秋が旬のくだもの「ブドウ」。スーパーにはたくさんの品種がありますが、美味しいブドウの見分け方を知っていますか? 今回、くだもの王国の岡山県直伝のブドウの美味しい食べ方やおすすめの保存方法を教えてもらいました。
美味しいブドウの見分け方は4つ!
美味しいブドウの見分け方は4つあり、実は手に取らずとも見分けられるワザがあるのだとか。
そこで、ブドウのことを知り尽くした岡山県農林水産部農政企画課の小池孝治さんにポイントをうかがった。
プロが教える美味しいブドウの見分け方。ぜひ、実践してみてはいかが?
●見分け方①
“果軸”が明るい緑色をしていること
ブドウを支えている“果軸”が明るい緑色をしているのは鮮度が高い証拠。ただ、シャインマスカットのみ、品種の特性として鮮度が高くても茶色い場合があるので例外となります。
●見分け方②
“果粉(ブルーム)”が濃く、厚いこと
ブドウの皮に付着している白い粉は、“果粉(ブル-ム)”と呼ばれ、脂肪酸などでできた天然成分が果皮の表面に浮き出たもの。“果粉(ブル-ム)”には、雨や朝露などをはじいて病気を防いだり、水分蒸発を防いで鮮度を保ったりする働きがあり、生産者は収穫の際、できるだけ落とさないように丁寧に扱っています。そのため、“果粉(ブル-ム)”が付いているブドウを選ぶのがおすすめです。
●見分け方③
黒ブドウ・赤ブドウは色が濃いもの、緑ブドウは黄色みがかっているもの
黒ブドウ、赤ブドウは熟すと粒の色が濃くなり、シャインマスカットなどの緑ブドウは熟すと黄色くなります。熟成具合を色で見極めて選びましょう。
●見分け方④
粒のハリ、冴えがあること
一粒一粒にハリがあるブドウがおすすめです。
美味しく食べるにはキンキンに冷やさない方がいいってホント!?
実はブドウは、冷やしすぎると甘みを感じにくくなります。そのため、より甘いブドウを楽しみたい場合は、15分間、氷水で冷やすのがおすすめ。皮ごと冷やして問題ありません。気になる場合は後で皮だけ出しましょう。
くだもの王国岡山県のプロに聞いた
ブドウのおすすめの保存方法
① 保存せずに早めに食べるのがおすすめ
果物を購入すると、ついつい追熟をさせてしまいがちですが、ブドウに追熟は必要ないので、購入したら早めに食べるのがおすすめです。
②【冷蔵庫の場合】ビニール袋、または密封容器で保存
ごく短期間ならば、なるべく涼しい室温保存で問題ありません。冷蔵庫に入れる場合は、乾燥しないように軸を残したままビニール袋か密封容器などに入れて保存しましょう。
③【冷凍庫の場合】チャック付き保存袋で保存
冷凍庫の保存もおすすめで、軸を外して粒に分け、チャック付き保存袋で保存しましょう。シャーベット状になり、また新しい楽しみ方ができます。
岡山のブドウ、注目の品種は?
まだまだ旬が続く「ブドウ」。11月もおすすめの岡山県の品種を紹介。
ニューピオーネ
母を巨峰、父をカノンホールマスカットとの交配をして実生育成したブドウ。「両親の特徴をうまく引き継ぎ、巨峰の甘さとマスカットの爽やかさがベストマッチした優秀な息子」といわれている。岡山県は県北部から県南部までの気候の違いが大きく、地域ごとの出荷時期がちょうどよく ずれており、長期間に渡りニューピオーネの出荷が可能。
【特徴】
・大粒で、口でほおばるほどの大きさ
・種無し
・甘すぎず、爽やかな甘酸っぱさ
・皮離れがよく、食べやすい
シャインマスカット
ブドウのいいところを全部詰め込んだのがシャインマスカットといわれ、甘みや香りはもちろん、「種なし」「皮ごと食べられる」という食べやすさも特徴。大粒なので食べ応えがあり、 美しい黄緑の粒と光沢はエメラルドグリーンの宝石を思わせ、贈り物としても人気を博している。
【特徴】
・大粒、種なしで皮ごと食べられる
・甘みが強く酸味が少ない上品な味
・パリッとした果皮と弾力のある果実で、ぷっくりと愛らしい
・マスカット特有の上品な香り
紫苑
ワインレッドの美しい姿にまず目を引かれるが、肉質は柔らか、糖度も高く、種無し。皮離れもよく、甘くて食べやすいブドウだ。 出荷時期が10月下旬から12月上旬の、初冬のブドウ。とても見栄えがいいので、お歳暮としても重宝されている。
【特徴】
・粒が縦長で一粒が12〜14gと大粒
・種無し
・身離れが良く、皮が剥きやすい
・糖度は18〜20度に達するほど、甘い
・美しいワインレッド
いかがでしたでしょうか?
次スーパーでブドウを見かけたら、ぜひ実践してみてください。
田舎暮らしの本編集部
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