日本最南端の有人島「波照間島(はてるまじま)」と島唄やドラマ『瑠璃の島』の舞台となった「鳩間島(はとまじま)」は、日々の喧騒を忘れさせてくれる離島ならではの雰囲気を楽しめる場所。
それぞれの観光スポットを紹介します。
【行き方】
東京・羽田空港から石垣島の「南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港」まで直行便で約3時間、大阪・関西国際空港からは直行便で約2時間半の距離。空港からはバスやタクシーで「ユーグレナ石垣港離島ターミナル」まで約30分かけて移動。そこから高速船で波照間島まで60~90分、鳩間島へは45~50分で到着する。
日本最南端の有人島
波照間島
【波照間島】
周囲:14.8 ㎞
面積:12.73 ㎢
有人島日本最南端という島の位置や光害の影響も少ないことから、本土では観測することができない南十字星を肉眼で見ることが可能で、条件が揃えば、隙間がないほどの満天の星空を見ることができます。また、島の北側にあるニシ浜の海の色は「ハテルマブルー」と呼ばれており、その美しさは観光客の目的の一つにもなっています。
空とつながっているようなハテルマブルー!
ニシ浜
八重山でも指折りの美さを誇るニシ浜は、ハテルマブルーと称される絶景ビーチで、ニシは方角の「北」を意味しています。シャワー、トイレなども設置されており、海水浴やシュノーケリングも安心して楽しむことができます。夕景はもちろん、どの時間に訪れても美しい光景が広がっています。
日本最南端の岬
高那崎(たかなざき)
琉球石灰岩が侵食されてできた岬で、日本最南端の碑がある場所。1㎞ほど続く断崖絶壁に、打ち寄せる波が迫力満点です。
東経123度47分12秒、北緯24度02分24秒
日本最南端の碑
波照間島は有人島としての日本最南端。日本最南端の碑へと続く遊歩道は、日本中の各県から石を集めて作ったオブジェになっています。絡み合いくねくねとした「蛇の道」には、もう二度と戦争によって内地と離ればなれになってしまわないように、との願いが込められています。
“何もない”がある島
鳩間島
【鳩間島】
周囲:3.9 ㎞
面積:0.96 ㎢
外周が約4kmと、小さな島なので、徒歩で回ることも可能。「“何もない”がある島』」といわれていますが、鳩間島独特の雰囲気や時間の流れにコアなファンが多く、テレビドラマ『瑠璃の島』の舞台にもなっている場所です。民謡『鳩間節』では西表島まで出稼ぎに出た島民が、豊作の稲や粟(あわ)を船一杯に積み上げ、意気揚々と鳩間島に持ち帰る様子が唄われていて、島に訪れた際に一度は耳を傾けたい一曲となっています。
島の海を見守る小さな灯台
鳩間島灯台
1948年に周辺海域の海難事故を解消するために設置された、鳩間島のほぼ真ん中に位置する島のシンボル的存在。
のんびり散歩にもってこい!
屋良浜
海の向こうに雄大な西表島を一望できる人気の海岸で夕日を眺めるのにも絶好のポイントです。港から景色を楽しみながら徒歩20分程度で行くことができ、BEGINの『恋の島鳩間島』という曲を聞きながらのんびり歩くのもおすすめです。
田舎暮らしの本編集部
写真提供:竹富町観光協会
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