ミズナ&カラシナ
掲載:21年1月号
寒さに強いミズナは霜が降りた後も収穫できる貴重な葉物。
間引き菜から大株に育つまで、変化する味と食感をさまざまな食べ方で楽しみます。
最近はサラダが人気ですが、独特の辛味は肉の臭みを消してくれるので、鍋料理にもぴったり。
冬を越して春まで残せば、おいしい菜花の収穫も楽しめます。
レシピを教えてくれるのは、竹内家の料理長・裕子さん。
竹内家は長野県安曇野市でエコ菜園の教室を開いており、自給自足ライフを発信しています。
ミズナと豚肉の豆乳鍋
旬のミズナをたっぷりと。大株は煮込んでおいしい
若いミズナは仕上げに入れてフレッシュに、大株のしっかりしたミズナは煮込むとおいしいです。
肉は塩麹でもむひと手間で柔らかくなり、うま味が増します。
締めはうどんやおじやで。
材料 ※2人分
○ミズナ...1束(200gくらい)
○豚肉薄切り(モモ、ロースなど)...200g
○塩麹...大さじ2
○昆布水...400mL(昆布10cmを水1Lに1晩浸ける)
○豆乳...300mL
○長ネギ...1本
○ニンジン...1/5本
○シメジ...1/2株
○醤油...大さじ1
○ゴマ油...少々
つくり方
❶ 豚肉は塩麹でもんで20分ほど置く。
❷ ミズナは洗って3~4cm長さのざく切りにし、シメジは石づきを取ってほぐしておく。長ネギは斜め切りに、ニンジンは1cm
ほどの厚さの輪切りにする。
❸ 鍋に昆布水とニンジン、豆乳、醤油を入れて煮立たせ、豚肉、長ネギ、シメジを入れて火を通す。
❹ 仕上げにミズナ、ゴマ油を加える。
ミズナとカラシナの釜揚げパスタ
ゆでたてパスタに和えるだけしんなりとした葉の絶妙な風味
あつあつの麺とからめて、少しだけ熱を通したカラシナとミズナの風味を楽しみます。
葉の硬さが気になる大株のミズナなら、細かめに刻むと食べやすいです。
材料 ※2人分
○ミズナ...1つかみ
○カラシナ...少々
○パスタ...180g
○ツナ...1缶
○オリーブ油...大さじ2
○ニンニクすりおろし...ひとかけ
○麺つゆ...大さじ3
○すし酢...大さじ2
○柚子胡椒...少々
○温泉卵...2個
○黒コショウ...お好みで
つくり方
❶ ミズナとカラシナは洗って水けをきり、3~4cm程度に切る。
❷ ツナ、オリーブ油、ニンニクすりおろし、麺つゆ、すし酢、柚子胡椒と、❶とを合わせておく。
❸ パスタをゆであげて熱いうちに❷と和える。
❹ 温泉卵をのせる。
❺ お好みで黒コショウを振る。
レシピ・監修/竹内裕子
たけうち・ゆうこ●長野県安曇野市でエコ菜園の教室を開く竹内家の主婦。野菜を生かした料理やお菓子が、自然菜園スクール生に大人気。病院での管理栄養士、有機栽培農家での料理番などの経験も生かし、四季折々の旬の野菜を毎日おいしく食べる工夫を探求中。「ミズナは不織布をかければ霜が降りても収穫できます。信州の冬に生の葉物はありがたく、わが家の冬の主力野菜の1つです」。
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