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田舎暮らしの本 12月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

最寄りの海へ1km余り!庭園が麗しい風格ある200万円6DKの古民家【大分県宇佐市】

掲載:2023年6月号

2023年4月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報はこちら!→宇佐市空き家バンク

国指定名勝の渓(やばけい)の一角をなす山岳風景、深い歴史を物語る宇佐神宮などとともに、宇佐市の魅力を構成する要素が北部に広がる遠浅の海。その海を身近に感じられる200万円の物件は、釣りや家庭菜園、温泉巡りをはじめ、趣味を満喫する場所として申し分ない。

物件から長洲漁港へ車で約10分
散歩がてら行ける海へは1.5kmほどだが、釣りをするなら車で約10分の 長洲漁港へ。さまざまな魚介類が狙える。

 

釣り場も市街地も車で10分圏内の6DK

「敷地内に25坪の畑(取得には農地法の規制あり)があり、すぐ近くに無料で借りられる駐車場があります」と、まちづくり推進課の河野美枝子さん(右)と地域おこし協力隊の遠藤さおりさん(左)。

 

伝統的な日本家屋の趣や
美しい庭の眺めが自慢

 冬に降霜や降雪が見られる市内山間部に対し、年間平均気温16 度前後という瀬戸内気候区の穏やかな環境に包まれた海側エリア。宇佐市の市街地へ車で10〜15分、隣接する中津市の市街地へ車で20〜30 分と、適度な利便性に恵まれた下乙女(しもおとめ)地区内に200万円の古民家がある。昭和初期に建てられた物件の魅力について、まちづくり推進課の集落定住支援員・河子(かわのみえこ)さんは次のように話す。

「立派な大黒柱や梁など、今では手に入れることすら難しい部材が使われた日本家屋です。『伝統建築のよさがわかる方や古民家が好きだという方に、大切に住んでもらえれば』と売主さんはおっしゃられていました」

 縁側のある10畳の和室、応接間として使われていた10畳の洋室をはじめ、1階は古民家にしては天井が高く、ゆったりとした印象。南側に望む美しい日本庭園が優雅な風情を添える。東側の土間を隔てて大きな倉庫が併設され、2階には居室や物置として使える多目的スペースがあり、釣りやマリンスポーツといった趣味の道具が多くても収納場所には困らない。

 築年数のわりに建物の状態はよく、仕様の古さを「レトロ」と感じられるなら即入居可能。ただし、1階の倉庫は梁に割れが見られ、母屋と棟続きというリスクを考慮すると補修か減築が望ましい。もう1つの注意点が線路沿いということ。運行本数は多くないものの、列車通過時の音の響き具合は内覧の際にぜひ確認しておきたい。

 徒歩でも20分ほどで出られる北側の海岸沿いは、潮風を感じながらの散策やランニングのスポットとしてオススメ。もう少し足を延ばして長洲漁港周辺まで行けば、さまざまな魚介類を狙える釣り場がある。

【物件データ】
大分県宇佐市
200万円
土地:219坪・725㎡
延床:69坪・228㎡
菜園:25坪
取得費補助:最大100万円
改修費補助:最大100万円

6DK宅地平坦地都市計画区域内非線引き●築89年簡易水洗日豊本線豊前善光寺駅より約2.2km下乙女地区の木造2階建て。2018年から空き家。南側に幅約3mの舗装公道。宇佐道路四日市ICより約6.3km。コンビニへ約1.2km、スーパーのトキハインダストリー長洲店へ約3.3km、宇佐市役所へ約5.2km。補助金は購入+改修で合計100万円まで。移住奨励金は20万円。
●問い合わせ先:まちづくり推進課 ☎0978-27-8172

風格ある建物にふさわしい、ゆったりとした玄関ホール。格天井が格式を感じさせる。

イチオシ
立派な床の間がしつらえられた北側の和室8畳。北側の応接間から3間続きになっている。

玄関横の応接間は折り上げ天井や重厚な扉が彩る。ここからの庭の眺めが美しい。

木枠の窓とタイル張りのシンクが味わい深い洗面所。現状は水しか使えない。

キッチンはやや古さが感じられるがそのままでも使えそう。前面に木枠の窓が広くとられている。水道は井戸水を使用。

母屋の前にある倉庫は屋根の一部の補修が必要。これとは別に母屋と棟続きの倉庫もある。

キスも釣れる!
宇佐市の海は遠浅で砂地のためキスがよく釣れる。そのほかハゼ、チヌ、ウナギなども。

 

物件の周辺環境

特急停車駅の柳ヶ浦駅へも約2.9kmと近い。駅周辺の改修で快適に(完成予想図)。ここから小倉駅へ特急で約40分。

まほろば温泉・莵狭(うさ)へ車で約9分。茶褐色の炭酸水素塩泉は化粧水代わりにもなり、肌に優しいと評判だ。

 

まちづくり推進課の河野さんに聞く!
宇佐市 オススメスポットグルメ

遠浅の海を多彩に楽しめる

 日本3大干潟の1つとされる豊前海の東部に位置する宇佐市。「なかでも代表的な遠浅の海が和間海岸で、和間海浜公園として整備されています」と河野さん。釣り場として親しまれているのは、長洲漁港や柳ヶ浦海岸。シタビラメやハモといった地元海産物を買うなら、年2回開催される「浜の市」へ足を運ぶのも楽しい。

「宇佐市みなと祭り」を毎年7月中旬に長洲漁港で開催。ハイライトは 約3000発が海上に打ちあがる花火大会。

海の楽しみ
和間海浜公園では3月~5月に干潟で潮干狩りが楽しめるほか、白砂青松の海岸にはバーベキューエリアを設置。

海のグルメ
長洲漁港の「浜の市」では魚介類の直売に加えて、漁協女性部によるシーフードカレーの販売なども。次回開催は5月28日(日)。

 

宇佐市移住支援情報

移住前後に手厚くサポート

 お試し住宅は現在改修工事中のため、移住の準備や検討のために県外から宇佐市を訪れる際は、市内宿泊代の半額を補助する「移住促進お試し滞在施設利用補助金」の利用がオススメ。1人当たり最大4000円で、最長7泊まで。また、子育て世帯の移住者には、中古住宅購入+改修で最大150万円、マイカー取得補助金最大100万円、移住奨励金50万円など支援を充実させている。

問い合わせ先:まちづくり課 ☎0978-27-8172 https://www.usacitylive.com

空き家見学ほか希望に応じた行程を組む移住体験ツアーの参加者も随時募集中。

「移住後のサポートとして移住者交流会を開催しています」と、まちづくり推進課の河野美枝子さん。

 

文・写真/笹木博幸

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