全国に広がっている住みます芸人の笑いあふれる地域協力活動にフィーチャーした、「47都道府県エリアプロジェクト(あなたの街に“住みます”プロジェクト)」をレポート! 今回は、島根県で活動する料理芸人・奥村隼也の特技を生かした取り組みをクローズアップ!
島根県住みます芸人
奥村隼也
おくむら じゅんや|1985年3月16日生まれ。福井県小浜市出身。ピン芸人。NSC東京校14期生。芸歴15年。同期はネルソンズ。調理師学校卒業後、レストランで10年勤務経験があり、料理芸人としても活動。(株)HAYABUSA代表取締役社長。城好きが高じて、松江城時代案内人(奥村笑守隼高)や月山富田城ボランティアガイドとしても活動している。
住みます芸人活動歴:2015年4月~(8年)
活動拠点:島根県邑智郡邑南町
住みます芸人の主な活動:各イベント出演や商品開発
趣味:歴史、料理、ゲーム、サッカー
特技:料理
X(旧Twitter):@kyubinsentar
Instagram:j_okumura
YouTube:島根と住みます芸人と邑南町ch @ch-wf2zg
食とエンタメの力で、地域の宝を発掘し、全国へ
島根県各地で、「食とエンタメ」をテーマにした商品開発を行っているピンの料理芸人・奥村隼也さん。島根県邑南町(おおなんちょう)を起点に、全国に通用するグルメ商品を考案中。
地元の人たちと作る“食”を通じた確かなつながり
奥村さんが目指すのは、地域の方々とのコミュニケーション。みんなで作る笑い。
「地元の方々とコミュニケーションを取ることで、その地域に伝わっている当たり前なことが、全国レベルで考えれば驚くべき発見であったり、それが全国の人々にとっては真の宝なんじゃないかな?って思ったりすることもあるんです。
また、何かしようとしたときに、皆さん協力してくれる。みんなで一緒に楽しいことをしようとすると、積極的になってくれるのが嬉しいですね」と奥村さんは語ります。地域のプロジェクトに取り組み、地元の皆さんを巻き込みながら楽しい活動を共有する。そこに笑顔を届けるというお笑い芸人らしい地域密着型の活動を続けています。
「まちの宝を発掘し、地方から全国へ届けるよう新たな特産品を開発しています。今までに垣崎醤油店とのコラボ商品『おおなんの宝』や島根県の食品製造3社と協力して作った『ぐろ天』といったアイテムを開発してきました。
『おおなんの宝』は、邑南町の特産品を豊富に使った食べる醤油です。この商品は全国へのPRだけでなく、地域内の経済循環を促進することも目的としています。ふるさと納税の返礼品にも選んでいただいているので、是非チェックしていただけるとありがたいです」
邑南町の食材を厳選し、生み出した食べる醤油。垣崎醤油店の「木桶熟成醤油」、はらやまの「椎茸」をベースに使用し、希少なブランド豚「石見ポーク」を加えた『おおなんの宝 石見ポーク・甘口』(写真右)と、希少なブランド牛「石見和牛肉」と島根県立矢上高等学校産業技術科で作っている「味噌」を加えた『おおなんの宝 石見和牛・ピリ辛』(写真左)の2種類。
さまざまなメディアを巻き込んだ一大プロジェクト
「『ぐろ天』は、のどぐろのアラをパウダー状にし、それを使用した黒い天ぷら(=練りもの)です。大量に余っているのどぐろのアラを活用した商品で、もともと捨てられるはずだった食材を生かした食品ロスに対応したSDGsに繋がっている商品です。山陰地方では、『赤天』という商品が人気があるため、それに続く商品になればと思い、『ぐろ天』とネーミングしました。この商品を発売したときは、さまざまなメディアから取材があったり、知事へ表敬訪問したりして、かなり反響をいただいたプロジェクトになりました」
島根県の特産品である「のどぐろ」を使用した黒い天ぷら「ぐろ天」。ブラックペッパーがきいておつまみに最適です。
島根県の特産品である「のどぐろ」を使用した黒い天ぷら「ぐろ天」が完成したことで、丸山県知事への表敬訪問も実現しました。
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