島民の手によって守られてきた赤瓦の家々と白砂の道のコントラスト、屋根の上のシーサー、一年中咲いているブーゲンビリアやハイビスカスなどの花々。美しい沖縄の原風景に触れることができる竹富島は半日で観光ができ、島をゆっくりと巡れば、生活の中に息づく伝統と文化を実感する。
平坦な島をのんびりと歩くもよし、サイクリングで島中をまわるもよし。水牛車の心地よい揺れとともにゆったりと流れる時間を楽しむのもよし。沖縄の原風景を満喫できる「竹富島」の見どころを紹介します。
石垣島から高速船で約10分
竹富島
【竹富島】
周囲:9.2 ㎞
面積:5.43 ㎢
【行き方】
東京・羽田空港から石垣島の「南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港」まで直行便で約3時間、大阪・関西国際空港からは直行便で約2時間半の距離。空港からはバスやタクシーで「ユーグレナ石垣港離島ターミナル」まで約30分かけて移動。そこから高速船で約10分で竹富島に到着!
竹富島では、地域自然資産法に基づき入島料(300円)の徴収を行っていて、島の自然・祭事・習慣・伝統工芸や町並みを未来に残す環境保全活動に使われています。
美しい景観を保つために、毎朝、島民が白砂の道を掃き清めており、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている「赤瓦の集落」を水牛車がゆったりと巡る観光コース(1周約30分)が人気。水牛車から聴こえてくる三線の音に耳を傾けながら、ゆったりとした島の雰囲気を楽しんでください。
赤瓦屋根の昔ながらの町並み
竹富島集落
1987年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された町並み。竹富島の集落は3つあり、東の「あいのた」、西の「いんのた」、 南の「仲筋(なかすじ)」があります。 赤い瓦屋根、白い砂、青い空の見事に調和した沖縄古来の景観が楽しめます。
海岸から運び込まれたサンゴのかけらでつくられた道の両脇には、ハイビスカスやブーゲンビリアなどの花々が一年を通して元気に明るく咲いています。
海に向かって伸びる絶景スポット
西桟橋
1938年に建造され、終戦により日本に復帰した後もしばらくは使われていた桟橋。2005年に国の有形文化財に登録されています。日中もいいですが、先端から海に沈む美しいサンセットを眺めるのも人気です。
白い砂浜が見わたす限り!
コンドイ浜
遠浅で白い砂浜が続く美しい海岸は、子どもでも安心して遊べると人気。干潮時には沖合の砂地が水面に現れ、歩いて渡ることができます。
星の形をした砂を探そう!
カイジ浜
コンドイ浜のとなりにあるビーチが皆治浜(カイジ浜)。小さな星の形をした粒を見つけることができ、別名「星砂の浜」とも呼ばれています。潮の流れが速いため、遊泳は禁止。星の砂を探しながら、ゆっくりと砂浜散歩を楽しめます。
竹富島の原風景を一望
なごみの塔
2006年に国の有形文化財に登録された展望塔で、かつては地域の集会や子どもの遊び場として利用されていた場所。展望台頂上から集落などの絶景を望むことができましたが、現在は老朽化によって上まで登ることはできません。
田舎暮らしの本編集部
写真提供:竹富町観光協会
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