ナス&ショウガ
掲載:20年8月号
夏の初めにみずみずしい「初ナス」、真夏にはどんな料理にもおいしい「盛りのナス」、涼風が吹くころに味わい深まる「名残の秋ナス」。
自然菜園のナスは長期間収穫して季節ごとに移り変わる風味を楽しみます。
油で調理してもしつこさがなく、夏バテ解消にもぴったり。
一緒に植えたショウガやイタリアンパセリが食欲をそそる薬味として活躍します。
レシピを教えてくれるのは、竹内家の料理長・裕子さん。
竹内家は長野県安曇野市でエコ菜園の教室を開いており、自給自足ライフを発信しています。
揚げナスとたたきキュウリのショウガじょう油和え
食卓に広がる畑の香りが夏の食欲と元気を呼び起こす
どんどん穫れる夏のナスを使った飽きのこない一品です。
つくって2時間ほどで味がなじみますが、冷蔵庫で冷やすと翌日もおいしい。
ナスのほかズッキーニでもよくつくります。
お好みでシソなどを加えても。
材料
○ナス...2本
○キュウリ...1本
○トマト...お好みで適量
○おろしショウガ...大さじ1
○しょう油...大さじ2
○リンゴ酢...大さじ3
○みりん...大さじ2
○砂糖...小さじ1
○昆布水※...大さじ2
※昆布10cmを水1Lに一晩つけておいたもの
○片栗粉...少々
○揚げ油...適量
つくり方
❶ キュウリはヘタを切り、少しずつ回転させながら包丁の背やすりこぎで叩いてひびを入れ、手で割る。トマトは好みの大きさの1口大に。
❷ ❶に、ショウガのすりおろしと調味料、昆布水を合わせてさっと煮立たせたものを回しかけておく。
❸ ナスは縦に半分、横に1/4くらいに切り、水に数分浸けてアクを抜き、軽く水気を拭いて片栗粉を薄くまぶす。
❹ ❸を180°Cの油でカラッと揚げ、❷と合わせる。
ナスのタルトタタン
たくさん穫れた旬のナスがスイーツに大変身!
濃厚な味わいでナスの旨味を実感できる、わが家の定番スイーツ。
材料 ※直径20cmのパイ皿1枚分
○ナス(品種はお好みで)...400g
○米油(サラダ油でも)...大さじ3
○きび砂糖...70g
○赤ワイン...50mL
○レモン汁...50mL
○シナモン...少々
○黒コショウ...少々
○冷凍パイシート...1枚
○グラハムクラッカー(パン粉やココナツサブレなどでも)...30g
つくり方
❶ ナスは厚さ2cmほどの輪切りにし、米油ときび砂糖を全体にまぶしてから中火でカラメル状に焦げ目がつくまで炒める。
❷ ❶に赤ワインとレモン汁を加えて水分が飛ぶまで炒め、シナモン、黒コショウを振る。
❸ パイ皿に❷のナスを敷き詰め、グラハムクラッカーを砕いてまぶし、パイシートをかぶせる。
❹ 190°Cのオーブンで40分ほど、パイシートに焼き色がしっかりつくまで焼く。
❺ 冷めたらひっくり返して皿に盛り付ける。
レシピ・監修/竹内裕子
たけうち・ゆうこ●長野県安曇野市でエコ菜園の教室を開く竹内家の主婦。野菜を生かした料理やお菓子が自然菜園スクール生に大人気。病院での管理栄養士、有機栽培農家での料理番などの経験も生かし、四季折々の旬の野菜を毎日おいしく食べる工夫を探求中。「最近、ウコッケイが卵を抱いています。おばあちゃん鶏ですが、ちゃんと子育てしてくれるでしょうか......」。
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