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田舎暮らしの本 12月号

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田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

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【本坊元児(ソラシド)】すでに東京で大工だった僕は、現状を変えたい一心で、劇場のない地方に移住した|山形県住みます芸人

執筆者:

山形県住みます芸人のソラシド・本坊さんと本坊ファーム

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よしもと住みます芸人
47都道府県から笑いと感動を届けます!

創業111年を迎えた吉本興業は、「お笑い」はもちろん、地域創生に関するさまざまな取り組みにも積極的。「47都道府県エリアプロジェクト(あなたの街に“住みます”プロジェクト)」も12年目を迎え、ますます活気づいています。この連載では、不定期ではありますが、全国の「住みます芸人」にフィーチャーし、地域のリアルな声をお届けします。記念すべき第1回は、山形県に移住した、ソラシドの本坊元児の活動をご紹介!

 

ソラシド本坊

山形県住みます芸人
本坊元児(ソラシド)

ほんぼう がんじ|1978年8月7日生まれ。愛媛県松山市出身。ソラシドのボケ担当。NSC大阪校20期生。芸歴24年。同期は麒麟、馬場園梓(元アジアン)、ヘッドライト。2001年相方の水口靖一郎とコンビを組み大阪のbaseよしもとにてデビュー後、うめだ花月、京橋花月を経て東京に拠点を移す。著書に『脱・東京芸人~都会を捨てて見えてきたもの』(大和書房)、『プロレタリア芸人』(扶桑社)がある。

住みます芸人活動歴:2018年10月~(5年)
活動拠点:山形県西川町
住みます芸人の主な活動:元耕作放棄地での野菜作り・販売。
趣味:三線
特技:DIY

X(旧Twitter):honbouganji
Instagram:@honbouganji
YouTube:ソラシド 本坊 @honbouganji

賃料100円の耕作放棄地で農業による地域活性化

 「趣味の三線を通じて知り合った人がいて、その方から空き家や竹林、耕作放棄地を月100円の賃料で借りて、野菜作りに挑戦しています」と話すのは、山形県に移住した、よしもと住みます芸人のソラシド・本坊さん。活動の拠点である西川町は、「山形県のへそ」ともいわれ、山形県の中央に位置するまち。盆地のため、夏は暑く、冬は豪雪地帯となります。しかし、その気候によって、美味しい野菜が採れる土地でもあります。

山形県西川町
山形県のほぼ中央、山形市の西方32kmに位置する西川町は、東北の名峰月山(がっさん)の麓に広がるまち。町内のほとんどが森林で占められ、豊かな大自然に囲まれている地域です。清流では日本一と名高い寒河江川(さがえがわ)が流れており、多くの釣り人に愛されている聖地です。冬場は豪雪地帯となり、積雪が1mを超えることも少なくありません。

農業経験ゼロカラのスタート! コロナ禍からの再起を誓う

 荒れ果てた土地をたった一人で開墾し、農業芸人としても注目されている本坊さん。移住して間もなく、地元の方との縁があって、農業を始めることができた本坊さんですが、そのいきさつには当地の農地の事情が絡んできます。実際、山形県に住んでみてどう思ったのかを質問してみました。

最近になって、メディアで取り上げていただく機会が増えた“本坊ファーム”ですが、実は、僕は農業をやったことがまったくありませんでした。というか、小学生の夏休みのアサガオ観察日誌ぐらいしか、やったことがありません。そんな僕ですが、知識もまったくないまま、地元の方々に支えられて頑張っています」。コロナ禍で仕事がバッサリと打ち切られてしまったときに、自給自足を考え、就農をはじめた本坊さん。初めはまったく何もわからないところからのスタートだったようです。

本坊ファームで収穫したトウモロコシ
「本坊ファームで収穫したトウモロコシ。めちゃめちゃ、美味いです!」(本坊さん)

「もともとは耕作放棄地や空き家の管理をどうにかしたいと思っていた知人がいて、その方から土地を借り受けて畑をチャレンジしているんです。当初は『土地と古民家と竹林と畑をあげる』って言われていました。それならば、いただけるならいただこうかな?  と、思ったんですけど、固定資産税を払わないといけなくなるので……。『ちょっと僕、税金払えないんで、やめます!』っていって一度お断りしたんですよ。で、最終的に賃貸という形で100円/月にしてもらいました。

 西川町は冬になると豪雪地帯になるので、ずっと空き家や畑を放置しておくと傷んでしまったり、復旧できなくなったりしてしまうという心配もあったと思います。さらに、古民家の屋根に積もる雪に対処する“雪おろし”などの作業を含めての借り受けになるんですけど……。ただ、実際借りてみて、『こっちのほうが、100円欲しいわっ!』って言いたくなるぐらい大変なんですけどね(笑)。

 趣味の三線が縁で、そういった人たちと出会えてとてもラッキーだったと思います。おかげさまで山形県では、仕事に関係のない友達がたくさんできました。僕の年齢もあるのかもしれませんが、東京のころと違って、その友達個人とだけの付き合いではなく、友達の家族やおじいちゃんおばあちゃんと家族ぐるみでご飯に行ったり、温泉に行ったりして、芸人ではない家庭との付き合いに刺激をもらっています。都会でひとりで居を構えていては得ることができない、地域や家族で生きているという温かさを感じています」。今では田舎のコミュニティにすっかり溶け込んでいるようです。

 次ページ:「大根700本 ニンニク3500個 漫才1本 作りました」 

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