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田舎暮らしの本 11月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 11月号

10月3日(木)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

名峰・氷ノ山へ車で約15分!伝統的な木造茅葺きの100万円8SK【兵庫県養父市】

掲載:2022年5月号

2022年3月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報はこちら!→養父市空き家バンク

中心地から西へ車を走らせることおよそ分。八鹿氷ノ山インターへアクセスが良好な吉井地区に立つこの物件は、周囲に田園風景が広がるのどかな環境が魅力。車で分ほどの場所には氷ノ山国際スキー場などもあり、多趣味な人にも最適な家だ。

別宮(べっくう)の棚田から見る氷ノ山と満天の星。

【養父市の物件②100万円】駐車場、農地付きで部屋数も多い8SK

車が必須のエリアだが、物件の前には駐車スペースが1台分あるので安心。

田園風景のなかにある、集落にたたずむ2階建て

 山裾に田園風景が広がる吉井地区。県道から1本入った集落の入り口あたりにたたずむのが当記事で紹介する物件だ。売主夫妻の奥さんの実家で、建物の後継者がいないため、「誰かに使ってもらえるのであれば」と100万円で空き家バンクに登録することとなった。

 データ上、建築年は1954年となっているが、別の地域にあった古民家を移築してきた建物で、「おそらくこれは移築か増築した年では」と売主さん。伝統的な田の字形の造りの木造瓦葺きの家屋で、2階にも部屋や納戸があり、子育て世帯が安心して住める間取りとなっている。ただ、キッチンやトイレ、浴室など水回りがある建物は増築し、トイレは水洗にリフォームされているものの、建物自体に劣化が見られる。「水回りがある建物は、全体的に改築をオススメします」と売主さん。そのほか、床のたわみ、壁の隙間なども見られるため、大幅な補修は必要だ。

 とはいえ、和室から見える裏庭には畑があり、農地法の手続きをすれば菜園が楽しめるなど、魅力も多い。また、周辺には市役所の支所をはじめ、大型ではないもののスーパーや商店があり、多くを望まなければ不便に思うことは少なそうだ。さらに、名峰・氷ノ山も近いため、豊かな自然とともに登山やスキーも楽しめる。養父市の自然環境をとことん満喫したい人にとっては絶好の場所である。

 養父市では、このほかにも100万円以下の物件が空き家バンクサイトに掲載されることが多く、ときには50万円の物件も登場。コロナ禍で豊かな自然環境を求める移住希望者が多く、たちまち成約したケースもあったという。空き家バンクでは物件の現地見学に随時対応しているが、利用希望者の登録が必要なので、まずはホームページをチェックしてみよう。

【物件データ】
兵庫県養父市
100万円
土地:67坪・222㎡
延床:34坪・115㎡
菜園:あり
改修費補助:要問い合わせ

●8SK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築68年●水洗●山陰本線八鹿駅より約16km●全但バス吉井停留所より徒歩約5分の場所にある木造2階建て。物件の裏手に農地があり、農地法の手続きをすれば取得可能。駐車場は屋外に1台分あり。残置物や仏壇は売主が対応。空き家歴12年で、大幅な補修の必要あり。
●問い合わせ先:やぶぐらし課 ☎079-662-3172

ライター・横澤がチェック【ココがGOOD!】
2階は洋室のほかに和室が2部屋と納戸がある。6畳の和室には雨漏り跡があるが、屋根を修理済み。

ライター・横澤がチェック【ココが残念…】
階段から2階に上がった部分には柵がない。小さな子どもがいる場合は、柵を取り付けたほうがよい。

2階奥の洋室。落ち着いた雰囲気で、子ども部屋や書斎として活用できそう。

やぶぐらし課の松田さんに聞く【ココがGOOD!】
1階の主要部分は田の字形の和室。襖を外せば開放的なリビングルームとしても使えそうだ。

玄関から上がると、すぐ田の字形の和室がある。光がよく入って明るく、窓を開ければ風の通りもよい。

家屋の裏手には農地があり、菜園を楽しめる。

トイレは水洗に切り替え済みだが、水道や建物の状態のチェックをオススメする。

浴室は明るくシャワーも付いているが、こちらも水道や建物の状態はチェックが必要。

やぶぐらし課の松田さんに聞く【ココが残念…】
1階の縁側部分の壁は、隙間があるので、補修が必要。

売り主の井上さんに聞く【ココが残念…】
キッチンなどの水回りは増築した部分ながら、経年劣化が激しいため、全体的に補修か建て替えが必要。

周辺環境 ココがGOOD!

炭酸水素イオンを含んだ湯を自然に包まれた露天風呂で楽しめる「とがやま温泉 天女の湯」は物件1から車で約12分、物件2からは車で15分前後。

養父市移住支援情報

移住サポート窓口を設置

 市民活動団体「田舎暮らし倶楽部」と協働し、移住定住希望者への相談業務などを行う養父市子育て・移住サポートセンターを設置。窓口には、移住定住相談員を配置し、利用者の希望に応じた空き家物件の紹介や現地案内、移住定住に係る各種相談、行政や地域との連絡調整などを行い、安心して養父市に移り住めるように支援している。

問い合わせ先:やぶぐらし課 ☎079-662-3172 https://www.yabugurashi.jp

サポートセンターは市役所のすぐ裏手にあり、資料の閲覧や相談ができる。火曜休館。

「子育て世帯から、定年後の方まで、年齢問わずU・Iターン者を支援いたします」と、やぶぐらし課の松田さん。

 

文/横澤寛子 写真/谷口哲

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