掲載:2023年5月号
早朝、ヤマザクラを映す水鏡がきらめく
春の陽光に包まれた三多気(みたけ)の里山
三重県西部、奈良県との県境に近い山あいの集落にある「三多気の桜」。
国指定名勝、「さくら名所100選」選定のサクラの名所だ。
4月上旬~下旬、伊勢本街道から真福院(しんぷくいん)へと続く長い参道には、約500本ものヤマザクラの古木が咲き誇る。
棚田に水が張られると、田んぼは里山の春を映す水鏡となる。
早朝の水面が穏やかな時間を狙って、多くのカメラマンが訪れる。
朝のやわらかい日差しがヤマザクラを照らし、水鏡がきらめく春の幻想的な光景はじつに見事だ。
お問い合わせ:(一社)津市観光協会 ☎︎059-246-9020
文・写真/佐藤尚
さとう・たかし●風景写真家。1963年、福井県生まれ。少年期を南米・ペルーで過ごす。47都道府県の農村や自然などを対象に撮影を続ける。 http://www.satophoto.net
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