料理芸人としてできること
誰でも真似できるモデルケースを目指す
「現在は、商品開発や、ポップアップストアなどを手掛ける会社も邑南町で設立しています。期間限定でやらせていただいた『カジュアルダイニングまちから』という飲食店では、邑南町の食材の魅力を伝えることができました。商品開発だけでなく、飲食店でも地域のPRをしていこうと思っています」。芸人として、経営者として、島根県全体をPR、そして地域活性化に繋がる活動を続けていくそうです。
「今後は、期間限定ではない魅力を発信し続ける飲食店を経営したいです(笑)」。地産地消など、地域全体で誰でも真似できるようなモデルケースを目指しています。
「すでに終了しているのですが、期間限定店舗『カジュアルダイニング まちから』も担当させていただきました」
一貫して“食”をテーマしたからこそ見えた、みんなの笑顔
住みます芸人をやってみようと思ったきっかけは「先に住みます芸人になった、同期のほのまるの話を聞いて、地方に行けば東京にいるよりも仕事がもらえるんだと思い、やってみようと思った」のだとか。島根県に移住して、邑南町地域おこし協力隊に2020年に就任。それにより、地方創生や地域活性化について考えることができるようになったと奥村さんは言います。
「地域おこし協力隊になったことで、ふるさと納税のメルマガや、地元高校の授業を担当させてもらい、地方や地域のことがよりよく理解できました。これまで、一貫して“食”をテーマにやってきました。自論になりますが、地域課題を解決するにはどんなに少ない額でも、ビジネスにしないと本当の意味では解決しません。持続していかないんです。また、どんな形でもみんながwin-winになれるように心掛けています。心掛けるだけでも、それが伝われば協力してもらいやすくなります。伝えるということ、ともに笑うことができる関係性にしたいんです。そこで、“吉本の芸人しかできないこと”“住みます芸人でしかできないこと”を探していくなかで、商品開発やポップアップストアに行き着きました。県内外の行政関係者や、商工会からも取材されるようになったので、今以上に頑張っていきたいですね」と、芸人だからこそ実現できた地域を巻き込んだプロジェクトの成功体験を語ってくれました。
「東京でポップアップストア出店し、島根県邑南町の食材やレシピを考案した『おおなんの宝』を販売しました」
次ページ:「住みます芸人になってよかったこと」
この記事のタグ
田舎暮らしの記事をシェアする