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田舎暮らしの本 5月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

世界遺産「熊野古道」のまちに佇む100万円の古民家。移住者の多い地域でのどかな里山風景が楽しめる【三重県熊野市】

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三重県南部に位置し、長い歴史に育まれてきた熊野市(くまのし)。世界遺産に登録されている「熊野古道」「吉野熊野国立公園 鬼ヶ城(おにがじょう)」をはじめ、大自然が織り成す名勝の数々が楽しめることから観光客も多く訪れる。各集落には、自然に寄り添った暮らしが根付いており、住民が助け合いながら生活を営んでいる心温かいまち。温暖な気候で、農林水産業などの第一次産業と観光業が盛んなエリアだ。

 

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2023年3月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報はこちら!→くまの移住ネット

掲載:田舎暮らしの本 2023年3月号

熊野市の自慢スポット「七里御浜海岸」

 熊野灘に面している熊野市は、美しい砂浜と巨岩・奇岩の景勝地の宝庫。七里御浜(しちりみはま)海岸は、熊野市から紀宝町に至る約22㎞も続く日本で一番長い砂礫(されき)海岸で、「日本の渚100選」「21世紀に残したい自然百選」などに選ばれている。鬼ヶ城の山手に位置する熊野古道松本峠には東屋があり、七里御浜海岸の風景を一望できる。浜の小石の上を裸足で歩くとツボ刺激となり、また打ち寄せる波が小石を転がす心地よい音色で、身も心も癒やされる。

青く透き通った遠浅の海と白い砂浜が人気の新鹿海水浴場

 中心市街地と海、山、川の距離が近く、四季折々の自然とさまざまなアクティビティが体験できる。環境庁(現・環境省)「快水浴場100選」に選ばれた新鹿(あたしか)海水浴場は、新鹿湾に広がる波穏やかなビーチで、青く透き通った遠浅の海と白い砂浜が人気。近年ではSUPやシーカヤックなどのマリンスポーツを楽しむことができる。

日本棚田百選にも選ばれた「丸山千枚田」

 日本棚田百選にも選ばれている熊野市山間部の紀和町にある丸山千枚田(まるやませんまいだ)は、1000枚以上の棚田が広がり、日本の原風景を体感できる。素晴らしい景観と農耕文化を後世に残し伝えようと地元住民たちによる保存会が結成され、復元と保全活動が行われている。

山間地域に立つ味のある古民家

里山風景が楽しめる環境で、周囲に移住者も多い地域の古民家

国道に面して車庫、駐車スペースがあり、出入りしやすい

 市街地から車で約40分の山間部にある五郷町(いさとちょう)に位置する7DKの古民家。五郷町は移住者が多い地域で、市内でも随一の清流・大又川(おおまたがわ)が流れ、夏は泳いだり、秋にはアユ釣りが楽しめる。保育所や小・中学校もあり、山里の穏やかな暮らしや日本の原風景を楽しみたいという若い家族にもおすすめだ。

 物件は、国道沿いに立つ2階建てで、車庫、駐車スペースがある。道路に面しており、車の移動には便利だが、すぐ近くを車が通るため一度現地を確認してほしい。

 昭和7年建築(築88年)と古く、味のある建物だが、残念ながら管理もあまりされていないため大規模修繕が必須。特に風呂、トイレは、母屋とは別棟なので、新設したほうがよい。母屋には床板がないところもあり、ライフラインも点検が必要。ただ、柱や梁、階段などは趣があり、うまく活用してリフォームできると、懐かしいホッとできる家になるだろう。DIYで自分らしい空間にリフォームするのも面白い。

【物件データ】
三重県熊野市
100 万円
土地:52坪・171㎡
延床:26坪・88㎡
取得費補助:― 
改修費補助:最大33万2000円
家財処分費補助:―

●7DK●宅地●平坦地●都市計画区域外●築88年●汲み取り式トイレ●紀勢本線熊野市駅より約20㎞●奈良県との境に位置する五郷町(いさとちょう)の道路沿いに立つ木造2階建て。キッチンは土間になっており、部屋は畳敷きのほか、板間もある。床板がない箇所があり、大規模な修繕が必要。トイレ・風呂は別棟(屋外)で、こちらも大規模修繕が必要。駐車スペースあり。賃貸(月1万円)も可。

●問い合わせ先:熊野市市長公室 ☎0597-89-4111

熊野市100万円物件の1階内観
玄関に続く3畳の和室と6畳の和室は、板張りの状態。奥が5.3畳と4.5畳の和室。

床の様子。床板がないところも床板がない箇所があるなど、大規模修繕が必要。

土間にあるキッチン土間に設えられたキッチン。給湯器や水道などのライフラインも点検しよう。

別棟にある風呂風呂とトイレは、屋外の別棟にあり、改修が必要。ボイラーは老朽化しているので交換したほうがいい。

別棟のトイレ
トイレは風呂と同じ別棟にあり、汲み取り。

 

【三重県熊野市の魅力】
海も山も川もあり、雄大な自然とアクティビティが楽しめる

 温暖な気候の三重県南部地域にある熊野市は、海も山も川もあり、自然が豊か。休みには、山に行ったり、海に行ったり、川に行ったりと、さまざまなアクティビティを楽しむことができる。そんな雄大な自然のなかで子育てできるのは、熊野市の魅力のひとつ。

熊野市で発見された香酸柑橘「新姫(にいひめ)」香酸柑橘「新姫
熊野市で発見された香酸柑橘(こうさんかんきつ)の「新姫(にいひめ)」は、スダチやシークヮーサーのように爽やかな香りが特徴。熊野市特産のサンマにかけたり、焼いた地鶏にかけたり、酒を果汁で割ったりと、さまざまな使い方ができる。

“唐辛子の生産地”を目指す熊野市
激辛唐辛子
温暖な気候を利用して、激辛唐辛子の生産に力を入れている熊野市。激辛唐辛子として有名な「ハバネロ」を中心に数種類の唐辛子を栽培し、“唐辛子の生産地”を目指している。

この記事の画像一覧

  • 三重県熊野市にある古民家。里山風景が楽しめる環境で、周囲に移住者も多い地域だ。
  • 三重県熊野市の物件の外観。国道に面して車庫、駐車スペースがあり、出入りしやすい。
  • 三重県熊野市100万円物件の1階内観。
  • 三重県熊野市の物件の床の様子。床板がないところも。
  • 三重県熊野市の物件の土間にあるキッチン。
  • 三重県熊野市の物件の別棟にある風呂。
  • 三重県熊野市の物件の別棟のトイレ。
  • 三重県熊野市の物件の間取り図。
  • 三重県熊野市の自慢スポット「七里御浜海岸」。
  • 三重県熊野市にある青く透き通った遠浅の海と白い砂浜が人気の新鹿海水浴場。
  • 三重県熊野市にある日本棚田百選にも選ばれた「丸山千枚田」。
  • “唐辛子の生産地”を目指す三重県熊野市。
  • 三重県熊野市で発見された香酸柑橘「新姫(にいひめ)」。

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田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

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