらためて地元のよさに気づいたという。
「美郷地区は、産物や場所など人をひきつけるものが多い。例えばここはホタルが有名ですが、地元の人しか知らない穴場がまだあるなど、魅力的な観光ツアーを開拓できる地域なんです」
そして、地域の人たちのあたたかさにも驚かされたという。
「イベント開催についてSNSなどで広くお願いすると、たくさんの人たちが助けてくれます。この吉野川市にはしっかりしたコミュニティがあるので、集まりがすごくいい」
自分のしたいことをきちんと発信すれば、楽しいことにつながっていくのが吉野川市だと田岡さんはいう。彼女の頑張りが、地域に新たな盛り上がりを創出している。
【徳島県吉野川市 よしのがわし】
徳島県北部、四国第2位の大河・吉野川の南岸に位置する。吉野川が運んだ土砂による平野部では農業が、深い山間部では林業が盛ん。徳島市街に近く、商業地や病院など生活関連施設も充実。人口約4万人。大阪方面から高速バスとJR利用で約4時間。
【吉野川市】担当者からのメッセージ
「『四国三郎』と呼ばれる美しい清流・吉野川にはぐくまれ、ホタルやツツジの大群生など豊かな自然と都会的な便利さがバランスよく調和しているのが吉野川市の魅力です。また近年、田岡さんが活動する『たねのや』のほか、鴨島町には中心市街地活性化の拠点である『日本フネン市民プラザ』がオープンしました。子どもからお年寄りまで、いろいろな人が集まり、笑顔になれるまち=吉野川市にぜひお越しください!」(市長公室総合戦略係 係長 松村さん)
(問)吉野川市市長公室総合戦略係 ☎0883-22-2203
https://www.city.yoshinogawa.lg.jp/docs/2015030200014/
【徳島県】 担当者からのメッセージ
「徳島は温暖で暮らしやすいところです。安心して子育てできる環境、元気な高齢者、充実したICT環境、女性の活躍、自然豊かな風景など、徳島ならではの魅力や情報をSNSでキャッチしてください!」
「住んでみんで徳島で!」
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Twitter https://twitter.com/tokushima_iju
<お問い合わせ>
徳島県とくしまぐらし応援課
☎088-621-2089
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