住みます芸人について一問一答!
――なぜ 住みます芸人をやってみようと思ったのですか?
「東京での仕事はどんどん減っていき、ずっと工事現場で働くというのが続いていました。気が付けば“大工”になっており、もう芸人ではない生活をしていました……。もらえるお笑いの仕事は貧乏やアルバイトのエピソードばかりで、アルバイト芸人=本坊というのが嫌でしょうがなかった……。
住みます芸人になったのは、新しい自分になりたかったので、良いきっかけになると思ったからです。劇場のない地方での活動なので、もう漫才師ではなくなってしまいますが、すでにほぼ大工だったので、何とか現状を変えたい一心で住みます芸人の話をお受けしました」
――住みます芸人の活動で大事にしていることは?
「住みます芸人プロジェクトは、地域貢献が注目されがちですが、実は『地域貢献します!』という気持ちでは活動していません。会社と芸人に多少のズレがあっていいと思います。芸人個人として、もっと正直に『お金持ちになりたい! 山形のスターになりたい!』という気持ちで頑張っています。その結果、山形の方に喜んでもらえたら嬉しいなと思います。芸人としては、多少妬まれるくらいがいいのではないかと思って、高くてでかい車を買いました。すぐ擦ってしまい残念です。
西川町での畑のおかげで全国ネットのテレビに出たときに、田舎暮らしをネタにテレビに出て、地元の方は嫌な気がするかな?と思ったのですが、『ありがとう。西川町が全国放送に出て嬉しかった』と、とても喜んでもらえました。やはり芸人はいっぱいテレビに出て、活躍することが一番県民に喜んでもらえるのだと思いました。『住みます芸人だから』と考える前に、まず芸人として活動し、プラスアルファで住みます芸人と考えることによって、肩の力も抜け、住みます芸人としての活動がタレント活動にもつながり、広がりをみせています」
――今、地方創生で力を入れていることは?
「番組やSNSを通して、山形の観光情報やグルメ、農業チャレンジの模様を発信し、山形の魅力を全国に伝えています。
実際に、マルシェでの野菜販売には県内以外にも宮城県や福島県、遠くは群馬県から野菜を買いに来てくださった方もいました。
コミュニティラジオのアプリを通して、山形に興味を持ったリスナーが大型連休を利用して山形県に遊びにきて、ラジオ局まで来てくれたこともありました。そこで山形の人に触れ、移住を決心した方もいました」
――今後の目標は?
「山形県でのテレビ出演は、ロケ中心で、県の観光スポットを巡ったりしています。どこか移住者としての立ち回りが多い気がしますが、ホスト側の仕事もしたいですね。山形県への移住も5年目を迎え、ステップアップし、MCというか、自分が主人公じゃない立ち回りができるようになりたいです。
そして、山形の人となりを伝えていきたい。
それと、野菜作りなどモノ作りを頑張っている『住みます芸人』を一堂に会したマルシェや出張マルシェなどもやってみたいと思っています」
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